秋風に吹かれながら保育園に来る子ども達。今日は、ミリー先生の所に新しい子どもが来る。その子は・・・・・・
「パパ〜?あれ何?」メロウのオリビアちゃんが、大きな影を指差した。
「ん?この影は・・・」レクトが上空を見たら大きな緑色の物体が保育園目掛けて飛んでいった。
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〜保育園入り口〜
「園長先生・・・そこまで緊張しなくても良いじゃないですか?」ミリー先生が、緊張する園長先生を落ち着かせる。
「だだ・・・だだ・・・・だ・・・だってドラゴンが来るんですよ!!この保育園に」緊張のあまり声が裏返っている園長先生。
「来たみたいですよ」ポツリとつぶやくゴブリンのゴブさん。上空からゆっくりと降りてくる緑色の大きな物体・・・大きな翼、ギラリと光る真紅の目、そして、口から吐く炎・・・・・・・。まさに、保育園では場違いである。
そして、徐々にドラゴンの姿から綺麗な女性へと変化していく。その背中には、同じ真紅の目をした小さなドラゴンがひょっこりと姿を現れた。
「こんにちわ〜〜。私はドラゴンのコウレンです!!」思っていたイメージと全然違う口調で話したドラゴンのコウレンさん。
「は・・・はじめまして・・・セレナです・・・よろしくお願いします・・・」恥ずかしがってコウレンさんの影に隠れるセレナちゃん。
「あ!!セレナ隠れないの!!」コウレンさんに抱きかかえられ、先生達の前に出てくるセレナちゃん。
「それじゃ、セレナ。お母さんは、これからお父さんの所に行ってくるからね。お利巧にしてるのよ」そう言うとコウレンさんは、ドラゴンの姿になり空高く飛んで行った。
「さて、セレナちゃん。先生と一緒にお部屋に行きましょうね」ミリー先生に連れて行かれてぶどうグミさんの部屋に行くセレナちゃん。
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〜お昼休み・園庭〜
セレナちゃんが何人かの子ども達に囲まれて質問責めされていた。
「セレナちゃんの翼大きいね!!!」セレナちゃんが出した翼を見ているコカトリスのロナちゃん。
「えへへ・・・そうかな?」恥ずかしそうに言うセレナちゃん。
「さすが!!ドラゴン!!!何か違うな!!!!」アマゾネスのシルアちゃんがセレナちゃんから出るオーラを感じ取り頷く。
「今度、あたしと一緒に勝負だ!!!!」カラステングの楓ちゃんが意気揚揚と名乗りをあげた。
「うん!!!勝負しようね!!!」元気に頷くセレナちゃん。
みんなそれぞれ、セレナちゃんに興味津々!!ちょっと恐い感じだけどセレナちゃんの周りには多くのお友達が集まっていた。
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〜帰りの時間〜
「セレナちゃん。お母さんもう少しで来るからね」セレナちゃんの手を握ってお母さんが来るのを待っているミリー先生。そしてら、空から黒い影が降りてきたと思うと、セレナちゃんの前にコウレンさんがいた。
「セレナ〜〜遅くなってごめんね」セレナちゃんを抱きしめるコウレンさん。その後ろには、カメラを片手に持っている一人の男性。
「あたしの主人フーです」コウレンさんがフーさんの腕に抱きつきながら言った。
「セ〜〜〜レ〜〜〜〜〜〜ナ〜〜〜〜。パパ会いたかったよ!!!」
「パパ!!!」
お父さんの所に行くセレナちゃん。そしてパパのところに行き抱きつくセレナちゃん。
ベキ!!!ボキ!!!ゴキ!!!
園内に響く音・・・・・・・・・・
「パパ・・・・・ごめんなさい」
ルビー先生に手当てしてもらうフーさん。
「大丈夫ですか・・・・フーさん」心配そうに言うミリー先生
「平気ですよ。いつものことですから」
いつものことですか・・・・・先生一同フーさんが絞め殺されないことを願ってます。心の中からフーさんに対して心配の眼差しを送る保育園一同。
「そしたら、私たちはこれで・・・・頭を下げコウレンさんがドラゴンの姿になり背中に乗るフーさんとセレナちゃん。そして夕日に向かって飛んで行ったフー一家・・・
ホントに頑張ってくださいフーさん・・・・・。
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