俺はズィード、あれから1週間ほどして今回も大物魔物娘に伴侶が見つかったと編集長から連絡が来たので取材しに行く。あの編集長、俺を鉄砲玉かなにかと勘違いしているのではないか…?そんなことを考えていると取材を行う場所、取材相手の家というか城に着いた。
早速呼び鈴を鳴らすと迎えのものが出てきて俺は広間に通された。
少ししてやってきたのは、鮮血のような瞳と淡い色合いの金髪をした女性と黒髪の男だった。
俺は「今回取材をさせていただくズィードです、よろしくお願いします。」と挨拶をする。彼女は『よろしく、私のことはロゼと記すと良い、そして我が背は紅輝という。前回の記事を見させてもらったがあの記事を書いたのがお前なら少なくとも記事の纏め方や表現においては信用できる。しっかり聞いて纏めなさい』と真面目な目で言う。
「早速始めさせてもらいます」と俺は切り出し「まずはお二人の出会いからお願いします」の始める。
それに対して答えたのはまずは紅輝の方で「まずは俺視点の話からしたほうがいいと思うんだが」とロゼにいうと『確かにそうね…』と頷き紅輝は口を開く。「ことの始まりは俺が休みの日にある爺さんから今彼女が身につけているブローチを譲り受けたことから始まる、それから数日して俺の家に魔物娘が訪ねてきた。あのブローチは魔物娘でいう適合する精の持ち主き呼応するものだったらしい。そして俺はそれに選ばれたとのことと語ってくれた。」と彼は言う。
「そこで俺はたくさんのヴァンパイアの方たちに『どうかあのお方を助けてほしい』と頼まれた。」とロゼを見る「その助けてほしいと言われていた本人が彼女だ。」と言い「彼女は魔物娘がまだ魔物だった時代にいた原初の吸血鬼の一族で彼女はその末裔と言うことだったらしい。彼女が封印されている屋敷らしいところに案内されて俺はある鎧を渡されてそれを着た。その鎧は装備者の想いや意志を吸収して姿や機能を変えると言う代物だったんだ。」と話し終えると丁度前半部が終わった時間だったので一度休憩を挟むこととした。
「特殊な鎧、か…」と言葉が漏れる。とは言え彼女が出てきている以上本当のことだろうと思いながら前半部をまとめる…
前半部を軽く纏めて少しすると休憩が終わり彼女たちが再び戻ってきた。
「では、後半部をはじめます」というと彼は「ああ、なら先ほどの続きからだがその鎧を着て俺はあるものを想像した。ある物語やそれをベースにしたゲームに出てくる最後の遺産と呼ばれた機体、俺が一番力、そしてそのゲームでお世話になっている奪還者の機体と感じているものを想像した。そして鎧は俺をその機体の姿に変えたんだ。」と言いその機体の描かれた書物を見せてくれた。
そこに描かれていたのは肩に一対のトゲ、両腕の上腕部には四本の角張りながら湾曲した刃、そして頭に一本の角とカイゼル髭のように湾曲したトゲを持つ人型の機械だった…明らかに強そうなのがわかる見た目だ…
「俺は元々のこの機体のパイロットの3人に力を貸してほしいと呟いてからかのが封印されている屋敷の結界を大斧を何度か叩きつけて破壊し突入した。その中にいたのは動く茨の怪物と十字架に磔にされた彼女がいた。彼女を助け出すためには怪物を倒さねばならないと俺はあの機体の技を使い俺を絡め取ろうとしてきた蔦を投げ斧で切り払い、そのまま片腕をドリル、もう片方の腕の武器を鎖分銅にして高速で動きながら本体の邪魔をするものを破壊しながら突き進んで、さらに本体が俺の腕に蔦を巻き付けてきたから逆に渾身のパワーで振り回して投げ飛ばした。コアがダウンした所で額から破壊光線を放ちコアの弱点をむき出しにしたところで最大技であるエネルギーの塊をまといながら突撃する技を叩き込んでコアをなんとか破壊したが適性あったとは言えただの人間がそれだけ暴れれば反動で全身に激痛が来たが俺は彼女を起こして二人で脱出した。」と何が起きたかを俺に伝える。
すると彼女は『私が目覚めた時に見たのはあの茨の怪物を破壊して立っているのがやっとな両腕から鮮血を滴らせる紅輝の姿だった。脱出した直後に倒れてしまい診察の結果両上腕部の粉砕骨折、筋繊維断裂、腱の損傷、複数の刺し傷と痛ましいことになっていた。滴る鮮血を少し口にして力を解放し彼を治療して医療担当に託したうえで私はあの化け物を完全に灼き尽くして消滅させた。』と語る、流石に頭にきたのだろうと聞いただけの俺にもわかる…
しばらくして俺は「そこからどうやって今に至ったのですか?」と最後の質問をする。
『紅輝は数日で回復した、その後私は彼を自分の配下にした。他のものが血脈や身分のことを言っていたが、適合したものがそもそも異界にいた地点でその辺りの枷や枠は外れた。人格や実力で判断するべきなのだろうと。』と語
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