彼女に想い人がいるのか聞いてみると…
真白『居ますよ』
和也「なるほど」
真白『というよりも友人以上恋人未満なところです』
和也「なら、呼ぶといい」
真白『はい…』
楓『その間に着替えとかしちゃいましょう♪』
真白『…はい♪』
早速電話番号を聞き、掛けてみると…
和也「もしもし」
???「和也さん!?」
和也「え?翔一?」
再従兄弟の息子兄弟の末っ子である翔一が相手らしい…
和也「って訳だ、迎えに行く」
翔一「あ、はい…」
そのまま彼女たちが真白を仕立てている間に迎えに行き、彼を守りながら移動する
翔一「何か美味しそうなものを見る目で見られてる…」
和也「そりゃな…」
とりあえず、屋敷には着いた
和也「後は待ってたらいい」
翔一「了解…」
少しして、彼女も準備が出来たらしい
真白『…どこに?』
和也「この部屋だ」
真白『…』
彼女は頷き部屋のドアを開けた
翔一「…」
なんというか、緊張する…
真白『…♪』
翔一「!?!?」
真白が、きた。いや正確に言えば魔物となった真白が来た…
翔一「魔物になったんだ…」
真白『うん』
翔一「何か昨日から大物政治家が片っ端から辞任に追い込まれてたよ」
真白『???』
翔一「揉み消してきたものが魔物によって暴かれたみたいなんだ」
真白『なるほどね…』
翔一「政治家の半分くらいが魔物になったけどこれからが心配だよ…」
真白『まあ、今より悪くはならないんじゃない?』
翔一「まあね…」
真白『で、昨日成人式だったみたいだけど大丈夫だったの?』
翔一「なんとかね、途中から性的に阿鼻叫喚になってたけど」
真白『…ぇ?』
翔一「なんというか、ほとんどの同級生が魔物になっててね…」
真白『そりゃ阿鼻叫喚よね…』
翔一「察したから成人式終わってすぐに帰ってきたんだ」
真白『なるほど…♪』
翔一「しかもここに来るまでにまた美味しそうなものを見るような目で見られて、悪意はないんだろうけど怖かったよ…」
苦笑いという顔なのだろう…今の顔は多分そんな感じだ
真白『大丈夫よ』
翔一「確かに、君が魔物でも見ず知らずの魔物に公衆面前で犯されるよりは知ってる人の方が良いしね」
真白『…』
多少無神経かもしれないが本音を言った、これで魔物としての彼女にはいい気はしないだろうとわかっていても
真白『翔一くん』
翔一「??」
真白『新しい私は、どう?』
翔一「なんというか…まとめにくい」
真白『まとめにくい?』
翔一「言葉にするとまとめにくい」
真白『ぶつ切りでもいいから』
翔一「可愛らしさはそのままに、綺麗になった、かな。できるだけまとめると」
真白『…♪』
翔一「??」
真白『なら、私が他の飢えた女たちから守ってあげる♪』
翔一「確かに気心知れてるし、魔物になった理由がなんなのかはわからないけど君なら…」
真白『…♪』
彼女は、なんというか花魁のような格好だ
翔一「毛娼妓なんだよね?」
真白『そうよ♪』
翔一「花魁の似合う魔物ベスト5には入る種族だよ、うん」
真白『ふふ…♪』
とりあえずシャワーを浴びてこよう、多分礼儀だ
翔一「…」
確かに和也さんのいう通り、彼女はいい方向に変わった。
翔一「…」
今度は、こっちが変化する番だ
翔一「シャワー、どうぞ」
真白『…♪』
そのまま彼女もシャワーに向かう
翔一「…」
緊張がすごい…喉が乾いた…
翔一「あ、水用意してくれてたんだ。ありがたいな」
ペットボトルに入った水を一気に飲む
真白『なら、しましょう…♪』
バスローブを着ているが、これもこれで…
翔一「そういえば、これ」
真白に髪留めを渡す
真白『これって…』
翔一「覚悟だよ。」
毛娼妓に髪留めや簪を渡すのは指輪を渡すことに等しい、すでに調べたが覚悟完了していたので問題はなかった
真白『…
#128420;』
そのまま彼女はその長く最上級の織物のような髪を髪留めで纏めた
翔一「似合ってる…」
真白『…いい?』
翔一「えっと…」
男性のエチケットとしてゴムは持ってきている
真白『あのねぇ…魔物にそれは無粋よ?』
翔一「一応エチケットとしてね…」
真白『まあ、持ってきていたという事では誠実とも言えるのかもしれないけど』
翔一「…」
そのままゴムを開封せずに置く
真白『…
#128420;』
そのまま仰向けに寝かされて抱きつかれる
翔一「髪の毛動かせるの!?」
真白『もちろん』
翔一「なるほど…」
髪の毛が絡み付いてくる、まるで自分のものである証をつけるように
翔一「くすぐったい…」
真白『…
#128420;』
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