第3話 破天荒な先生方

ひょんなことから魔界の保育園に赴任して、いきなり園長先生になった男のどたばたコメディー。さてさて、今日はどんなお話なのかな?

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「どこからか声が聞こえたような…………気のせいか」そう思い足早にバフォ様に渡された地図を頼りにその場所へ向かった。

周りを見ていたが、俺が住んでいた所と変わったところはないようだけど・…しいて言うなら、魔物だらけである。下半身が馬みたいになってる奴や、唄を歌っている、女性?がいるが確実に、猥褻陳列罪に当たるような服を着ているお姉さんが、公開ストリップの練習したりと、ここは別の世界なんだと私は心から思った。

「確かこの辺にあるはずだよな」小さな路地に入り曲がりくねった道を、進んで行った。

そこにあったのは、「古雅禰」と暖簾が掛かった居酒屋があった。

「おじゃましま〜す」暖簾をくぐり、引き戸を開け、入っていくとカウンターにたたずむ肌の白い女性がおり、綺麗な龍の刺繍が入った着物を着ている。その隣で包丁を研いでいる強面で顔に傷だらけのお兄さんがこちらを睨みつけた。
              
              「失礼しました!!!!」

              パァァァァァァァァァァァァン

 
 おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!!!!!冗談じゃねぇ〜〜〜〜殺される確実にあのお兄さんに殺される。何をした…俺が何をした。なんなんだ、ここは組事務所か、いや居酒屋だよな。とりあえず、落ち着け、多分静かに入るんだ。そうに違いない。
 俺は一呼吸し、もう一度引き戸に手をかけ入った矢先……そのお兄さんが、包丁を持ったまんま俺の目の前に居るじゃありませんか。その目は獲物を狩るみたいに燃えていた。
 
 「ごめんなさいね。その人不器用なの、話は領主様から聞いているから奥の座敷いってください。皆様がお待ちしています」

 そう言うと前にいたお兄さんは、カウンターに戻りまた包丁を研ぎだした。その後、俺は奥座敷に行き襖を開けた。そこに居たのは町で見かけた方達とはまったく違う人たちが居た。

 「あら、かわいい先生ね」

 「ふん、気が弱そうだな」

 「遅いわね、料理が冷めちゃったじゃない」

 「仕方ないわ、ここの世界の人じゃないから」

 「また、振られたよ〜〜〜〜〜」

 そこに居たのは下半身が馬や蜘蛛みたいな女性、執拗にこちらを睨む武器を持った女性、見るものを魅了してしまうほどの豊満な胸を持った女性、そして、あちらで大泣きして自棄酒をしている眼鏡をかけた女性がいた。俺の事を見て、口々に言っているが、誰か一人私用で言ってる奴が居るな。

 「先生はこちらですよ」下半身が馬になっている女性に言われて座敷の奥に座りコップにお酒が注がれた。

     「そしたら今から、新しい保育園と園長先生にカンパーイ」

            「「「カンパ〜イ」」」

歓声とともに一気に酒を飲む女性達、その後すぐに料理を口に運び、のどを詰まらせる下半身が蜘蛛の方、俺のことを睨んでいる武器を持った方、俺に詰め寄って息子をなでながら「素敵」と声をかけてくるお姉さん、それを見て不満そうな下半身が馬の方、一人はもう泣いてるし、すごいところに来ちゃったな・…………………・

  「そしたら今から自己紹介タイムに入りま〜〜〜〜〜〜〜〜す。まずは今、熱い視線を送ってるキルア先生から。どうぞ」そう言って武器を持った女性に振った胸が豊満なお姉さん。それに応じて立ち上がり咳払いをした。

 「私の名前はキルアだ、種族はリザードマだ色々な武術を習得ているからもし稽古してほしかったら言え、いつでも相手はしてやるから」そう言って挑戦的な態度で俺を睨んだ。ってかこんな奴に稽古されたら死ぬって・・・・・・・・・・・・
  
           「やるねぇ〜次はアリア先生」

 「こんにちは、先生あたしはアリア、見ての通りアラクネっていう種族なの裁縫が得意だから破れた衣服があったら直してあげる。その代わりご飯おごってもらうからね」いやいや、どんだけ食いしん坊なの料理のほとんど食べてるし・・・・・

 「次はルビーせんせぃ・・・・ってそんな状況じゃないか」

 「あたしのどこがいけないの、この牙、容姿、それともお金!?うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んんん」
 
           (((あれてるなぁ〜〜〜〜〜)))

 「じゃ、あたし。サキュバスのリリです。エッチな相談ものるよ。あと、夜のお相手もしてあげる。うふふ・・・・・・」あぁぁこの人ならいいかも・・いかんいかん仮にも教師だぞ。いきなり
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