ここは、魔界最大の都市スカイブルー。そのスカイブルーの周りには多くの転移装置があり、その転移装置から様々な場所や新魔物領の場所までいける。また、スカイブルーは多くの新魔物領と同盟を結んでおり小さな村や町を合併させた巨大な都市である。そのため、商業・工業・農業・学園地区・貿易港などに区切られている。 商業地区の「シューリン」工業地区の「レンカン」農業地区の「サーレン」学園地区の「フォースナイン」貿易港の「ブルーレイン」そして、そこの地区に住む様々な家族や魔物娘達。そんな、賑やかな都市スカイブルーに住むある家族の記録である。
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「お姉ちゃん♪♪お姉ちゃん♪もうすぐお姉ちゃん」鼻歌交じりで床に寝転がりなにやら絵を描いているオークのkuroeちゃん。kuroeちゃんの周りには小さなゆりかご。そのゆりかごには、お人形がたくさん入っていた。また、台所には哺乳瓶などが並んでいた。
「kuroe。そろそろ、お母さんの所に行くよ」pokeがkuroeに言うとkuroeちゃんがさっきまで描いていた絵を片手にpokeの手を握ってporukuさんが入院しているアラビア診療所に向かった。
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〜アラビア診療所〜
ベットに横たわり、大きなお腹を擦りながら微笑むporuku。その隣では、アラビア診療所の看護婦でスフィンクスのバシュタートさんがカルテを持っていた。バシュタートさんの隣には、白衣を着たメロウのスイートさんがいた。
「はい。porukuさん。血圧も正常ですし、体温も一定なので大丈夫ですよ。後は、お子さんを産むだけですからね」手首に聴診器を当て脈診をしていたスイートさんが言った。
「はい。ありがとうございますスイートさん。頑張って元気な子を産みます」優しい笑顔で答えるporuku。その様子を見て病室から出るスイートとバシュタート。
「すいません。スイートさんわざわざこんな遠くまで来てもらってしまって・・・」病院の中で申し訳なさそうに言うバシュタートさん。
「良いのよ。それくらい、あたしも夫もホーエンハイムさんの薬のおかげで色々と助かっているんですから」ニッコリと微笑むスイートさん。
「本当にありがとうございます。夫は今日は往診でここには私と助手のミーナさんしかいないから心細かったんです。」バシュタートさんがスイートさんに何度もお礼を述べた。
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〜アラビア診療所・病室〜
「ママ〜お見舞いに来たよ」kuroeちゃんが、元気よくporukuの所にかけよった。
「ありがとう。kuroe」駆け寄ってきたkuroeちゃんの姿を見て喜ぶporuku。
「poruku。調子はどうだい?」pokeがカバンいっぱいに服やタオルなどを持ってきながら言った。
「うん。全然平気だよ。二人目だからね」ニッコリと微笑むporukuさん。
「ねぇ。ママ。あたいに妹ができるんだね」
「そうよ。kuroe」
「そしたら、あたいはお姉ちゃんになるんだよね」
「えぇ。お姉ちゃんになるのよ」そう言うとkuroeの頭を撫でるporuku
「えへへ。あたしね、妹が出来たらいっぱいお世話するんだ。オムツの交換。ミルクを飲ませてあげるのと、それから、それから・・・・・いっぱいするの」指で自分がやりたい事を数えていたらやりたい事がいっぱいになり最後は満面の笑みでいっぱいといった。
「うふふ。kuroeは本当にいいお姉ちゃんになるわね」そう言うと、急にお腹を抑えて苦しみ始めた。
「どうしたんだ!poruku?」急に苦しみ始めたporukuを心配し始めるpoke。
「ちょっと、痛いだけ・・・っ〜〜〜」
「すごく、汗じゃないか!先生。妻が・・・・妻が!!」慌てるpoke。
「どうしたんですか?pokeさん・・・・」旦那さんの声を聞きつけスイートさんが駆けつけた。
「妻が、急に苦しみだして・・・」
「思っていたよりも早いわね!!急いで、分娩室に入れますね。バシュタートさん。お願い」
「分かりました」移動式ベットのストッパーを外しそのまま分娩室に運ばれるporuku。
その光景を、呆然と見ているpokeとkuroeちゃん。だが、kuroeちゃんが心配そうにpokeを見つめていた。
「ママは大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。大丈夫・・・」pokeがkuroeちゃんの手を握り、分娩室の前で祈るだけであった
分娩室の明かりが灯り時間だけが過ぎ
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