俺は朝倉 晴人。今日は友人が魔物娘、アルラウネとくっついた祝いに移動できる鉢を用意し彼女たちのいる森へ来た。
彼らがいるところまでもう少しとなったところで俺の左から女性の声がした。顔を向けると植物の魔物娘、恐らく食虫植物モチーフであろう彼女はでかいウツボカズラの縁に座って俺を見ていた。
彼女は『それは?』と俺の乗っている鉢つき台車が気になるらしく聞いてきたので「ここら辺に最近旦那を得られたアルラウネ、いるだろ?その旦那が俺の友人だから成婚祝いにこれを作ってきた。」と返す。
すると彼女は『これ、良いわね…植物系の魔物娘に革命が下手したら起きるものよ…是非とも私も欲しいところよ…』と食い入るように見ている…
俺は「これを友人たちに渡しに行く、その話はそのあとで良いか?」と言うと『そ、そうね…貴方と彼女達の目的を邪魔しては悪いし…』と言う。俺は再びバッテリーから電気を流して彼らの元に向かう。
彼らは俺の作ったものをとても喜び、何度もお礼を言ってくれた。彼らが喜んでくれたなら幸いだと思いながら彼女のいたところに戻る。
すると彼女は『私はメリア、マンイーターという魔物娘よ』と自己紹介から始めた。俺は「朝倉晴人だ」と返す。『あの台車と鉢、どうなってるの?』と聞いてきたので構造や素材を説明していくと『是非とも私にも作ってくれないかしら?』と食い入るように頼んでくる。俺は「出来るならそうしても良いんだが素材が足りない、コンクリートとか魔力を感知してエネルギー生み出す石とか」と返す。すると彼女は『それなら…』と瓶を出して自分の蜜を入れていく…彼女曰く『確かにこの中には消化液が入ってるけど、同時にこれは加工することで蜜にもなるのよ』と言い瓶にその液体を詰めていく。そして『これを売ってきて素材を用意してくれないかしら?』と提案してくる。
俺は派遣の仕事もちょうど先日終わったばかりだったのでそれを受けることにした。
一度帰宅して翌日に瓶の中身を売りに行くと、確かに素材が買えるだけのお金はおろかかなりお釣りが来るぐらいの値段になった。早速素材を車に詰んでかのはのいたところに運ぶ。
彼女は『素材、買えたみたいね…よかった』と安心したような顔で言う。
俺はある提案をした。というのも「せっかくなら自分好みに作ってみても良いんではないか?コンクリートとかの作り方は教えるし」と言うものだ。
彼女はそれに『確かにデザインとかオプションとかつけられるわね…♪』とその提案を受けてくれたので俺はコンクリートの作り方を教える事にした。
セメント、砂利、砂を頑強になるような割合で混ぜ、よく混ざったところで水を入れてさらに混ぜる手混ざりきったところでコンクリートを乾燥させていく。彼女は『何日くらいかかるかしらね?』と言う。「頑強に作るなら四週間ってところかな」と返す。彼女は『長い、わね…でもそれだけの時間をかける意味はあるわね…』と納得したような顔で言い「その間は魔力探知の石の扱いとか台車のカスタマイズとかやることはあるぞ」と返す。
実際にその四週間は朝から夕方までどんなデザインにするか話し合ったりキャタピラかタイヤかを選んだり鉢の大きさを選んだりとじっくり相談し合いつつ彼女の好みになるように何度もデザインやオプションを決めていく…
四週間の時が過ぎ、コンクリートは建材繰らすの頑強さを得た。彼女が蔓を生かして台車に乗せていき、さらにオプションも取り付けていき最後に特注品の鉢を台車にセットして彼女のオーダーメイド台車鉢は完成した。
早速といわんばかりに地面から根っこを引き抜いて鉢に飛び込むように入り、土を蔓で固めて完成した。
『おおー…♪』と彼女は縦や横、斜めに移動して使い勝手を試している…そして『これ、良いわ…
#128154;
#128154;想像以上よ…
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#128154;』と嬉しそうに言い俺に抱きついてきた。俺としても彼女が望んだものが出来たならよかったと思う。
すると『作る喜びを教えてくれたことにまずはありがとうね…♪』と言い『そんな貴方に私のだんなさまになって欲しいわ…』と縋るように俺を見てくる。
俺は「いきなり襲いかかるタイプの魔物娘と書いてあったがちゃんと対話を選んだ辺りホントに良いものだったらしいな…発案者として嬉しく思う。と言い、確かに使用者2号が近くにいればよりわかりやすいだろうな、それに…」というと彼女は『それに?』と聞いてくる。
「魔物娘の持つ能力を駆使しないその真摯さ、人食い植物と言われてるが穏やかな感じと見た目がストライクなんだわ」と返す。
すると彼女は感極まったらしく蔓で俺を絡めとり自分の手が届くところまで引き寄せ、自分で脱げると言ったが
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