魔物娘的卒業式あるある

卒業式、それは学生である身では必ずとは言えないが通過しなければならない悲しくも、新たな道を踏み出すためのイベントだ。

今回の舞台である「県立クーフーリン女学園」、通称「フー学」の卒業式でも、それは同じだった。



***



【貰う時ついやっちゃうポンッとなるアレついやっちゃうよねアレで】

マーメイド「暇だねー」ポンッ

人虎「うるさいよ」

マーメイド「聖剣エクスカリバー」ポンッ

人虎「さっきからポンポンうっさいわぁ! 卒業証書入れる筒で遊ばないでくれん!?」

マーメイド「ごめんごめーん」ポンッ

人虎「おい!」

マーメイド「……これをアソコに突っ込んでセルフ処女卒業式する?」ポンッ

人虎「おいやめろ」



【式が話のせいで時間通りに終わったことってないね】

アヌビス(予定じゃもう終わっているはずだろう……すでに十分七秒もオーバーしてる!)

校長「今日はーウ、オホン……。ウーオホン、それでですね、ウーオホン」

リッチ(座りっぱなしで血行悪くなってきてる……倒れないかなあ)

校長「今日は善き日で……ウー、オホン!」

ワーシープ(ねちゃだめねちゃだめ……zzz……zzz…………)

校長「ウー、オホン!」

セイレーン(早く旅立ちの日に歌いたいなー……)

校長「それで、今日は……ウー、オホン!」

ウシオニ(セックスしてぇ……彼氏いねぇけど)



【悲しいからって朝から少し空気を悪くするのよくない】

サイクロプス「………うぅ〜」ボロボロボロ

サキュバス「びっくりしたぁ! ダイヤみたいに零れてるよ涙!」

サイクロプス「だって悲しくてぇ………」

サキュバス「仕方ないよ」

マンティコア「元気出せって! ほら!」(尻尾で天井にある風船パァン!

サイクロプス「ひゃうっ!?」

マンティコア「な? 元気出たろ」

サキュバス「ちょっとびっくりするじゃない!」

マンティコア「う、うるせーな! 涙出すよりいいだろーが!」グズッ

サキュバス「無理せず泣いたら!?」

マンティコア「う、うるせー! もういちdぼぎゅっ!!」←サイクロプスにビンタされる

サイクロプス「……風船の破裂音苦手なの!」

マンティコア「あ、アタシは今、アンタが苦手になったわ……」



【制服付けてない時には持ってもらうんだけど……】

後輩「どうぞー」←卒業生の制服に花飾りを付ける

ラミア「ありがとー♪」

後輩「どう……」

ゴースト「あ、付けれないから要らないよ」

後輩「ど……」

ぬれおなご「服って私の体の一部なんで……安全ピンは痛いのでいいです」

後輩「……」

フェアリー「大変です、歩きにくいです」←ほぼひきずっている

後輩「あの」

ヴァンパイア「私の心臓をその針で刺そうと、いや、抉るというのか……!?」

後輩「刺しません抉りません!!」



【ちゃんと歌わねば終われないんですけど】

担任「ハイ!」

〜みんなす〜ぎた(げ〜んぱく)け〜れど……〜

担任「誰だ今杉田玄白って言った奴! 真面目に歌わねえと帰らせねえぞ! ハイ!」

〜みんなす〜ぎた(ゲーイーザー)け〜れど……エ、ゲイザー……?ゲイザー?

担任「誰だ今ゲイザーって言ったの!?」



【こういう奴に限って無駄に号泣するから……】

担任「……ワイバーン! 三年A組、五十七名!! 着席!!」

オーガ「……」ジィ

アカオニ・アオオニ「「……」」ヒソヒソ

担任(あいつら最後の最後まで!!)

オーガ「っ!!」←気を付け

担任「!?」

三鬼『ざん
#733;ね
#733;ん
#733;がん
#733;あ"り"がどうござい゛ま゛じだあ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!』←号泣

担任「オマエラァ!!」ブワッ!!



【黒板のイラストが無駄に豪勢で消すのがもったいない】

<卒業式前日>

担任「そういやウチの組、美術部のリャナンシーのバカップルに頼んだが大丈夫かな」ガラガラ

リャナンシー「これこの色で」

美術部男子「これを? はいさ……よっし!!」

\完全再現・最後の晩餐/

担任「いやスケッチブックに描けよそういうのはさぁ!!」

美術部男子「あ、これリャナンシーの間食です」

担任「これで間食!?」



【第二ボタンって本当にこれ、効くんだろうか(お呪い的な意味で)】

白蛇「第二ボタンを貰ってしまいました♪」

龍「良かったわね!」

白蛇「これで遂に彼と私も……」

龍「そうなるといいわねー」

白蛇「……はい?」

龍「え? だってあくまでおまじないじゃない、告白もしてないんだし……」

白蛇「……おまじない……ですね、確かに。でもですよ」

龍「ん?」

白蛇「彼の他の第二ボタンも
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