楓が巣だってから数日、また買い出しにいくと人形店の前で佇む青年を見つけた。
和也「…?」
彼は人形を探しているようだがその店には目当てのものは無かったらしい、落ち込んだ様子で
和也「…」
そのまま移動していると彼のことが気になったので話しかけてみることにした
和也「貴方は人形を探しているのか?」
???「あ、ああ…」
和也「??」
???「笑わないか?」
和也「よほどのものでない限りは人の趣味を笑うのは良くないことだと思う」
???「趣味と言うより、最近魔物の医者に見てもらった結果、普通の人間から見たら精神異常らしいが…」
和也「場所、変えよう。」
???「ありがとう…」
買い物を済ませ館に戻る。
和也「で、精神異常とは?」
???「僕は…」
マイ『この人は…?』
和也「訳アリのようだからつれてきた」
???「!!!」
和也「どうしたんだ?」
???「僕は、普通の女性を恋愛対象として見られない、僕は…」
マイ『人形が好き?』
???「…そうだ。」
彼は重い口を開き頷きながら言った。
和也「なるほど…で、彼女はどう見える?」
???「僕の探していたものの完成形に近い…」
和也「…そうか。」
???「君は…」
マイ『私は、マイ。ここで魔物になった。』
???「そうか…。」
マイ『ひとつだけ持ってた宝物の人形とひとつになったのが今の私。』
???「なるほど…」
それから彼はとりあえず今日泊まることになった。
和也「で、名前は?」
???「僕はケビンだ。」
和也「ならケビン、とりあえず彼女としばらくお互いを知ると良い」
ケビン「ありがとう。」
そして俺達は部屋に戻る
和也「アガマトフィリアってやつか…」
雫『アガマトフィリア?』
和也「人間から見た異常性癖の1つで人形性愛と呼ばれているらしい」
瑠璃『なるほどね…』
和也「まあ、多分うまくいくだろう」
雫『適材適所ですよね…』
和也「片や向ける対象のない愛を持つ男、片やその対象でありながら愛されることを望むもの、上手く行かんわけがないよな」
それからまた元勇者のところにいった。
和也「…」
元勇者『あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛
#9829;
#65039;』
乳房を責められ続けてさらに大きくなった余波で乳首が陥没したようだ、内側に潜り込んだそれを極細の雌しべだか雄しべだかわからないもので徹底的に責められていろいろ撒き散らして白目を剥いている、そのまま花の中に戻された。こいつが勇者だったと信じるやつはどれぐらい居るだろうか…?
和也「さて…」
そのまま部屋に戻る、とりあえずは安心だと言うことがわかったから。
それから僕達は通された部屋で向かい合う
ケビン「君は…」
マイ『?』
ケビン「何か魔物になった理由が?」
マイ『…親に捨てられた。』
ケビン「!済まない…」
マイ『お兄さんは、いつ気づいたの?』
ケビン「最初は普通の男の子のように兵隊や騎士の人形で遊ぶのが好きだった、でも五年ほど前あたりかな、他の同年代の男子たちが色恋沙汰を楽しむ中自分は何かそういう目で見ることができなかった、と言うべきかな」
マイ『なるほど…』
ケビン「そして、いくらかのテストやその他もろもろをした結果僕は人形性愛という性癖の持ち主であることがわかったんだ。診察した魔物の医者は『人形の魔物もいるから多分大丈夫よ』何て言ってたけど」
マイ『そうね…♪』
ケビン「君は、僕がどう見える?」
マイ『何て言うか、いろいろ苦労してきたのかなって』
ケビン「そうでもないよ、ただの兵隊や騎士の人形好きって見られてたから」
マイ『そうなの?』
ケビン「ああ。」
マイ『なら私はあなたから見てどう見える?』
ケビン「とても、魅力的だ…」
マイ『…♪魔物になって良かった。』
ケビン「…」
マイ『ねえ…』
ケビン「??」
マイ『…♪』
そのままマイは僕に抱きついてくる、人形でありながら温もりや柔らかさは本物だ…
マイ『私の、持ち主になってよ。』
ケビン「え!?」
マイ『ここに来て話をしたから分かる、お兄さんと一緒に居たい。』
決意のこもった眼で僕を見てくる…
マイ『きっと和也さんも私に引き合わせてみようかと思って連れてきてくれたんだと思うし』
ケビン「なるほど…」
マイ『私は、もう一人は嫌なの…』
ケビン「!」
人形でありながら涙を流す、彼女は僕の求めていたものだ。
マイ『!!!』
決意したら早かった、彼女を抱き締めていたんだから。
マイ『…
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ケビン「報告、いこうか」
マイ『うん…
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