あるところの領主の妻は、大層贅沢好きでその立場を利用して、領地のものからお金や宝石を集めては自分のものとして集めていた。
本来止めるべき夫である領主も似たような贅沢ものであったため、領民達は苦しんでいた。
「もっと!もっと宝石を頂戴!」
それが口癖であった。
そんな惨状を見てある女は……。
とある夜。
「最近は領民達からの税金が少ないわね!もっと上げないと」
そんな事を呟きながら彼女はたくさんの宝石を身につけて、美しいドレスを着ていた。
「ああ……、美しい黄金のドレス。良いわぁ、黄金は」
「そんなに金が好き?」
「ええ、そうよ……ってだれ!?」
ふと声がした方を向くとそこに1人の女が居た。
「なら、叶えてあげる」
その言葉を聞くとともに彼女の意識は失われ……
「ううん、夢かしら?」
そう考え目覚めた彼女はベッドから立ちあがろうとすると、じゃりっとした音がした。
その音のありかを見てみると……
「あら!こんなにたくさんの金貨が!?」
たくさんの金貨がそこにあった。
「ああ、こんなにたくさん」
そうやって金貨を手に持って嬉しさのあまり小躍りしていると、なんと身体のあちらこちらから金貨が落ちてくる。
「ああ、こんなにたくさん」
ちょっと動くだけで金貨が身体中のあらゆるところから出てくる。
それが嬉しすぎて、身体の色が金色に変わっているのが彼女には気づかなかった。
「ああ
#9825;
#9825;もっと金貨が欲しいわぁ
#9825;金貨がぁ
#9825;」
彼女脳内にはさらに金貨を産む方法がすでにあった。
それは……
「うん?夜遅くに珍し……!?おお!金貨じゃないか!」
「そうよぉ
#9825;こんなにたくさん
#9825;」
別室の夫である主人の元に彼女は向かう。
夫である彼もその姿の異常よりも金貨に心奪われていた。
「そうよぉ
#9825;もっと金貨ほしいのぉ
#9825;だからぁ
#9825;」
「だからなんだ!?なんでもするぞ!?」
「あなたの精液ちょうだぁい
#9825;んはぁ
#9825;」
そう彼女は言うと男のズボンを脱がしてすでに大きくなったそれを自分のそれで飲み込んだ。
「うおお!?こ、こんなに気持ちよかったか!?」
「わたしもよぉ
#9825;こんなに気持ちいいのはじめてぇ
#9825;
#9825;」
ぐっちょぐっちょと水音が鳴る。
じゃらじゃらと金貨が落ちる音が鳴る。
男と女の喘ぎ声が聞こえる。
「んひぃぃぃぃいぃ
#9825;
#9825;
#9825;
#9825;」
「う、うおぉぉぉぉおお
#9825;
#9825;」
射精して絶頂してからも止まる事は無い。
「ふははははは!金貨も!!お前も!!全部俺のものだ!!ふはははははは!!」
「そうよぉ
#9825;金貨も
#9825;
#9825;あなたもぉ
#9825;
#9825;全部私とあなたのものよぉ
#9825;
#9825;んほぉぉぉ
#9825;
#9825;」
「はぁ……、給料は良いけど人としてあの人たちはさ……」
愚痴をこぼしている執事の1人は、今日も主人を起こしに行こうとするが……。
「なんだ?この金貨?」
廊下に大量の金貨が落ちておりそれを拾うと……
「あら
#9825;中々良い男ね?」
「!?」
声がした方に振り返ると……
「こないだ、旦那様が買ってきた石像?」
「ええ
#9825;そうよ
#9825;」
「!?う、うわぁぁぁ!?」
そこにあった石像は動き出し執事を襲い……
上級貴族達から、徐々に庶民に出所不明の金貨が回り始めた。
人々はそれを売り、あらゆる財を買った。
貧しい者たちも食糧を買った。
玩具を買った、人を買った。
「もう働かなくても良いわぁ、お金ならたくさんあるもの
#9825;」
「いっぱい食べて、いっぱい遊びましょう」
心優しき働き者の夫婦も、貧乏人の家族も、色んな悪行でお金を稼いでいた裏社会の組織もその金貨で好きなように過ごした。
どれだけ使っても無くならない、どれだけ使ってもどこからかそれ以上の金貨が入ってくる。
人々は皆、働くのを辞めて怠惰に享楽を楽しんでいた。
衣服は皆、どんどんおしゃれになった。
人の欲を煽るようなイヤらしい服装のドレスが流行し、皆、それらで着飾った。
どんどん土地は荒れ果てて、山も荒れ、川も汚れ、空も淀んだ。
だが金貨があれば生きていけるのだから問題はなかった。
「騎士なんて馬鹿らしいわぁ
#9825;お金さえあれば好きなように遊べるのにぃ
#9825;」
「ああ、その通りだなぁ、金貨さえあればなんでもで
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