原型少女


「魔物が存在したなどという事実はない。ましてや人類とともに国を立ち上げ、一大文明を築き上げたなど天におわす主神様を冒涜するかのような妄言だ」
―――世界主神教団レスカット支部担当責任者 ジム・ローウェン大司教



 20XX年。
 メリケン合衆国レスカット州レスカット市ノースクリム。
 百階建て高層ビルの屋上にて、一人の少女が佇んでいる。
 彼女の眼前に映る景色は、レスカットの市街地……の、あちこちで行われている男女の痴態。

「うわあっ、ジェシーなんだその恰好は!? まるで悪魔みたいな……ハロウィンはまだ先だろ?!」
「うふふ、マイクったら……悪魔(デビル)じゃなくて淫魔(サキュバス)よ」
「サキュ、バス?」
「私は生まれ変わったの、貴方をもっともっと沢山愛するために。ほら見て、胸もお尻もこんなに大きくなったのよ……こういうの、好きでしょ?」
「ああ、ジェシー……内気な君が、裸をさらけ出すなんて、うっ……」
「フフッ、私とヤるの想像してイっちゃった? ズボンの上からでも分かるくらいに大きくしちゃって……」
「なんなんだ、君を見ているだけで……ああ」
「我慢しちゃだめ。一緒に愛し合いましょう
#9825;」

「あんっ、すごいよぉ
#9825; まるで赤ちゃんみたいに吸っちゃ、てぇぇっ
#9825;」
「たまらん、飲んでも飲んでも牛みたいにあふれ出てくるっ。見た目も牛っぽくなってるし……どうしちゃったんだよモニカ?!」
「ああっんっ、そういうジャックだってぇ
#9825; 私の膣内に、あふっ
#9825; 何回も出してもぜんぜん太くって、固いぃぃぃぃっっ
#9825;」
「君のミルクを飲み始めてから全然萎える気がしないんだよっ、ああ、また出るぞぉっっ!」
「だしてっ、私のしきゅーにっ、あったかいミルクだしてぇぇぇぇっっ
#9825;」

「アリスっ、君はいけない娘だっ! 今日も宿題を忘れておまけに遅刻するなんてっ、ううっ……おまけにそんな羽と角まで生やして、フリフリした青いドレスなんぞ着おって! 服装の規定まで破ってまったくけしからん生徒だ!」
「あうっ
#9825; 先生ごめんなさいっ、もうっしないからぁ、ひうっ
#9825; おちんちんでおまたぐちゅぐちゅするのっ、とめてぇぇっ
#9825;」
「ダメだ! 指導者として、君を見過ごすわけにはいかん! ぐっ出るぞアリスぅぅっ」
「あうっはぁぁぁぁぁっっ
#9825;
#9825; せんせえ
#9825; おなかのなか、あついよ……
#9825;」
「アリス、先生は今君の中に精液を出したんだ。精液は精子というものの塊で、これが君の子宮の中、卵巣から排出された卵子と結びついて子供が生まれるんだよ」
「せーえき……せーし、らんそう? こどもがうまれるって……せんせいの?」
「そう、私との子供だ。いっぱい身体を動かして疲れただろう、授業はまた今度にするからゆっくりお休み」
「ふあぁ……うん、先生おやすみ……」
「ああ、おやすみ。遅刻したらまた指導するからな……覚えていないだろうけど。この娘は私がつきっきりで指導してやらんとな……」


 道路で、路地で、車内で、店内で、オフィスで、学校で、病院で。
 ありとあらゆる場所で、異形と化した女性と男性が交わりあう。
 老若男女区別なく――年寄りや見た目がよろしくない者は、皆若返ったりエロティックで美しく変化していった――子供から大人まで皆等しく快楽と愛を享受していた。
 少女の耳には絶え間なく喘ぎ声と叫び声が聞こえてくる。
 目深に被ったフードの下からのぞく、彼女の口元は僅かに微笑んでいるようだった。
「これが君のやりたかったことか……アレクシア」
 少女の背後から低い、女性の声がかけられる。
 アレクシアと呼ばれた少女は、ゆっくりと声をかけた人物のほうへと振り返る。
 彼女の眼は紅く、瞳孔は底が見えないほど暗い。
 肌は色白く、両側から垂れているもみあげも雪を思わせる白銀である。
 アレクシアは口を開く。
「……私がやらずとも、いつかはこうなっていた」
「どういう意味だ?」
「かつてこの世界に蔓延っていた魔物は確かにこの世から姿を消した。だけど完全に消え去ったわけじゃない」
「魔物……世界政府、教団がみだりに口にすることを禁じている空想の生物、だったかな」
「空想じゃない、現にこうしてレスカット中にいる」
「なぜ今になって現れたんだ?」
「ここにはかつて、巨大な魔物の国家があった。元々は今の教団どもにとって重要な役目をもった人物を輩出する宗教大国だったみたいだけど……ある日魔王の娘が単身やってきて、1日で占領した」
「大国を一日で?」
「それだけ魔物の力は絶大だった。それからここは魔物にとって重要な拠点となったけど……ある日魔物は忽然
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