カロンからの贈り物

俺は夏川 陸。今夜勤から来たくしたのだが、奇妙なことがあった。
というのも帰の道のりに空き家があるのだが普段と違いその家の前に痩せているが眼光だけが爛々としている爺さんがいてどうやら露店をしているらしく怪しげな置物や原石らしきものが置かれているのが見えた。
おれが通りすぎようとすると「そこの若い者」と声をかけられなにかと振り向くとその爺さんが俺を呼んだらしい。俺は「何か?」と返すと彼は「これがおまえさんのもとに行きたがっている」と言い7、8センチの箱を渡してきた。

俺が「開けても?」と聞くと彼は「もちろん」と言い早速開いてみると紫のベースカラーに金のラインが入った小型のゲームの端末らしきものが入っていた。
そこで俺は「いくらですか?」と聞くと、彼は「いや、お代は要らないよ」と言うがただでもらうのも悪いので帰りに買っていたパンと飲み物の袋を渡し帰った。

幸いもうひとつコンビニが帰り道にはあったので仮眠後の食事を買い、帰宅しシャワーを浴びてから仮眠を取った。これが今朝起きた奇妙なことだ









仮眠から起床し買ってきたパンを食べながら貰った小型のゲームの端末らしきものを横のスイッチらしきものを押して起動する。するとお姫様らしきキャラクターが俺を迎えてくれた。
どうやら彼女はカローンというらしい。
このゲームの機能を見てみると、どうやら万歩計や生活リズムを評価したりしてくれるものもついているらしい…




それから数日、仕事が終わり明日が休みなので万歩計がついているならと久々に少し遠出してみようと思い早めに寝ることにした。

そして翌朝、軽めの朝食を済ませて早速出かける。

少し歩いていると万歩計を起動したあのゲーム機が音を出している、なにかと思えば矢印を出して吹き出しにこっち、こっち!と出ている…せっかくなのでそれに従ってみることにした。
何度か矢印の向きが変わりそのまま従って行くと近所の林に着き、さらに進んでいくと古びた館の前に着いた。こんな館はなかったはずだが…と思うもどうやらこのキャラはなにかがあるから入っていいと言っている…。
ドアをノックするとドアが開く…俺は「誰かいませんか!」と言うも誰もいないらしく声が返ってくることはない…

少し考えて俺は館に足を踏み入れた、少し進んでいくと何かが光っている…近くで見てみるとそれは真っ赤な鍵らしきものが落ちていた。
そのまま館を探索するもさまざまな色のドアがあるがほとんどの扉ドアは開かないかなにもない、帰ろうかと思っていると赤いドアが見つかり拾った鍵もぼんやりと光っている…鍵穴に差し込んでみるとドアは開いた。

すると赤い人魂のようなものが俺の近くに飛んで来た、どうやら敵意はないらしい。というのも人魂のようなものには顔がついていて「敵じゃないよ」と言っているからだ…。
なんだこいつは…と思うも部屋のなかを見る。

そこには朱色の鍵がテーブルに置かれていた、確か探索しているときにオレンジ色のドアがあったはずだ。
そのドアの前に向かうと鍵がぼんやりと光っている…鍵を差し込んでみるとドアはあっさり開いた。また部屋の中にあるテーブルには黄色の鍵が置かれていた…。

すると朱色の人魂のようなものが出てきて赤い人魂のようなものと楽しそうにふよふよ浮いている…どうやらこいつも敵ではないらしい。

黄色いドアもあったよな…と思い黄色い鍵も手に取り黄色いドアの前に行くと黄色い鍵はぼんやりと光っている。二度あることは三度あると思い鍵穴に差し込んでみるとドアはやはりあっさり開く…そして黄色い人魂のようなものが他の人魂のようなものと楽しそうにふよふよ浮いている…

部屋にはもちろんといわんばかりに部屋にあるテーブルの上に黄緑の鍵らしきものが置かれている…

黄緑のドアを開けると空色の鍵と黄緑の人魂らしきものが三つの人魂らしきものと合流して楽しそうにふよふよ浮いている…敵ではないらしいが本当にこいつらはなんなんだろうか…?
空色のドアを開けるとやはりというか人魂のようなものが他の同族らしきものと合流し楽しそうにふよふよ浮いている…そして青い鍵がテーブルの上に置かれていた。これもやはりというかな感じだ…

青い鍵を青いドアの前に持っていくとやはりぼんやりと光っている…鍵穴に鍵を差し込むとあっさりとドアは開いて青い人魂のようなものが出てきて彼らは「もうすこしだよ」と楽しそうに言う…
テーブルの上には紫色の鍵が置かれている…この鍵の共通点は、もしかして虹か?だとすれば次で最後だが、鬼が出るか蛇が出るか…そんなことを考えながら紫色の扉の前に着いた。鍵穴に鍵を入れると紫色の人魂のようなものが出てきて「次で最後だよ♪」と嬉しそうに言う。テーブルの上には虹色ではなくツヤッツヤな黒い鍵が置かれていた。


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