−×−= (マイナス×マイナス=プラス)

信也が呼んだ男が、一時間ほどして来た。

和也「ジュンさん!?」

ジュン「和也、ここの経営者お前だったのか…」

雫『知り合い…?』

和也「ああ、小さいときから近所に住んでた少し年上の同性って感じ。」

ジュン「まあ、そういうことだ。よろしく。」

瑠璃『なんか、和也ににたものを感じる…』

ジュン「??」

楓『精的なものではなく、考え方と言うか…』

和也「小さいときから世話になりっぱなしだったよ…」

雫『?』

和也「小さいとき、とはいっても小学生から中学生の時だったけど虐められてたときに相手をボッコボコにしてくれたりとか」

瑠璃『見えない…そんなことしそうに見えないよ…』

ジュン「怒りの導火線は少し長いが爆弾が大きいタイプって感じだ」

楓『なるほど…』

和也「放火犯を見つけて叩きのめして警察につきだしたのもジュンさんだし」

雫『そうなの?』

ジュン「偶然、見つけた。反省どころか次はお前だとか言ってたから指の骨を一本一本へし折ってやった」

瑠璃『えげつない…』

ジュン「んなことをしても奪われた命は戻らん、軽すぎるくらいだ」

楓『とりあえず、合格ですかね』

ジュン「?」

和也「ジュンさんなら問答無用で合格だよ、変わってないし…」

雫『なんか、顔とかは似てないけど兄弟みたいね…』

瑠璃『年相応の顔って感じ』

和也「しかし、ジュンさんがドッペルゲンガー好きとは」

ジュン「好きと言うより、放って置けないと言った方が正しいか。庇護欲というかなんというか」

和也「ジュンさんらしいや、口調とかは乱暴だけど誠実で世話好きだし」

ジュン「世話焼きか?これは」

雫『それはそうと、こっちよ。』

ジュン「はいよ。」

ジュンさんは部屋に案内されていった…

和也「?」

ジュンさんと雫が話しているようだ

和也「戻ってきた…」

雫『…♪』














ジュン「…」

瑞希『あなたが…』

ジュン「君は…」

瑞希『あれ!?』

ジュン「?」

瑞希『姿が変わらない!?』

ジュン「そのままでいいんだよ」

瑞希『え…?』

ジュン「何でわざわざ模倣する必要がある?」

瑞希『…。』

彼女はリンゴのようになっている…

瑞希『なら…』

そのままゆっくり倒れ込んでくる、ゆっくり抱き抱える

瑞希『暖かい…♪』

ジュン「…」

しばらく撫でていると、彼女は眠ってしまった…

ジュン「…」

ベッドの上で寄り添い座っていたが俺も眠くなってきた…





















ジュン「…!?」

目を覚ますと、彼女は何故か半裸になっていた

瑞希『起きましたか?』

ジュン「まるで意味がわからん…」

瑞希『それなら、これでわかりますか?』

彼女は一気に残った服を脱ぎ捨てる

ジュン「びくびくしてるかと思ったら、やる気は十分か…?」

瑞希『ここで貴方を逃したら後悔する、それだけは解ったんです』

ジュン「なるほど…つまり」

瑞希『本当の私を何もなく受け入れてくれた、これはドッペルゲンガーとしてはこの上ない幸福なんですよ?』

ジュン「そう、か…」

瑞希『ジュンさん。』

ジュン「?」

瑞希『大好きです…
#10084;
#65039;』

そのまま勢いを付けて突っ込んできた、幸い小柄だったのと下がベッドだったので受け止めることは簡単だった。

ジュン「あれなんだ?」

部屋にあった電球のついていないランプに、クリスタル(?)らしきものがはまる

瑞希『ぁ、あぁぁぁ…
#10084;
#65039;』

眼を開いた彼女の眼には、どろどろしているが純度の高い想いが見えた

瑞希『私はもう、誰にもなれないんです。』

ジュン「なら、腹括るか」

瑞希『…!!!!!』

彼女は涙で顔をぐしゃぐしゃにして笑っている…

ジュン「ほら、一回顔洗ってきたらいい」

瑞希『はい…。』

ジュン「って訳でこれ。」

俺は瑞希をつれて和也のところに行った

和也「何よりです。」

ジュン「金は、えっと…」

和也「お金より部屋にあったクリスタルで払えます」

ジュン「なるほど…だからいきなり積極的に…」

和也「お楽しみを」

ジュン「そうさせてもらうかな」

二人で部屋に戻り、とりあえずシャワーを浴びた。

ジュン「さてと…」

とりあえず彼女に冷蔵庫にあるドリンクを飲んでもらう

瑞希『!!!!!!!!!!』

彼女の目が据わっている…と思っていたら押し倒されて一気に腰を落とされた

ジュン「!!!!!」

瑞希『嬉しい…
#10084;
#65039;こんなに熱くて硬い…
#10084;
#65039;』

ジュン「あ、やっちまった…」

彼女が飲んだのはタケリダケエキスドリンク
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