元は龍の中でも年長者に入っており、古くから人々に信仰された『龍神』は力も強かった。
だが魔界と呼ばれる場所に住み、そこを中心に影響を与えた『魔王』なる妖怪の影響を受けてしまい、『龍神』は今のような姿になってしまった。
今まで神として敬われていた『龍神』は、急に上半身だけが女性と化し、好奇や恐怖の目で見られるようになった。
そして挙げ句には身体を目当てに襲いかかってきた信者もいた為、『龍神』は白蛇や神主(夫ではなかった)の制止も聞かず、『龍神』としての名を捨てて放浪の旅に出た。
様々な箇所を巡っては安住できる場所を探した。
だがなかなか見つからないまま百年程経ち、今住む岩山にやってきた。
静かで、妖怪が多く住んでいるこの山には彼女にとって心地が良く、うるさい人間もいなかった。
だが今度は全く、妖怪でさえも彼女のもとにやってこない。
それも――寂しさも彼女には耐えきれず、結果的にそこから出て行く事を決めた。
そして最後に「でんでらりゅう」を歌った時、虎太郎と出会った。
勢いで翌日会う約束をして、また約束――と、それを繰り返す内に山から出ようという気持ちは一切なくなった。
少年は彼女を恐れず、また好奇も抱かずに会いに来てくれた。
彼女にとってはただそれだけの事が嬉しく、何よりの支えだったからだろう。
そしてある時、龍のおねえちゃんは長いからと、名前を聞かれた。
『龍神』でもない自分には名前がなく、どうしようかと悩んでいたが。
――彼の妻になりたい。
そう、彼女は決心して口を開く。
『龍の神』などではなく、『彼の妻』……『龍の妃』になりたい。
「私は龍妃だよ、龍の妃って書いて――龍妃」
そして数年の月日が経って――。
龍妃は文字通り『龍の妃』となった。
一番愛する青年と結ばれ、そしてお互いを愛するようにもなった。
最初は毎日のように嘆いて、憤怒していたこの姿も今となっては彼と結ばれる為の布石だったように思える。
「なあ龍妃」
「ん? なあに、虎太郎君」
激しい初夜からしばらく経って。
手を繋いで歩いていたのだが、不意に虎太郎が話しかけてきた。
「俺で良かったの?」
「何回も言ってるよね、虎太郎君で良かったって」
「ごめんごめん」
「もう」
龍妃は強く手を握りしめて、再び二人で森の中を歩く。
「ここでいいかな」
「つか本当にやるのか……?」
「我慢はいけないし、虎太郎君の精……飲みたいのっ」
「神社じゃダメ?」
「誰かに見られたっていいんだもん、虎太郎君が私のってわかるだろうし」
そう言いながら龍妃は虎太郎の服を脱がし、飛び出した勃起している肉棒を見ると、うっとりとした表情になった。
「すごい匂いだね……手がいい? 尻尾がいい?」
「手……」
「うん、わかった」
鱗で覆われた龍妃の手が優しく虎太郎の肉棒を優しく握り、そのまま擦る。
ゴムのような柔らかい手の平に刺激され、情けなく亀頭からは我慢汁が溢れ出す。
「気持ちいい? 今度はこっち♪」
手コキをやめたかと思えば、次は尾の先端を肉棒へ絡めて扱く。
悲鳴のような歓喜の声を上げる虎太郎を見ると、龍妃はだらしなく舌を出しながら尾の扱きを止め、肉棒を口に含む――フェラチオを始めた。
さらには爪で陰嚢を優しく掻かれ、尾を口で舐めさせられている虎太郎は最早一切の躊躇いもなく、龍妃の口内に射精した。
「んぐっ……ごくっ」
溢れ出さないようにどんどんと飲み込んでいき、出し終えても容赦なく、輸精管に残った精液でさえも吸い出す。
そしてぶはっと、吐き出された肉棒は涎と白濁液で濡れ、光っているのを見て、龍妃は下半身を巻き付かせ、股布を脱ぎ捨てて、グチョグチョと濡れた秘裂に肉棒を自ら沈ませていく。
「虎太郎君……大好き……」
「俺も……ううっ」
いつもの如く締め上げる膣の中に、ただ入れただけで虎太郎は絶頂に達し、射精した。
何回交わっても慣れない上に耐えきれない。
「龍妃、龍妃っ……」
以前と違っているのは虎太郎の方から腰を打ちつけていることだろうか。
だが龍妃の方に負担がかからないよう、優しくゆっくりと腰を動かしている。
精液を溢れさせ、息を荒げながら恋人を犯す。
さらには誰かにいつ見られるかわからない危険性を孕み、声を上げれない青姦だ、興奮とスリルが思考力を落としているが虎太郎はなんとか理性を保つ。
「虎太郎君、もうちょっと速くしてもいいよ」
「大丈夫?」
「大丈夫だよ、虎太郎君なら我慢できるから」
「わかった」
尾での拘束を緩めると、虎太郎が先ほどよりも肉棒の出し入れを早くする。
意識が飛びかけるがなんとか抱きついて耐え、龍妃は虎太郎の耳に囁く。
「赤ちゃん……欲しいなあ。中で出して、虎太郎君……」
虎
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