不良と風紀委員の場合


平凡な住宅地、平凡な家族、平凡な学校に少女はいた。
笑顔溢れる、見たものを元気にする学校のアイドル。
その少女の中にある物を知らなければ、誰もがそう思うだろう。
少女からはまるで相応しくないほどに色気が出ていた。
当たり前だ。少女はすでに人間ではないのだから。
魔物娘の中でも過激派として知られる種族、デビルなのだから。

「お姉ちゃん、パパとママももうすぐで完全に堕ちちゃうよ♪昨日なんかパパ、ケダモノみたいにママのおっぱいを飲みながら、おマンコズボズボしてたし♪」

少女は夜中の公園に、母とは違う大人の女性と共にいた。
近所の子供達の初恋は彼女だという。
それ程に魅力溢れる女性だ。

彼女は少女の近所に一人暮らしをしていた。
少女の姉がわりとして家族公認で今まで接してきた。
そんな彼女の正体は同じく魔物娘の過激派に一応属するリリムである。
魔物娘達による一大プロジェクト【性奴隷アプリ】。
彼女はその計画をスムーズに進行させる為、10年以上の時をかけて、その被験者達を影で手助けをしていた。

「ええ、本当にもうすぐね。少し時間はかかってしまったけど、代わりにより瘴気や魔力などが手に入ったわ」
「じゃあ、後は♪」
「そう、その堕落の魔力を街全体に流して、魔界へと変える。その為に後、数組ほど私たちが堕としていけないけどね」
「ウフフフフフフ♪♪うん、楽しみ♪私がみんなを堕としてあげられるなんて♪♪」

少女の笑い声が夜の公園に響き渡る。これから起こる、淫らで悦びに満ち溢れた前夜祭への大いなる期待と共に。


〜〜〜〜〜


昼の高校、その屋上にその男はいた。
彼は周りから不良として遠ざけられていた。
決して親との仲が悪かったわけでもない。
悲しい出来事があったわけでもない。
何故か彼は世界を嫌っていた、憎んでいた。怒りを周りにぶつけていた。
髪の毛を金に染め、服は常に校則違反。喧嘩などほぼ毎日の事だ。

「クソ!つまらねぇ!つまんねぇ!勉強なんかしたって何になるというんだ!!」
「違うわよ。社会に出ると勉強なんてできないんだから。今のうちにしか落ち着いて勉強できるのよ。だから早く帰って来なさい!!」

そんな彼を追って来たのは、この学校の風紀委員の一人である先輩だった。
彼とは正反対に校則通りの格好で、ちょっとでも校則を破ることを彼女はしようとしなかった。
絵に描いたような優等生だ。

「うるせえんだよ!俺がどう生きようと俺の勝手だ。邪魔すんな!」
「ちょっと!待ちなさい!」

彼が問題を起こし、彼女が注意して彼は何処かに行く。
それがこの学校のいつもの風景だった。

「はぁ、一体どうすれば、言う事を聞いてくれるのかしら?」
「教えてあげよっか?」
「!?だ、誰!?」

彼をどうすれば更生させられるのか、悩んでいた彼女に突然声をかけられる。

「どうしたの?此処はまだ、貴方には速いわよ。もうちょっと大きくなってからじゃないと」

そこにいたのは一人の少女。
何故高校に少女がいた事を疑問に感じるが、最早それらは意味を無くすだろう。

「ウフフ、お姉ちゃんにプレゼント
#9825;」
「プレゼントなんて・・・、んむ!?んん、ん〜〜〜
#9825;
#9825;
#9825;」

次の瞬間、少女の唇が彼女の口を塞いでいた。
絵に描いたような優等生だった彼女が、知る由も無い快楽が彼女を襲う。

「・・・はぁ
#9825;何を、したの?私の体が熱いの
#9825;
#9825;はぁん
#9825;何でぇぇ
#9825;」
「あのお兄ちゃんに言う事を聞いてもらいたいのなら、お姉ちゃんがお兄ちゃんを自分の物にしちゃえば良いんだよ
#9825;
#9825;」

唇が彼女から離れた後には、まるで蕩けきった何時もの彼女ではあり得ない顔を晒しているではないか。
そんな溶かされてゆく彼女の心に、少女の甘い声がゆっくりと染み渡る。
その言葉の異常さに気がつかないまま。

「私の…物に?あぁ…何て、何て素晴らしい事なのかしら
#9825;
#9825;」
「そうだよ
#9825;だからもっともっと淫らにならなくちゃ
#9825;」
「あぁ
#9825;ああああ
#9825;
#9825;」

屋上に彼女の喘ぎ声が響き渡る。だがそれを気にする人は誰もいなかった。


次の日の事だった。また不良の彼は屋上で怒りを撒き散らしていた。

「ああ!ムカつく!!ムカつくんだよ!」
「あら、私もよ。貴方に逃げられてばかりだったんだもの
#9825;今度こそ、貴方を私が更生させてあげるわ
#9825;
#9825;」
「ああ!?またテメェか…!?おい、どうした!?」

そこに彼女も昨日と同じように現れた。ただ昨日と違うのは、その表情はこの学校の風紀を守る事に誇りを持って生
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