謎の遺跡探索

俺は小林 和也、今年で大学2年になる

和也「謎の遺跡と廃墟の探索?」

??「そうなんだ」

今話しているこいつは吉川 智輝、サークルの後輩だ。

智輝「で、次の土日でいってみないか?」

和也「構わないが」

智輝「よし、三人揃った!」

和也「どっちの先輩を選んだんだ?」

智輝「雄一先輩だよ、和真先輩はなんか魔物に拉致されたらしい」

和也「まあ、良くある話か…」

そして土曜の朝になった。

和也「よし、いく?」

雄一「ああ。」

智輝「出発ー」

三人揃ったので出発だ。

和也「ここらしいな」

智輝「そうそう、ここだここだ」

雄一「見たことのない感じだな…」

見覚えのない装飾や彫刻がたくさんある遺跡の方から探索してみることにした。

雄一「なんか、扉があるぞ」

先輩は地下への階段を見つけたらしい

和也「生きます?」

智輝「行ってみよう。」

しばらく懐中電灯を頼りに進んでいくと扉があった

和也「扉…なんかヤバイかもしれないな…」

智輝「ビビってんの?」

和也「もし封印とかされてるやつならそれ相応の理由あるだろうし」

智輝「平気平気ー!」

智輝が扉を開けたとたんに、なぜか地面がせり上がって来た

和也「!?」

智輝「なんだこれ…!」

雄一「おい、何やった…?」

和也「俺は何も」

智輝「これ、まずそうだな…」

智輝は既に背を向けている

和也「おい、戻してけよ…」

雄一「なんか揺れてるぞ…、おい…!」

遺跡の地下通路自体が揺れ始めた、上から土埃が落ちてきている…

和也「戻せ戻せ!!」

智輝「んなことより逃げるぞ!!」

扉を閉めようとしたが、閉まらない…

和也「?」

智輝「何してる、逃げるぞ!!」

和也「っ!」

何かに足をとられて転んでしまった…

和也「なんだこれ…」

細い糸のようなものが俺の足首に巻き付いていた、ほどけないし引っ張られる感じがする…

智輝「どうやら生け贄はお前みたいだな!」

そのまま二人は行ってしまった…

和也「生きてたら智輝を叩きのめしてやる…」

しばらくして揺れは収まったが引っ張られる感じはなくならない

和也「これの元を調べるか…」

引っ張られている以上、出るのが難しいなら元凶を探して文句でも言わないと気がすまない


和也「…」

糸のようなものを手繰っていくと扉の奥に繋がっていた。

和也「この奥か…」

意を決して進んでいくと、棺らしきものが二つあり、うちひとつの棺のからその糸は出ていた。

和也「もうどうにでもなれ…」

棺を開けると、1.5メートルほどの包帯らしきものが巻かれたなにかが動きながらモゴモゴ言っている…

和也「生きてるのかこれ…?」


和也「これが元凶か…」

よく見ると包帯ではなくお札らしい。

???『んも…んも…』

和也「…」

モゴモゴ動いている部分のお札をさっそく剥がす

???『誰か、来てくれたのですね…』

そのモゴモゴ言っている何かは女性の声で言う

和也「あんたが引っ張ったんだろうが」

???『それはこの棺のシステムです…』

和也「そうか…で?」

???『隣の棺に、私の娘が居ます、私はこのままでも構いませんから娘を助けて欲しいのです…』

和也「わかった、剥がしたらあんたらのこと聞かせてもらうからな?」

???『はい…』

そのままもうひとつの棺を開けると、先ほどより縦が5センチほど小さなものがやはりモゴモゴ言っている…

和也「…!」

剥がしていくと静電気らしきものが発生した…

和也「静電気?なぜここで…?」

まずはモゴモゴ言っている彼女らの口から剥がしていく

和也「なんだこりゃ!?」

どんどん静電気らしきものは強くなっていく…

和也「こういうときは…」

リュックに入っていた軍手を用意して手にはめて周りの土を触る

和也「これなら、どうだ…!」

電気の流れる感じはなくなったが周りはバチバチ鳴っている…

和也「魔物…?なぜこんなところに…」

顔のところを剥がしていくと獣の耳らしきものが頭についていた

???『…』

和也「もう少しじっとしていてくれ。」

彼女は頷いたのでそのまま頭の札をはがし終わり首から肩にかけて剥がしていくが何も着ていないらしい…

和也「…」

娘の方を剥がし終わったがなんと言うか局所がまた別のお札で前張りをしている感じで大変精神衛生的に悪い…

???『頼んだのに悪いですが…』

和也「?」

???『ママを助けてくれませんか?』

和也「いわれなくてもそのつもりだ、何でここにいたのかとか聞かせてもらうと言ったからな」

次は母親の方のお札も剥がしていくが、最早静電気と言うよりは小規模な電流と呼べるほどまで電気は増していた…


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