3人とも夏休みの課題レポートが終わったようなので一狩り行くことにしました。

翌日…。

『私達も課題レポートを仕上げちゃうから、悪いけど最低でも今日の午前中は1人で何かしていてくれるかしら?』

「分かった、あまり手は抜くなよ。」

『え、えぇ。』

というわけで俺は1人でカフェに行くことにした。

「のんびり茶でも飲みながら本を読もう、こういう時間の過ごし方も悪くない。」

そうして本を読みながらティータイムを過ごしていると、誰かが話しかけて来た。

『青年よ。』

「ん?」

『そう、お主じゃ。』

「俺に何か用でも?」

『お主が読んでいる本、確か報復劇じゃな。』

「それが何か?」

『いや、お主のような若者がなぜそんな暗い話を読んでいるのか気になってな。』

「…他意はない、単純にこの作者の本が気に入ってるだけだ。」

『そうか、確かその本の作者は数少ない魔物やその伴侶以外の人間なはずじゃ。』

「そうだ、だからこそ人間の視点からの物語で俺は気に入ったんだ。」

『魔物やその伴侶の書いた本は嫌いか?』

「いや、毒気が無さすぎて物足りないんだ。」

『毒気か。』

「嫌いではないんだけどな。」

『なぜわざわざ毒気を入れる必要がある?』

「精神から毒気やクセが抜けないようにするため。」

『それはなぜじゃ?』

「毒気もクセも適度なら面白味になる。」

『なるほど、お主の考えていることもまあ合ってはいるな。』

「毒気やクセが全くない奴ははっきり言ってつまらない、面白味に欠けると思わないか?」

『なるほど。』

「だから多少精神に毒気を入れておくのがいい、この作者は毒気の大切さを分かっている。」

『なるほど、確かに薬は元々毒から作られたのがほとんどじゃからな。』

「まあベクトルは同じだな。」

『そういえば自己紹介がまだじゃったな。儂はアイシス、見ての通りバフォメットじゃ。』

「俺はジュン、短大生だ。」

『知っておるよ、お主の過去も今もな。』

「そうか、ならなぜ俺のところに現れたんだ?」

『お主、もう止めたのか?』

「少なくとも今のところはな。」

『そうか。』

「そろそろ俺は昼飯食べに行く。」

『そうか。』

俺はアイシスと分かれ、昼食を食べるために一度部屋に戻った。

「おい、大丈夫か?」

『何とか、終わったわ…。』

「3人とも気功流すか?」

『えぇ、頼んでいいかしら?』

「分かった。」

俺は3人に気を流した。

『生き返ったわ♪』

「いや、死んでないだろう。」

『確かにそうね〜。』

「腹減った。」

『なら昼食に行って減った分まで食べるといい。』

「なら行こうか。」

俺達は昼食を食べに向かった。

『そういえば貴方、何が好きなの?』

「食べ物か?」

『そうそう』

「嫌いなものは生野菜と漬物、酢を使ったものだな。」

『確かにお前が食べている野菜は火が通ったものばかりだな。』

「火を通した方が量もたべられるしな。」

『確かにな。』

「後は納豆も嫌いだ。」

『逆に好きなものは?』

「魚介類、果物、肉類全般だな。」

『主食は?』

「米がいい。」

『なるほどね〜。』

「生野菜とは言っても海藻は生でも火が通ったものでも好きだ。」

『ふーん。』

雑談をしながら食事を終え、部屋に戻った。

『疲れたから少し寝るわ…。』

「俺もそうするかな、食べたからってすぐに回復するわけじゃないし。」

『寝ているところを襲ってもいいのよ?』

「いやいやいや、期待しててもやらないからな。」

『意気地がないのか、はたまた本当に疲れているのか…。』

「意気地なしでいいよ、強姦魔になるくらいなら。」

『あ、なんかごめんなさい…。』

「気にするな、俺が意気地なしなのは合っているのかもしれないし。」

『まぁ時が来れば私達から襲っちゃえばいいしね〜。』

「3人相手とかマジ勘弁。」

『順番は決めるわよ。』

と話しているうちに眠くなったので俺達はそれぞれの部屋で仮眠をとった。

「…起きるか。」

どのくらいの時間が経ったかはわからないが起きることにした。

「だいたい4時間寝てたのか。」

『貴方も今起きたの?』

とブランが声をかけてきた。

「お、ミーアとセレナも来たみたいだな。」

『課題も終わったし、一狩り行かない?』

「だな。」

3人が揃ったところで、俺は3人に対していくつかのことを話した。

「まずG級最初のランクの防具はカブラ系しかろくなのがない、ブランはG1では防具を作る必要はないと思う。」

『なら私は何をしたらいいかしら?』

「エクセルブレイズを作って繋ぎにしたらいい。」

『分かったわ。』

とりあえず、キークエストをクリアしつつ武器や防具の素材を集めて行った。

『エクセルブレイズ作って来たわよ♪』

「ならG
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