天庭

 守は驚愕した。守の目の前には、竹藪が広がっており、その先に街らし物が見える。誰も、まほら島からこんな世界が広がっているとは夢にも思うまい。守は、あまりの凄さにしばらく言葉が出なかった。

「あら、どうしたのですか?」

セリアが守に話しかける。

「い、いや、こんな世界が…広がっていたなんて。」

「まぁ、驚くのも無理は無いですわね。ですが一つだけ言えるのは、ここは地獄でもなく、天国でもないところってことですね。」

「じゃあ、ここは?」

「俗に言う魔界って場所ですよ。」

「魔界?」

「はい、私たち魔物が住む世界の事をそう言います。」

「はぁ…」

守は、いまいちパッとしなかった。いきなり魔物が住む世界と言われても、本当にそうなのだろうか。もしかすると、これは夢なのかもしれない。まほら島に行ったつもりが、実は全部夢でした。なんてことは無いのだろうか。それを確かめるために、守は自分の頬をつねってみた。

「…痛いから、夢ってわけじゃなさそうだな。」

「あら、まだ信じられないんですか?」

「そりゃそうだ。いきなり魔物云々言われてもなかなか信じられるかって。」

「じゃあ、俺を見てもそんなこと言えるかい?」

いきなり後ろから声がした。守は振り返って見てみると、心臓が止まりそうになった。なんせ、今朝の夢で追い回された怪物がそこにいたのだから。緑色の肌、頭の角、蜘蛛の様な下半身。夢で見た怪物と同じだ。

「あ…」

守は言葉を失った。いきなり夢で出てきた怪物が、目の前に現れたのだから。

「お、セリアじゃないか。もしかしてそいつは、お前の…アレか?」

「ふふっ、もう寂しい夜はさよならですわ
#9829;」

「よかったなセリア。」

「ありがとう甲斐。」

どうやら二人は知り合いらしい。

「そう言えば、この街にあの洞窟から婿が来てから何年になる、セリア?」

「あら、今日でちょうど二千年目だと聞きましたわよ。」

「おお、ついにあの日が来たのか!」

「そうですわ。ついに、みんなが幸せになれる日が…」

浸りが一体何の話をしているのかわからない。ただ、一つ守は疑問に思った。あの甲斐という夢に出てきた怪物。果たしてどんな怪物なんだ。

「あのー、お二方、話の途中だが、一つ質問。甲斐さん、あなた何者?」

「な、何者って言われても俺はウシオニの甲斐だ。もしかして、セリアより俺の方が好きか?」

「や、やめてください甲斐さん!」

セリアは、顔を赤らめながら叫んだ。しかし、今俺の目の前にいる怪物、いや甲斐さんがウシオニとは。意外な出会いだった。

「では、私たちはこれで…」

「おう、そうか。じゃあな。」

「ではまた…」

そう言うと、甲斐さんは竹藪の奥へと消えていった。

「もう、そんなに甲斐さんが気になったのですか!?」

「いや、実は今朝あの人が夢に出てきて…」

「まぁ、夢にまで。…いいですわ。その記憶すら忘れさせるぐらい気持ちよくさせてあげますわ。」

「いや、別にそういう訳じゃ…ってわっ!」

そう言うとセリアは、いきなり守を押し倒した。

「な、何をするんですかセリアさん!?」

「何って、私を気にかけなかった罰ですわ
#9829;」

そう言うとセリアは、守の服を脱がし始めた。無理やり脱がしているにもかかわらず、守はどこか何とも言えない安心感を抱いていた。

「な、何なんだこの気持ち?」

「いいんですよ。守さんはそのまま何もしなくていいんです。私が気持ち良くしてあげますから
#9829;もう元の世界には戻れないぐらい気持ちよくさせてあげますから
#9829;」

そう言いながらセリアは、守の服を全て脱がしてしまった。そして守の息子も、ガチガチになっていた。

「あら、こんなに硬くされて…ずいぶんと溜めてらっしゃったのですね
#9829;」

「こ、これは…そう言う訳じゃ…」

「いえ、大丈夫ですよ。私が全て搾り取って上げますから
#9829;」

そう言うとセリアは、守の息子を口で銜え、そのまま上下させ始めた。

「うわっ…」

守はこんな経験初めてだった。守は、今まで女性との経験がなかったばかりか、女性に対して猜疑心や嫉妬の感情もあってか、なかなか好きになれなかった。ただホモという訳でもなく、生まれてきて20年間、女っ気のない生活を送ってきた。それが今、出会って数時間の女性により、その生活に終止符が打たれた。それも、自分が好きという理由で。

「じゅっぷ…まあ、何ておいしんでしょう
#9829;口に銜えているだけでイッてしまいそうですわ
#9829;」

そう言いながらも、セリアのフェラはどんどん激しくなる。口からいやらしい音を立て、守の息子を貪るセリア。その目は、どんな娼婦よりいやらしく、どんな聖人
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