とりあえず集まったので…

俺はジュン、今年で短期大学二年の19歳だ。
今日の授業は午前で終わりなので帰ろうとすると、後ろから女子生徒に話しかけられた。

『ちょっと、いいかしら?』

「なに?」

俺が振り向くと、同じクラスに居るリリムのブランだった。

『貴方に聞きたいことがあるの。』

「何を?」

『貴方、モンハン4Gをやってるって聞いたけど、本当?』

「やってるけど。」

『ならちょっと来てくれないかしら?』

「?」

返事も聞かず、俺は近くの部屋に引っ張られて行った。

『連れて来たわよ、やってるみたいよ♪』

「訳がわからないよ…。」

そこには、リリム、エキドナ、ヴァンパイアと高位の魔物娘ばかり三人も居た。

『実は私達、始めたばかりで多人数でやったことが無いのよ。』

「そうなのか。」

『自己紹介がまだだったわね、私はミーア。見ての通りエキドナよ。』

『私はセレナ、ヴァンパイアだ。』

「どうも…。」

『で、貴方はどのくらい進めているの?』

「一応、G級特別許可証まで持ってる。」

『G級?』

『つまりシナリオをクリア済みだ。』

「説明ありがとう。」

『最後までクリアしたの?』

「仲間の力とか借りてだけどな。」

『まあとりあえず、「一狩り行きましょう?」』

「だな、とその前にみんなの装備を見せてほしい。」

『わかった。』

「俺は三人の装備を見て、装飾品や武器との組み合わせを考えた。」

「ブランはゴアとフィリアの組み合わせより、ゴアギザミにした方がいい。」

『ゴアギザミ?』

「ギザミ、ゴア、ギザミ、ゴア、脚はカブラかアロイにすればいい。」

『切れ味レベル+1が発動してる!』

「下位のうちはこれで大丈夫だ。」

『私のは、あまり変わってないな。』

「セレナのは装飾品とお守りで体力+20、防御UP中、砥石高速化を発動できた。」

『お守りで変わるな。』

「生存率を大きく上げる装備になった。」

『私のは変わって無いわね。』

「ほとんどいじる必要が無かった。」

『いじったところは?』

「気まぐれを諦めて砥石高速化を着けた。」

『採取クエストには着なきゃいいって話な訳ね…。』

「そういう事。」

『じゃあ行きましょうか。』

「だな。」

早速クエストに出発して、何回かこなしていくうちに、セレナが質問をしてきた。

『ジュン、1つ聞いていいか?』

「なに?」

『その装飾品が鎧玉みたいになっているのは何だ?』

「これは発掘防具ってやつだよ。」

『発掘防具?』

「探索かギルドクエストで手に入る防具のこと、ある程度のテーブルで決まっていてここでしか手に入らないスキルの装飾品がはまった防具がある、これもその1つ。」

『真打、心剣一体、金剛体とスキルの数こそ3つと少ないが、全部複合スキルだな。』

「試しに作ってみたら予想以上の出来になったんだ。」

『なるほど。』

『私達も、発掘防具を使える?』

「正直言って一回シナリオクリアしてからの方がいい。」

『シナリオクリアしないと弱いのしか出ないのね〜。』

「そういう事。」

『残念…。』

「ただし、上位の後半から複合スキルのポイントを持った防具はあるから組み合わせで使えたりする。」

『楽しみね♪』

「ただしさっさとG級まで行くのも手」

『そうよね…。』

キークエストをこなして行き、☆3解放の為の緊急クエストが出るところまで、たどり着いた。

「☆3の緊急クエストの相手はゴア・マガラだ、各自必要なアイテムと火か龍属性の武器を用意して欲しい。」

『わかったわ♪』

『私はまだ火も龍もない、どうしたらいい?』

「ならポイズンタバルジン改でいい、っていうか下位はこれでだいたい回せる。」

『わかった。』

『なら私はガンハンマーね〜。』

『OK。』

そして、全員が集会所に戻ってきて、今後のことを考えた。

「まず誰から受ける?」

『うーん…。』

「決めたら教えて、トイレ行って来る。」

『わかったわ。』

5分くらい経って、結局最初はミーアからになった。
『私は頭を狙うわね。』

「任せた。」

『脚、尻尾は任せろ。』

「OK。」

『私はどこを攻撃したらいい?』

「胴体だな。」

『わかったわ♪』

『俺は反対側〜。』

とやっていると、クエストを開始してから10分も経たないうちにゴア・マガラは満身創痍になっていた。

「生け捕りにする?楽にしてあげる?」

『どうする?』

「ならミーアに決めてもらえばいい、緊急クエストの受注者が決めるってかたちはどうかな?」

『なら捕獲にするわね。』
「わかった、罠を仕掛ける。」

『玉投げ〜。』

ミーアの緊急クエストはいとも簡単に終わった。

『なら私の番ね、討伐でいいかしら
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