翌日…
『今晩から誰と寝るか決めてね♪』
「順番でいいよもう…。」
『なんかやけくそね…。』
「足掻いてもダメなら諦めて他の道を探すだけだ。」
『まあ、順番なら平等ではあるな。』
「変なことしたら即外すからな。」
『まあそうよね…。』
「話もまとまったことだし、今回からどうする?」
『G級特別許可証が手に入ると、なにが出来るの?』
「G級特別許可証が必要なクエストに行けるようになる、ギルドクエスト120以降とかな。」
『難しいの?』
「レベル120以上は簡単に言えば良くて3〜5発、悪くて1発で力尽きる。」
『うわぁ…。』
「その分レアアイテムとかは出やすい。」
『まぁそうよね。』
「発掘装備は防具の方が実際価値がある。」
『武器は?』
「はっきり言って、刀匠や斬術とかの3スロットの武器か3スロット丸々空いた奴以外は使い道が微妙。」
『他の性能が良かったら?』
「実質スロット0としてしか使えない。」
『なるほどね…。』
「発掘装備は極限強化にも対応してないし。」
『極限強化があれば発掘武器以上の総合性能を持つ武器だってあり得るのか。』
「総合性能では負けてても、発掘武器にはない特性がついた武器を使える。」
『例えば?』
「攻撃以外は生命なら攻撃を当てると一定確率でダメージに応じて回復、防御なら防御+60に一定確率でダメージを減らせる効果がある。」
『どれも発掘武器には無いわね。』
「そういう事だ。」
しばらく考えて、上位の特殊なクエストに行くことになった。
「まずは上位のミラボレアスとティガレックス希少種を狩りに行こう。」
『ティガレックス希少種は旅団クエストであるわよ?』
「ならミラボレアスだな。」
『ミラボレアス?』
「このモンスターの素材で作られた武器は剣士なら上位だけど紫ゲージを匠で持ってるんだ。」
『特殊な武器ね〜。』
「ちなみにG級強化でだいたい龍属性最強の武器になる。」
『なら行きましょう♪』
「だな。」
『ミラボレアスについて説明を頼めないかしら〜?』
「ミラボレアスに有効な属性は龍、必要なスキルは弾かれやすい武器なら心眼で他にはダメージを減らすスキルや聴覚保護もあるといい。」
『わかったわ♪』
とりあえずミラボレアスを2回狩って素材を集め、3人は一度武器を作りに行った。
『ブラックミラブレイド作りたいわ♪』
「なら次はイビルジョーかな。」
『私もミラデモリッシャー作りたいわ〜。』
「そうか、ならイビルジョー狩ってから鎧玉を集めてミラボレアスG級個体だな。」
とみんなでどんどん装備を強化して行き、あっという間に寝る時間になった。
「明日はミラボレアスG級個体だな。」
『そうね、で誰にするか決めた?』
「文句の出ないように抽選にした。」
『?』
「最初に3人にはカラーボールの色を決めてもらう。」
『それを見ずに引くのね♪』
「そういう事だ、って訳で色を決めてくれ。」
しばらく話し合った結果、ブランが赤、セレナが青、ミーアが黄色のボールになった。
『なら貴方が引いて♪』
「わかった。」
俺が引いたボールは黄色だった。
『私が選ばれたわね〜。』
「明日は黄色を取り除いてやる、これなら3日に1回は自分の番が来るだろう。」
『平等ね♪』
『私の番は明日か明後日か…。』
「そういう事になる。」
『ならそろそろ部屋に戻るわね、邪魔しちゃ悪いし。』
「お、おう。」
ブランとセレナは部屋に戻った。
『ねぇ。』
「?」
『捕まえた〜。』
その瞬間俺の身体はミーアに巻き付かれ、正面から抱き抱えられた。
「変なことしたら即外すって言わなかったか?」
『これは母さんから教わった好きな人との眠り方よ〜。』
「…(流石最上級クラスの魔物ってところだな、急接近にも程がある。)」
『?』
「これ以上変なことしたら即外すからな。」
『わかったわ〜。』
結局俺は翌朝まで巻き付かれながら抱き抱えられていた…。
『よく眠れたかしら〜?』
「あながち嘘ではないみたいだな、母親が言ってたってのも。」
『そうよ〜。』
「…(流石魔物の母って言われてるだけはあったな、このまま全部委ねてしまってもいいって選択肢が浮かんだくらいだ…。)」
『?』
「次も今回以上変なことしたら即外すからな。」
『分かったわ〜。』
と話していると二人がドアを開けて入って来た。
「次はどっちだろうな?」
『そうね〜♪』
『まあ遅くても明日だ、慌てることはない。』
「…。」
さて2人には何をされるのかと思うと若干気が重くなるのと同時に少し期待している自分がいることに複雑な気分になりながらも続きをやってい
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