第1話 園長就任・……母さんぼくは、強く生きます

 
 
 「さてと、これで最後だな」荷物の整理が終わり、腰を降ろす男性。
 彼の名前は、杉元 俊光(すぎもと としみつ)27歳・童貞である。職業は保育士だ。
7年前に短期大学を卒業し、私立太陽保育園に勤務していた。
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 「しかし、私立だから転勤はないと思っていたのに・・」なんでも、園長の古い友人で「優秀な保育士を送ってほしい」と言うことなので俺に、白羽の矢を立てたのだ。まぁ〜保険も、住む場所や、男性保育士の配慮などもやってくれるわけだが、この、住所が魔界三丁目って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやいや、おかしいだろ普通!アニメや漫画の話じゃないからさ。色々と突っ込みを入れながら、考えていると。チャイムが鳴った


        「ぴんぽ〜ん。すいませ〜ん。引越し屋でーーーす」
  
 「あ、はーい。今行きます」ドアを開けると、そこにいたのは女性ではなく、どこからどう見ても、幼女!! 違法じゃないだろうな。ここの、業者
  
 「杉元 俊光さんですね?」そう言うと俺の前でニコニコと笑っていた。

 「はい、そうですけどお一人でやるんですか?」

 「あ、大丈夫ですよ。一人でできますから」そう言うと、部屋に入り、いきなりチョークを取り出し、床に落書きをし始めた。

 「って、ちょっと何してるんですか?」その、彼女をを止めようとしたとき。
      
          (体が動かないなんで!!!!?)
 
 「あぶないので、少しの間だけ、待っといてくださいね」そう言うと彼女は、何事もなかったかのように、落書きを続けた

              〜3時間後〜
 「よし、完成。後は・…」そう言って、立ち上がり何か一人でぶつぶつとなにかいってるぞ。何がしたいんだ?それよりも、俺の足がぷるぷるふるえてるんだが・・・・勇気を出して声をかけてみた

 「あの〜すいません。三時間ずっっっと、立ちっぱなしなんですけどもう、足が生まれたての子馬みたいなことになってるんですけど・・・・・・もしも〜し、聞いてます?だめだ、ぜんぜん聞いてない」諦めてため息をつこうとした瞬間・・・・

     
           (ばーーーーーーーーーーん)

何か大きな音がすると、そこは今までいた部屋ではなく、薄暗く、たくさんの、書物が本棚にびっしりと並べてあり、水晶や大きな鎌が置かれていた。目の前には、角を生やした、女性が立っていた。

 「それでは、私はこれで」そう言って彼女はお辞儀をして、部屋を後にした。
 
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 「ほぉ〜お主が、遥子の言っておった。男か・・・・・」そう言って俺の周りをぐるぐると回る女性って言うよりも、これまた幼女かい!と心の中に突っ込みを入れた。
 
 「お主、そこまで緊張せんでいいぞ。何、とって食おうってわけじゃないから安心せい」そんな景気よく笑われても困るんだけどなぁ〜。

 「すいません。この金縛りを解いてくれませんか?三時間ずっと、立ちっぱなしなんですよ」

 「そうじゃったか、すまんすまん」そう言って指を鳴らした瞬間、金縛りが解けて体が自由になった。

 「ありがとうございます。所でここはどこですか?てか,あんたら誰?」

 「まぁ〜落ち着け。ゆっくりお茶でも飲んで話そうじゃないか」角が生えた幼女が、俺にカップを渡した。

 ここは、人間と魔物が一緒に住む世界だそうだ。そしてここの、領主であり、保育園オーナーのバフォメットのバフォ様。何でも、この魔界は今、子どもが増えすぎて、深刻な先生不足になっているらしい。そこで、他のところから先生を呼んで保育園を作っているそうだ。

 「そんなわけだ、すまんが頼むぞ。園長先生」

 「わかりまs・・・・・・ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!?ちょ、いきなり園長ってそんな」駄目だ急に目まいが・・・・・・・・・・・・・・・・・
    
              (バタン)
  
  「お主し、しかっりせい。誰かおらぬか。こやつを早く、医務室に連れて行け」

  
10/08/23 14:30更新 / pi-sann
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