僕の病気が治る、人間の医者が皆々匙を投げたのに本当にそうなのだろうか?
良太郎「…」
職員の彼女はあのあとアニスと名乗った。少しぼんやりしているが悪い人、いや悪い魔物では無いんだろうけど…
アニス『調子はどうですか〜?』
良太郎「いつ死ぬかわからないだけで特には」
アニス『なら、今日は外で日向ぼっこしましょう〜』
良太郎「最近、外に出てないな…」
アニス『お日様の光を浴びて、うつらうつらするのもいいです。』
そのままついていく
良太郎「ここは…」
上がガラスになっている屋根のテーブルと大きなソファーがある建物があった
良太郎「なるほど…」
日向ぼっこは久し振りだ、それこそ十年以上前の
アニス『お昼ご飯食べて、うつらうつらしようね』
良太郎「そうする」
今日のメニューはサンドイッチだった。味付けといい僕の好みになっている…
良太郎「うん、美味しい。」
アニス『良かった、それ私が作ったんだよ』
良太郎「そうなんだ、死ぬとこれも食べられなくなるな…」
アニス『だから死なないよ?』
良太郎「?」
アニス『とりあえず、日向ぼっこね』
良太郎「そうだね…」
それから、一週間程経った。確かにからだの調子もいいし頭の奥からする痛みがなぜか最近は来ていない、何故だ?
アニス『調子良さそうですね〜何より何より♪』
良太郎「いよいよ最期かな…?」
アニス『?』
良太郎「君は、ワーシープという魔物らしいね」
アニス『うん、そうだよ』
良太郎「なら…」
アニス『??』
良太郎「それはそうと末期の病人が、死ぬ直前に体に残された最後の力を振り絞って一時的に回復することがあるんだよ、それなのかなって」
アニス『なら、検査してみる?』
良太郎「うん…」
そのまま検査室に行き、脳をスキャンする
良太郎「…どういうことなんだろう」
腫瘍は、小さくなってこそいないが大きくもなっていなかった、寧ろ形が崩れてきている
アニス『もう少しで、治るよ』
良太郎「?」
アニス『完全に治したい?』
良太郎「聞くまでもないよ、可能性があるなら賭ける」
アニス『なら、今日はちょっと特別なご飯にするね』
良太郎「うん。」
彼女が作ってきた食事は、いつものメニュー以外に果物が追加されていた
良太郎「これがキモ?」
アニス『そうそう、食べてみて』
良太郎「…」
早速その果物にかぶりつく、濃厚な甘酸っぱさが口に広がる
良太郎「…美味しい。」
食べ進み、他のメニューもあれよあれよと間食してしまった。
アニス『…♪』
良太郎「は、は、は…」
ティッシュを急いでとる
良太郎「ハクション!!!」
しかし出てきたのは鼻水ではなかった
良太郎「なんだこれ…!?」
鼻から出てきたのは赤黒いぐずぐずになったとても細かい肉片、という感じのものだった
アニス『良かった、完全に治ったよ…♪』
良太郎「??」
アニス『私たち魔物の旦那さまはインキュバスっていうの知ってる?』
良太郎「一応」
アニス『今食べた果物にはね、インキュバス化を一気に進める力があったんだよ』
良太郎「なるほど…」
アニス『人間さんは魔物かインキュバスになると、病気や怪我が治るんだよ♪』
良太郎「それで腫瘍のなれの果てが出てきたのか…」
アニス『正解〜♪』
良太郎「!」
理解した瞬間、体が熱くなってきている、これは…?
アニス『ねぇ、私を貴方のお嫁さんにしてほしいな…♪』
彼女は元々可愛らしいと思っていたが、さらに魅力的に見える…
良太郎「僕で、いいのかな?」
アニス『うん、このためにここで働いてたんだから…♪』
良太郎「わかった、今すぐじゃくてもいいなら…」
アニス『うん…!』
彼女は一度病室から出て戻ってきたときには自身をおおう毛皮の肘から先と膝から下以外を刈り取ってきていたようだ
アニス『ねぇ、私たちもう恋人だよね…?』
良太郎「時間はほとんどたってないけどね」
アニス『なら、もういいよね…?』
良太郎「…」
赤くなっていくのを感じながらも頷いた
アニス『…♪』
そのまま早々にシャワーを済ませて病室に戻る
アニス『なら、いい?』
良太郎「もちろん。」
ゆっくり彼女は仰向けに寝転がる俺に跨がり、腰を落とす
アニス『ひぁ!あついの、でてる…
#9829;
#65039;』
良太郎「やってしまった…」
アニス『気持ち良かった?』
良太郎「今までにないぐらいかも」
アニス『?』
良太郎「今までで一番気持ちいいことかもしれない…」
アニス『なら、もっとしよ…
#9829;
#65039;』
そのまま体を倒して腰のみをゆっくり叩きつけるように動かしてい
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