砂漠の片隅にある、忘れられた遺跡。
古の神より人々を導く使命を与えられた偉大なる王の棺“だった”場所。
かつては、神の力を宿すべく未来への祈りと共に眠りに就いた王を守る墓だったそこには、本来の主である王も、それを護る従者も誰一人として存在しない。
そこにいるのは、一人の男と一匹の雌。
「ん、ぱっ……♪
あぁむ………
#9829;」
─ちゅるるっ……れ、ちゅるるる………
長い、まさしく蛇のそれのように長い舌が肉棒を這う。
先端が二枚に分かれた舌が、鈴口をちろちろと突いて先走りを舐め採る。
鈴口を頂点に螺旋を描くように亀頭の上を二枚舌が舐めて這う。
舌を濡らした、唾液と淫毒と先走りのカクテルで、亀頭をべたべたに濡らす。
「あむ……っ」
─ぱ、くん……
─じゅぶりっ……。
亀頭を舌で弄った後、小さな口を大きく開けて亀頭を自らの口内へと呑み込む。
熟れた果実の中に突っ込んだような肉感と、灼熱の唾液が迎え入れた。
私が大きく呻くのを見て、彼女は肉棒を咥えたままニタリと笑う。
ジュブジュブジュブ……。
唇と肉棒の隙間から唾液を零しながら、ゆっくりと亀頭のカリの少し下までを丸呑み。
下顎と肉棒に挟まれた長い舌が、肉棒の下側をくすぐって苛める…。
淫毒混じりの唾液のプールの中に呑み込まれた亀頭が、燃える。
呻くだけしかできない私に、さらなる追い討ち。
私の身体に蛇の身を巻きつけるのと同じように、彼女の口内で肉棒に舌でぐるりと拘束される。
蛇の身体に巻きつかれて身動きの取れないこの身の中で、唯一自由だった肉棒は蛇の舌に巻きつかれる。
そして、始まる彼女の十八番。
「んん……♪ んぶぅ……♪ んんんっ……♪」
─じゅぼっ! じゅぼっ……! じゅぼっ……!
肉棒を咥え込んだまま頭を激しく前後させ、同時に肉棒に巻きつけた舌を円を描くように動かす。
唇と口内粘膜に扱かれ、巻きつく舌に締め上げられてしゃぶりつかれ、淫毒混じりの唾液に溺れさせられる。快楽の三重奏。
ラミア属のような長い舌を持つ魔物にしか出来ない芸当だ。
だめだ、出る!──あっという間に追い詰められて、降参する。
「ふうぅぅんっっ
#9829;」
私を屈服させて上機嫌の彼女は一度大きく鼻呼吸。
息を整え、とどめのスパート。
肉棒に巻きついていた舌が亀頭のエラ、その内側に輪のように引っ掛けられた。
敏感なカリの裏側を舌で摩擦しながら、咽喉の奥深くまで肉棒を咥え、吸引。
─ぶぴゅ! びゅるるるるるるぅぅぅぅぅっっ!!
ケダモノじみた喚き声を挙げて、溜まりに溜まった精液を吐き出す。彼女の口内に撒き散らす。
「んんんぉぉ……っっ
#9829;
#9829;
#9829;」
咽喉の奥での零距離放出にも、彼女はまったく怯まない。
射精に暴れる肉棒を、むしろ進んで呑み込んで招き入れ、食道に直接精液を流し込む。
「んこ……っ! ……こくっ……ごきゅ………っ」
細い咽喉がぐびぐびと動き、私の精液を飲み下していく。
射精が止まらない。
咽喉の奥に導かれた鈴口の先には精液を塞き止める障害は何もなく、吸引されるたびに尿道からほとばしる。
子宮の奥深くに射精するのと同じく、一切のブレーキも効かず空になるまで続く。
最初の勢いこそないものの、途切れることなく射精する。
「こくっ……ちゅるっ……んはっ♪
ん………ちゅうぅぅぅぅぅ………!!」
彼女は射精が途切れることを許さない。
一旦、口内から肉棒を解放し、すかさず亀頭の先端に口を窄めてキス。
睾丸を両手で少し痛いぐらいの力加減でグニグニと弄びながら、音を立てて吸引。
射精直後の肉棒に休む時間を与えず、尿道から精液を啜り上げる。
腰がガクガクと震えるが、身体に巻きついた彼女の蛇胴は拘束を緩めない。
食いしばった口の端から涎と呻きを漏らしながら、私は精液を吐き出し続けた。
私の名はミキノ。ミキノ・エマタニモ。
オアシスを巡り、そこに訪れる旅人を相手に商いをする商人……だった。
此処に至るまでの経緯を、掻い摘んで話そうと思う。
商品を仕入れる為に砂漠を横断している途中、私は突然の砂嵐に襲われた。
砂漠で生まれ、砂漠で生きてきた私にも前兆すら見えなかった程の、唐突の砂嵐。
その猛威から逃れようと、打ち棄てられた遺跡へと逃げ込んだ。
砂漠で生きる者の知恵の一つとして、休憩や野宿の拠点になる遺跡の知識は必須だ。
盗掘や冒険目的の者達と違い、私のように砂漠で生きる者は、オアシスや財宝が眠るとされる未調査の遺跡だけではなく、調査・発掘がされ尽くした所謂『枯れた』遺跡の位置も知っている。
私が逃げ込んだ遺跡も、大昔に盗掘されつくし、魔物の一匹も住んでいないただの廃墟だった。
そのはず、だ
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