シーナの件の犯人が片付いて数時間経って、また訪問者が来た
和也「お前さんは?」
???「僕は、トーマです。」
和也「ならトーマ、君はなぜここに?」
たった一人で魔界の、しかも古代種の魔物の住む館にきた少年に俺は問いかける
トーマ「ここに、シーナお姉ちゃんが居るって銀髪の魔物に聞いたんです」
和也「なるほど…彼女は魔物になっている。教団の支配下にあった町にいた君に耐えられるか?」
トーマ「大丈夫、もうあいつらに絶望したから」
和也「?」
トーマ「たった一人を殺すために集団で森を焼いて、たくさんの命を奪うようなのと同じ人間であることが恥ずかしいんだ…!!!!!」
少年は感情を昂らせて咆哮するように叫ぶ
和也「なるほど…彼女とはどんな感じだったんだ?」
シーナ『それは私が話します』
和也「それならそれで大丈夫だ、頼む。」
シーナ『分かりやすく言えば、町から追いたてられて一人暮らしていた私に会いに来ていた変わり者の子です。』
和也「なるほど…」
トーマ「たった一人を殺すためにたくさんの命を奪ってもそれを笑っている人間、それでいてなにもしない神、僕はもうあいつらと同じ人間であることわ考えると吐き気がするよ…」
和也「なるほど、ひとついっておくが」
トーマ「僕たちの故郷の人間を生きてる方がかえって惨い状態にしたことですよね?銀髪の魔物から聞いてます。」
和也「銀髪の魔物というが彼女は魔界のお姫様の一人だぞ?」
トーマ「!知らなかった…」
和也「なら、後は二人でじっくり話し合えばいい。」
トーマ「はい…あの…お金は…」
彼は何故か金貨の入った袋を渡してきた。
和也「どこで仕入れたんだこれ…」
トーマ「町の町長の家からぶんどって来ました、町長とかは僕たちに我慢をさせておいて自分達だけ贅沢していたので…」
和也「そのうち血が流れるかもな…」
トーマ「というよりはそのどさくさに紛れてぶんどって来たんです…」
和也「君は、いくつなんだ…?」
トーマ「今年で、13になります。今年の冬に…」
和也「俺が13の時は、もっとふわふわしてたな。環境の違いか…」
トーマ「浮けとってくれますか?」
和也「ああ、有効活用させてもらう」
二人は部屋にいった…
雫『たくましいですね…』
和也「環境が人を作る、ということだな」
瑠璃『確かに…』
トーマ「…」
シーナ『トーマくん…』
トーマ「…」
シーナ『故郷を捨てるの、辛くなかったの?』
トーマ「それ以上に嫌悪感が強かった…」
シーナ『そう…』
トーマ「それに」
シーナ『?』
トーマ「父さんも母さんもいない以上、故郷に未練はないよ」
シーナ『なるほど…』
トーマ「まさか、お姉ちゃんと合体した動物って…」
シーナ『そう、私達は』
お姉ちゃんの眼が変わる、この雰囲気はお姉ちゃんがいつも肩や腕にのせていた鷹のコバルだ…
シーナ『彼女とひとつになって』
また雰囲気が変わる、この感じはよく僕も乗せてもらっていた狼のシルバ?
シーナ『ひとつのからだに複数の人格を宿す』
今度は熊のグラファ?
シーナ『そして完成したのが今の私にして私達なのだ』
最後のは山羊のロッソ?
トーマ「みんなひとつになって新しく生まれ変わったんだね、良かった…」
シーナ『さて…』
トーマ「?」
シーナ『…
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#65039;』
迫ってくる、魔物の側につく以上覚悟はできている…
トーマ「その前にシャワーしてくるね…」
シーナ『えぇ。』
とりあえず、シャワーを終えたが彼女はもう限界に近いらしい
シーナ『はぁ…
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#65039;はぁ…
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#65039;』
トーマ「あのお姫様によると、もう魔物は人間を殺さないんだよね…」
シーナ『いい?』
トーマ「いいよ」
シーナ『…
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#65039;』
僕の頭は抱き抱えられる、暖かい…
トーマ「…」
シーナ『もう、一人じゃないからね…
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#65039;』
これはグラファかな?
体格のわりには大きな手で頭を撫でられ、とても大きな胸に包まれる…このままだと…
トーマ「…なにか、なにか来る…!」
シーナ『おっきくなったね、いただきます…
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トーマ「そこ、口に入れる場所じゃ…んぁぁぁぁ!!!!!」
なにかが身体を駆け抜けて男性器からほとばしる…
シーナ『これが…
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#65039;』
トーマ「ごめんね…」
シーナ『???』
トーマ「顔とか汚しちゃったから…」
シーナ『気にしなくていいよ、魔物はこれが大好物なんだから…
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