医は仁術なり

  
 ここは、魔界最大の都市スカイブルー。そのスカイブルーの周りには多くの転移装置があり、その転移装置から様々な場所や新魔物領の場所までいける。また、スカイブルーは多くの新魔物領と同盟を結んでおり小さな村や町を合併させた巨大な都市である。そのため、商業・工業・農業・学園地区・貿易港などに区切られている。 商業地区の「シューリン」工業地区の「レンカン」農業地区の「サーレン」学園地区の「フォースナイン」貿易港の「ブルーレイン」そして、そこの地区に住む様々な家族や魔物娘達。そんな、賑やかな都市スカイブルーに住むある家族の記録である。

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           ブルーレイン・とある寿司屋

            「「「かんぱーい」」」

 カウンターに2人の魔物娘と白衣を着た1人の男性がお茶を片手に祝杯をあげていた。

 「ステラ。今日はステラのラジオ キラキラ☆星に出さしてもらってありがとう。これで私たち医者のイメージが変わればいいのだが・・・」お茶をカウンターに置く白衣を着た男。レクト・ヒルトン。

 「そうよね。それと、私の娘が通ってる保育園の宣伝もしてくれるなんて嬉しいわ」嬉しそうに言うメロウのスイート。

 「そんなことないですよ」と照れる一匹のピクシー。ピクシーでありながら胸に実った見事な胸を揺らしながら言う。照れるごとにぷるんっと音を立ててるかのように上下に動く。ピクシーのステラ。

 「それで、ステラちゃんにひとつお願いがあるの」

 「なんですか。スイートさん」出てきた卵のお寿司を食べながら言うステラ。
 
 「実はね、私の娘が行っている保育園の園長先生を出してあげて欲しいの」ウインクしながらお願いするスイート。

 「え〜!!園長先生をですか・・・。難しいと思いますよ」苦い顔になるステラ。

 「そこをお願い。それと、園長はロリ巨乳好きなのよ」ステラの耳元でボソッと耳打ちするスイート。

 「ちょっと、プロデューサー(沈黙の天使さん)と連絡してきます」目をキラキラとしながらお店の外に行くステラ。

 「ステラに、何言ったんだスイート」不思議そうに聞くレクト。

 「ちょっとした恋のキューピット的な感じよ♪♪」ニッコリと微笑むスイート
 
 「旦那。さっきのピクシーステラちゃんかい?」そう言ったのはいなり寿司を握り終えたすし屋の大将。崎村 醍醐(さきむら だいご)が笑いながら話しかけた。

 「あぁ。そうだよ」あんまり話したくないのか、目をそらすレクト。

 「たしか、名前の由来を言ってたんだっけ」悪戯っぽく笑う醍醐。

 「ブフッ」盛大にお茶をカウンターに噴くレクト。

 「どうしたんですか旦那?目から涙が出てますぜ」

 「わ・・・・わさびが効いたんだ!!」目に涙を溜めながら寿司を食べるレクト。

 「醍醐さん。あんまり苛めないの!!ごめんなさいねレクトさん」そう言ったのは醍醐の奥さんぬれおなごの崎村 雫(さきむら しずく)さんであった。

 「すまねぇ。つい、旦那が面白い反応するもんだから・・・」ばつ悪そうに頭を垂れる醍醐。

 「もう・・・レクトさん許してあげてね。本人は悪気があって話してるわけじゃないから」

 「雫さん。それは、もちろん知ってますよ。でもね、私の・・・ん?」雫に何かを言おうとした時だった。醍醐さんの顔がさっきよりも、青くなっていた。

 「大将。どっか具合でも悪いのか?顔色がさっきより酷いぞ」

 「なに、時々腹が痛いんだ・・・気にすることはないさ」そう言いながら魚を捌いていく醍醐。その様子をじっと見つめるレクト。レクトの隣ではスイートと外から戻ってきたステラが猥談で盛り上がっていた。

 「雫さん。大将が時々お腹を抑えるのいつ頃ですか?」レクトの目が医者の目つきになる。

 「結構前からです。でも、本人はただの腹痛だよと言って調理場に立つんです」心配そうに言う雫。その時だった。醍醐がお腹を抑えたまま倒れこんでしまったのだ。

 「あなた!!」急いで醍醐の側に行く雫。

 「ぐっ・・・・あぁ・・・」お腹を抑え激しく悶える醍醐。

 「雫さん。ちょっとどいて下さい。今から診察しますので」その様子を見たレクトは急いで調理場に行き、倒れている醍醐を仰向けに寝かせお腹に手を置いた。スイートも異変に気づき手持ちのナース服を身にまといレクトの隣に行く。

 「え!!何!?何がったの?」今だ状況が掴めていないステラが慌てふためく。

 (腹部が硬くなってるな)レクトがそう思うと醍醐のお腹から手を離すと置いた時よりも一層苦しみ始めた。

 「これは、胃穿孔の可能性が高いな。雫さん奥の座敷を使わせてもらいます。スイート!醍醐さんを奥
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