いつから私はここにいるんだろう?
8歳ごろだろうか、私はゴキブリが嫌いだ。
なので玄関に現れたそれを殺してもらおうと母親に頼んだのだ。
玄関にいる女の姿をしているゴキブリを。
すぐに意識は失った。
気がついたら両親と共に裸で知らない部屋に閉じ込められていた。
遠くにいるゴキブリ女達は、知らない言葉で何かを話し合っているようだ。
「大丈夫よ、きっと警察とかが助けに来てくれる……!」
母はそう言ってくれた。
だが、そんな母と父もゴキブリ女達に別の部屋に連れて行かれた。
そこはガラス張りでいくつもの部屋があった。
その中には沢山の人達が閉じ込められていた。
良く見てみると、人種や年齢、体格、男女で綺麗に分けられてるようだ。
まるで観察するかのように。
そこで私達は生活をさせられた。
ゴキブリ女達が与えてくる食事を食べ、人前で排泄をして、それを延々と繰り返す……。
「交配実験を始める」
3年くらい経った頃だろうか。
そのゴキブリ女の中でも特に偉そうな女は私も含めていくつかの男女をそれぞれ違う部屋に一組ずつ集めた。
そしてゴキブリ女達はその者たちを、交尾させていった。
見た目は華奢なゴキブリ女でもどんな男でもその力には逆らえず、なされるがままにお互いの相手と交尾させられた。
私の相手は同い年くらいの少年であった。
彼もこの異常な光景に戸惑っていた。
「ねえ、お願い……、無理やりされるくらいなら……」
「……大丈夫かい?」
「……そんな心配してくれる人で良かった……」
せめてものの反逆で、ゴキブリ女達に無理やりではなく自分の意思で彼と交わった。
こんな異常な世界でも、それでも彼の優しさが心に満ちていく……。
それから数ヶ月後、妊娠が発覚した。
「……ふむ?まだこの世界へ影響が無いのか?もう少し様子を見るか」
ゴキブリ女達は私と同じように妊娠した女には優しく接した。
栄養などをしっかり補給してくれた。
そしてその後私は出産した。
ゴキブリ女達の処置は完璧で、幼い私の出産を助けた。
しかし産まれた息子は数ヶ月したら引き離されてしまった。
私は大いに嘆き、涙を流した。
一緒の部屋にいるものは、そんな私を慰めてくれた……。
それから数年後。
あの頃子供だった私の身体は、すっかり大人の身体に変化していた。
豊かな乳房、大きくなった尻、まるでテレビで見たグラビアアイドルのようなセクシーな大人になっていた。
そうして女として成長していくにつれ、欲も増してくる。
再びあれを……。
そう思っていた時だった。
「ようやく、基準値を超えました。最終段階に移行します」
そういうとゴキブリ女達はかつて子供を作った部屋に同じように相手の男性を閉じ込めていく。
「久しぶりだね……、無事で良かった」
「あなたの方こそ……」
彼も大人の男性として逞しく成長していた。
しかしまた子作りさせられるのだろうか?
そう思っていたその時だった。
「きゃああああ!?」
「嫌!?いやぁぁ!?」
虫が!?ゴキブリが!?部屋に大量に入ってくる。
まるで軍隊蟻が、獲物を食うように、私たちという獲物に群がってくる。
「離さないで!?お願い!」
「ああ!!絶対に離さない!」
せめてものの抵抗は彼から離れない事だ。
遂に顔まで虫が覆っていく。
ああ、身体のあらゆるところから虫が入っていく。
口からも、尻からも、耳からも、膣からも。
私という人間が虫に喰われて終わっていく……。
理性が、人としての思い出が、倫理が全て虫に喰われていく。
まるで芋虫から蛹に、そして蝶になるかのように心も身体も変化していく。
失われていく恐怖と新たにくる快楽、矛盾する想いを抱いて……。
そして私はそこに居た。
頭からは触覚が生えている、背中には大きな羽が生えて、腕や足は三本指になっていた。
ああ……そうか、私もゴキブリになったんだ。
「はぁ……はぁ……」
彼がそこに居る。
男は姿はそこまで変わらなかったが、だが心は私と同じだという事が分かる。
繁殖したいつがいがいるんだ、やる事は一つだ。
「お願い
#9825;私を孕ませて
#9825;」
「あ、ああああ!!孕ます!?孕ます!!」
彼は私が開いた下の口に既に大きくなったそれをぶち込み犯していく。
子宮が、排卵し続けていくのが分かる。
彼から種を受け取り卵を産めと私の本能が叫んでいる。
ぱちゅんぱちゅんと卑猥な水音が部屋に鳴り響く。
それ以上にお互いの喉からは矯声が鳴り止まない。
気持ちよくて何も考えられない。
「でてる
#9825;でてる
#9825;今、卵受精したぁァぁ
#9825;
#9825;」
今、卵が一つできたのを感じた。
とても幸せだ。
「はぁ……、そ
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