「う〜ん。今日から久々の学校だな」背伸びをして新しく新調した目覚ましを止めた。あの告白から一ヶ月半僕は、茜さんの抱きしめられた時に体の骨が折れ全治一ヶ月の重傷を負った。そして、退院をしてこのとおり元気になり朝ご飯を食べようと思い一階の居間に行った。
「おはよう母さん・父さん」居間で朝食を食べている父と母に挨拶をする甲。だがそこにいたのは・・・・
「おはよう、甲くん♪♪」そこに居たのはトーストを片手に持ち食べている茜の姿であった。
「あ・・・茜さん!?何で、僕のうちに居るの?ってか母さんと父さんは?」驚いている甲。
「お義父様とお義母様はどこかに出かけましたよ」茜が居間のテーブルに置かれた紙切れを拾い上げるとこう書いてあった。
【甲くんへ、可愛い彼女さんができていたの知りませんでした。なので、後は若い二人に任せます。 P・S初孫が楽しみだ!! by父・母より】
「あわわわわわ・・・・」開いた口が塞がないのはこの事だ。
「ねぇ・・甲くん。子どもは何人がいいのかな・・・甲くんが望むなら何人でもいよ。でも、あたし的には路頭を組める位の人数がいいかな」体をくねくねしながら言う茜。だが、そんなことも耳に入ってないくらい魂が抜けたように真っ白になる甲の姿があった。
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2−B組
あの後、どうやって学校に行ったか分からない。だが、一つだけいえるのは何故か、隣に茜さんが居る事だ。
しかも・・・・・
「オラオラ!!何、じろじろ見てんだ!!」牙を出し頭に二本の角があるオーガの鬼瓦 藍。
「貴様ら。この方達のじゃまをするな」翼を広げて赤い目で生徒達を睨みつけるドラゴンの龍崎 沙織。
二人とも此処のボスだったが茜さんがボコボコしたため今は、茜さんの舎弟だ。二人とも恐ろしいほど強い。
「ありがとうよ二人とも。お陰であたしと甲くんの『いちゃいちゃ学校デート』ができるわ」その言葉を聞いた瞬間クラスがざわめいた。
「ちょっともしかしてあの噂マジなの」
「マジみたいね。あの茜さんをあいつがボコボコにして彼女にしたんだってよ」
「え、俺が聞いたのは、茜さんが不良に囲まれた時そいつらをズタズタに引き裂いたって聞いたけど」
「いやいや、あの幼いアリスを(自主規制)して(自主規制)したみたいだぜ」
根も葉もない噂話が教室中に広まった。そんな覚えがないのに・・・。しかも、不良に囲まれてたんじゃなくて血祭りにあげてたから。茜さんが・・・・。泣きながら甲がうなだれた。
(とりあえず、この騒ぎを何とかしないと)そう思い甲は茜のところに行きこの騒ぎをやめてもらおうと思った。
「茜さん。とりあえず、隣に居るのはいいけどあの二人を止めてもらいませんか」指を差した先には低い声で唸る二人の野獣。
「嫌なのか・・・甲くん?」
「うん。茜さんが隣にいるだけならいいけどあの二人はなんt・・・どうしたの茜さん」
「甲くんの隣甲くんの隣・・・あたしだけならいいあたしだけならいいあたしだけならいい・・・ドサ」顔を真赤にして頭からは湯気を出ていて目を回して倒れる茜。
「あかねさぁーーーーーーーーん!!ちょ、なんで何があったの!?えっなになんなの」急に倒れた茜を抱きあがる甲。だが、抱き上げた瞬間鼻からは大量の血が出てきた。そして、この瞬間を見ていた生徒から悲鳴が上がった。
「あいつ、何か言って茜さんが倒れたわよ!!」
「変態だ・・・・変態だああぁぁ」
「きっと(自主規制)して(自主規制)そして(自主規制)そんでもって(自主規制)(自主規制)最後に(自主規制)やったんだ!!なんて野郎だ!!」
「いや、お前の頭の方がやばいと思うが」
「歴史が・・・・ここの歴史が変わった!!すげーーーーーー!!!新しいボスだ。番長だ!!」
うわああああ、変な噂が過熱したよ!!ってか1人おかしな奴が居るだろ!!そいつを捕まえろよ!!
その後、急いで保健室に連れて行く藍と沙織。残された僕は皆から冷たい目と白い目に見られた。
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〜保健室〜
白いベットの上でいまだ気絶している茜。その隣に居るのは授業を終えた甲。
「ん・・・あれ?あたし・・・甲くん・・・どうしたのすごいやつれているね」疲れきった顔で茜のベットの隣に座っている甲。その顔には生気がなく顔面蒼白になっていた。
「あぁ、大丈夫だよ。それよりも今朝のあれは何で居たの僕の家に?」疑問をぶつける甲。
「
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