あの日からどれほどの時が経ったのだろう。
自分が住んでた村が戦火に巻き込まれ、私もその体を剣で貫かれて亡くなった……。
だがある時目が覚めたら私は植物になっていた。
獣の大口のような巨大な葉をした植物の上に私は緑色の体で裸でいた。
最初は戸惑ったが、ある程度は身体を動かせても、地面から動けないのだ。
そのうち慣れてきた。
そうして今日も日光浴を繰り返す……、そのはずであった。
「……何年振りかな、ちゃんとあいつのものを墓に入れてやらないと」
この声を忘れるわけがない。
ずっと好きで大好きな彼の声を。
足音が聞こえる、もう少しで彼が……。
「……ミドリ?」
「……うん!そうだよ!」
彼は私を呼んだ。
かつてよりも大人になってダンディな良い男になった彼が私を呼んでくれる。
「その姿は……!?」
「私にもわからないけど……、あなたに会いたかったからかな?」
「俺もだ……」
彼が私を抱きしめてくれる。
嬉しい!また彼に抱きしめてもらえた!
嬉しくて身体中から液を分泌してしまう。
「ああ……
#9825;ミドリ……
#9825;」
「ケンジ……
#9825;」
ああ……、液が流れるのが止まらない。
欲しくて欲しくてたまらない。
「ミドリ……、なんだか身体が熱いんだ……
#9825;」
「私もよ……
#9825;」
私から分泌された消化液が彼の服を、そして理性を溶かしていく。
彼のモノもすっかり露わになっている。
「もう離さないわ……!」
「俺もだ……」
決して離すわけにはいかない。
私の葉がそれに応えたかのように彼と私をまるで喰らうかのように覆う。
「ミドリ……
#9825;」
彼が堪らなくなって口付けしてきた。
私も同じように口付けをし、消化液も交えて深く口付けを交わす。
なんで気持ちいいんだろう。
「ねえ……、ちょうだあい
#9825;」
そして私の花園はすっかり蜜だらけで彼を誘っている。
「!!」
そして彼も迷わず私の中に自分のソレを入れた。
「あ
#9825;ああああああああああああ
#9825;」
「うおぉ!止まらないぃぃぃ!?」
彼のものが入ってきた瞬間、否、その前から射精し続けている。
私のめしべを受粉させようとしている。
「もっとぉ
#9825;沢山私のめしべを受粉させてぇ
#9825;」
「でる
#9825;出るゥゥゥぁ
#9825;おかしくなる!?きもちよすぎて頭がおかしくなるぅぅ」
気持ちいい
#9825;
気持ちいい
#9825;
おかしくなる?
否、これこそが私たちにとっての理想なのだ。
もう絶対に離さない。
そう私は彼の身体を足や葉っぱで挟みながら思うのだった。
とある村の跡地、そこはマンイーターの集落となっている。
人でありたいものはここに近づいてはならない。
何故なら……
「あひぃぃ
#9825;あひゃぁぁぁ
#9825;」
「んひぃぃぃぃぃ
#9825;
#9825;」
消化液によって思考も全て溶かされ、残るはただマンイーターに幸せそうな顔で写生し続ける人間しかいないのだから。
村の中央、そこに一際大きいマンイーターの側でたくさんの彼らの子供達が新しい家族を求めているのだった
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