彼らの年末年始 新年編改め姫始め編 3‐1 三者三様

それから、また分身薬を飲んで各一組になる

和也「瑠璃はメイド服か、なるほど…」

瑠璃『うん♪』

設定は

両親が海外の仕事に行って残された息子と魔物娘のメイド、何も起きないはずがなく…と言うものらしい






和也「雫は、シスター?」

雫『はい♪』

設定は

ある女神に仕えていた魔物としては控えめな性格のシスターが、その女神に「その男も貴方を嫌っていないから押しきってしまいなさい♪」といい葛藤の末に想いをぶつけると言うものらしい






和也「楓は、女神…なんというか違和感あんまりないな…」

楓『ふふ…♪』

設定は

別の世界にある愛の女神を信仰している戦士だった俺が戦場で瀕死の重傷を負い誰にも看取られずに死んでいく事が許せなかった女神に神界へ運ばれ、そこから本当の愛を総本家である女神本人から精神容量から溢れようが注がれ続け応えられるようになるまで…と言うものらしい











和也「さて、と」

設定通りにやるが…

和也「めちゃくちゃ本格的…」

辺りが空間魔術らしきものでアパートの一室らしき部屋に変わる

瑠璃『何せ、サバトで教えてもらったのはこれだしね♪』

和也「納得…」


こっちは…

和也「こっちもこっちで教会だし…」

雫『良かった、うまくいきました…♪』

和也「もともと能力あったとはいえすごいな…」



こちらはというと…


和也「ここは、なんだ…?」

楓『神界の神殿にある一室です♪』

和也「なるほど…」














両親が海外へ仕事にいくと言うことで一人で暮らせると言ったが両親は魔物のメイドさんを雇ったらしい

和也「…」

瑠璃『よろしくお願いします』

和也「ご丁寧にどうも、よろしくお願いします」

そのまま俺は自室に向かう

瑠璃『あの…何を?』

和也「卒業論文仕上げる、後は誤字とか探して画像とか張り付けておわりだ」

瑠璃『なら、ご飯とか作ってますね』

和也「ああ、ありがたい。」

瑠璃『??』

和也「論文書いてると飯二食抜きとか食べてもカップ麺とかになりがちだからな…」

瑠璃『それはいけませんね…』

そのまま部屋で論文を完成させていく…

和也「よし、保存終わり…」

そのまま論文を保存してUSBにコピーする

和也「あぁー、終わった終わった」

瑠璃『お疲れ様です、ところで』

和也「?」

瑠璃『貴方を、なんと呼ばせて貰えば…ぼっちゃまという年ではありませんし、かといって若様ともいう年でもないですし…』

和也「名前で呼べばいい、シャワーして寝るから夕方に起こして欲しい」

瑠璃『わかりました。』

そのままシャワーを浴びて、寝床で寝るが彼女の眼に宿るものをその時の俺は見抜けなかった…



















週一の祈りも済んだので、帰ろうとすると…

和也「さて、祈りも済んだし帰るかな」

雫『あの…』

和也「シスター、どうかしたか?」

雫『良かったら、ご飯食べていきませんか?』

和也「ってもう昼か…」

雫『はい』

和也「なら、ありがたく…」

ここの女神は愛の神様らしく、友人から「縁結びならここがいい」と言われたので来てみたのだ

和也「お」

メニューは俺の好物が多かった

雫『どうかしましたか?』

和也「好物がたくさんあるなって」

雫『ふふ…なによりです♪』

そのまま食事にする

和也「うん、美味しいな」

雫『良かった…』

和也「シスターは、誰かとくっつかないのか?ここの神様は結婚とか推奨してる側だと思うけど」

雫『なんというか、運がなかったんですよ。他の娘が幸せになっていたら私まで嬉しくなって、気がついたら未婚のシスターは私とごく数名だけになっていました』

和也「なんというか、もったいないな」

雫『?』

和也「見た目も良くてこんなに召しも旨いのに」

雫『ふふ…♪』

それから、彼女の話を聞いていたり教会の子供たちの相手をしていたら夕方になってしまった

和也「そろそろ、帰るかな」

雫『…』

和也「帰っても誰もいないし隣とか喧しいけど」

雫『な、なら…』

和也「?」

雫『お部屋も空いてます、良かったら…』

和也「…そうするか、しばらく仕事休みだし」

俺の仕事は画家だ、何ヵ月かに一度絵を出して糧を得ている

雫『…♪』

彼女に宿る何かを、その時の俺は見極められなかった…



















和也「…確か、俺は…」

ふらつきながらも何とか立ち上がる

腹を突き刺されて死んだと思っていたが…と思い腹を見ると腹は傷一つない

和也「本格的に、死んだらしいな…」

楓『それは違います』

和也「貴方は、まさか…」

そこにいたのは、書物にある挿し絵
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