2日後、俺達は特に補習もなかったので夏休みに入り俺は自宅で課題レポートを作っていた。
「これで後は待つだけだ。」
と3Dプリンターを起動し作り始めた直後、母が部屋に入って来た。
「なに?」
「お客さん、女の子3人。」
「なら居間に上がってもらってくれ。」
「はいはい。」
居間に行くと、ブラン達が来ていた。
「ん?どうしたんだ?」
『モニターが明日からだから確認にね。』
「なるほど。」
「モニター?」
『ジュンのお母様には私から説明しますね。』
「はいはい。」
『実は私の姉さんがリゾートホテルを作ることになり、営業の前にモニターをすることになりました。』
「そのモニターにジュンを使う訳ね、こんなのでいいなら使って下さい。」
「こんなの呼ばわりされた…。」
『まあ気にしたら負けだ…。』
「かもしれないな。」
『ジュンの部屋って、あっち?』
「え?そうだけど」
『入っていい?』
「狭いぞ。」
『構わない。』
「ならこっちだ。」
3人が俺の部屋に入って来た。
『何をしてるの?』
「3Dプリンターで課題レポートの実物を作ってる。」
『もう始めてるし…。』
「実物が出来たら終わり。」
『相変わらず早いわね…。』
「休みをおもいっきり遊ぶ為に昨日は寝てない。」
『徹夜し過ぎは良くないわよ〜。』
「大丈夫、レポートの方はUSBに保存したし実物が出来たら完全におしまいだから。」
『後は3Dプリンターにお任せって訳ね…。』
「そういう事だ。」
『ならまた明日ね。』
「場所は貴方の家に午前8:30でいいかしらね。」
『何故!?』
『どっちにしろ転位魔術を使うなら貴方がいちいち移動しなくていい方がいいと思ったのよ。』
「至れり尽くせり感謝。」
『ならまた明日ね〜。』
「んじゃ。」
『寝坊するなよ?』
「その言葉そのまま返す。」
『確かに割とそうかもしれない…。』
ブラン達を見送り、俺は旅行の準備をし始めた。
「着替え、日焼け止め、お金、薬…。」
「だいたい終わった?」
「後は詰めて着替えを机の上に置いたら終わり。」
「まあ気を抜いて楽しんで来たらいいよ。」
「そのつもり。」
荷造りを終えたので、風呂に入り布団に入った。
「明日からどうなるかな…。」
と考えていても仕方ないので寝ることにした。
「…朝か。」
俺は目を覚まし、時計を見るとAM8:00だった。
「朝食って準備しよう。」
母さんはもう会社に行っていたので、適当にパンとハムとチーズでサンドイッチを作り、食べた。
「ご馳走様、さて歯磨きして着替えだ。」
とりあえず寝間着を洗濯カゴに放り込み、着替えて歯を磨いた。
「よし、出るか。」
時間も8:20になったので、外に出た。
「さて、忘れ物を確認しないと。」
確認して、コネクタがなかったので取りに戻った。
「よし、いつでも大丈夫だ。」
2分くらい経って、ミーアが来た。
『おはよう、楽しみね〜。』
「ああ。」
『どうしたの?』
「いや、何でもない。」
『?』
さらに3分ほど経ってブランが来た。
『待ち合わせの前なのに、早いわね♪』
「10分前行動を心がけている。」
『待ち合わせはしっかり守るのね〜♪』
「待ち合わせ「は」?」
『貴方のことを全部知ってる訳じゃないから。』
「なるほど。」
待ち合わせ2分前になってセレナも来た。
『待たせた。』
「時間内だから大丈夫だ、寝坊でもしたか?」
『起きたらかなりギリギリだったんだ。』
「まあヴァンパイアだから仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないけど。」
『なら出発しましょう♪』
「だな。」
転位魔術で俺達は、船着き場に移動したようだ。
『ここからは船に乗って行くわよ♪』
「どのくらいかかるんだ?」
『だいたい15分くらいね。』
「分かった。」
俺達は船に乗り、リゾートホテルに向かった。
「船に乗ったのは、久しぶりだな…。」
『どうかしたの?』
「いや、少し思い出に浸っていただけだ。」
『そう。』
道中も特に何事もなくリゾートホテルに着いた。
「ここがモニターの場所か…。」
『どうかしら?』
『なかなか良さそうな場所だ。』
『高そうね〜。』
「本来いくらかかるんだろう…。」
『私にもわからないわ…。』
「まあ楽しまなきゃ損か。」
『そうね♪』
とりあえずブランがチェックインを済ませ、部屋に案内された。
『最上級のルームみたいよ。』
「本当にいくらかかるんだろう…。」
『部屋、1つなの?』
『4〜5人用の部屋らしいわ♪』
「お、おう…。(今さら別室がいいとか言えねぇ…。)」
『さらにドア1つ1つに部屋
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