赤ん坊を引き取って数ヶ月。エデンは、皆から愛情いっぱい受けてミルクからり離乳食へと代わり始める頃だった。
「はい。エデンあ〜んしてごらん」木のスプーンでどろっとした黄色いゼリーをエデンに食べさせようとするベアル。
「や〜」そう言いながら口を固く閉ざすエデン。このやりとりを先ほどからずっと続けていた。
「もぉ〜。食べないと大きくならないよ」そう言いながら無理に食べさせようとするベアル。あまりにも、無理やりするのでエデンが手足をバタつかせた。
「あ!!」黄色いゼリーが入ったお皿がエデンの足に当たり宙に舞った。
「お〜い。ベアル替えのおむつの洗濯終わったぞ」ちょうど洗濯が終わり大きなかごを持ちながら部屋に入って来たのはエリシア。
「べちゃ」鈍い音と共に顔面に黄色いゼリーがエリシアにかかった。その、光景を見たエデンは笑っていた。
「エ〜デ〜ン・・・」プルプルと拳を振り上げようとするエリシアにベアルは急いで止めた。
「落ち着いてエリシアさん!!エデンはまだ赤ん坊何だよ」わたわたしながら止めるベアルを跳ね除けてエデンの前に行った。
「いいか。ベアル!!お前は、甘いんだよ。こいつ・・・エデンは可愛い顔した悪魔なんだよ!!」そう言いながら顔面についたゼリーを拭き取りながらエデンを持ち上げた。
「この悪魔は、毎回おもらししてお腹が空いたら昼夜問わず泣きまくり仕事をしていても泣きつづけて困らせちまう脅威な奴なんだ!!こういう奴は今のうちにしっかりとしつけとかないといけないんだよ」そう言いながらエデンの顔を睨むエリシア。
「ふぇ・・ふぇ・・・」ぐずり始めるエデン。それでも、睨むエリシア。その光景を不安そうに見るベアル。
「ふぇ〜〜」つぶらな瞳でエリシアを見るエデン。
「そんな目であたしを見るんじゃねぇ。これは、お前の将来を心配してやってることなんだ。次からはしっかり食べるんだぞ」
「ふにゅ・・?」
「よし、分かった顔になったな。今日は美味しい美味しいミルクにしてやるからな」
「毎回、毎回そのやりとりをよくしてるが一番甘いのはお前じゃないのかにゃ」ミルクをあげようと踏み台を持ってこようとするエリシアに半分飽きれながら言うのはネコマタの鈴。
「バカだな。俺がこいつに甘いって!?こんな小さい赤ん坊に手足の用に働くのにか。笑えるぜ」そう言いながらエデンに食べさせるミルクを手際よく作るエリシア。
「全然、説得力ないのにゃ・・・」鈴が飽きれながら言った。それを尻目にエデンにミルクをあげるエリシア。
「エリシアさん。せっかく、エデンのミルク離れが出来たのにミルクをあげないでください!!」ベアルが怒りながら言ったがエリシアが首を横に振った。
「そう言ってもな、無理に食わしたらさっきみたいにゼリーが飛んでくるだろ。それならミルクを飲ませた方がいいだろ。それに、無理やり嫌いな物を食べさせるのは苦痛だろ」
「さっきとは、言ってることが違うにゃ・・・」
「鈴さん。何かエデンに離乳食を食べさせる方法ありませんか?」ベアルがそう言うと唸る鈴。
「う〜ん。この年で離乳食が食べられないのはおかしいのにゃんだが・・・試しに、おかゆでも作ってみるかにゃ?」
「おかゆ?」首を傾げるベアル。
「にゃ〜。ここでは、ぽぴゅらーではないにゃの。おかゆは、この、白い米をお湯でことこと鍋でにるのにゃ」そう言うと懐から巾着袋を出して白米を見せた。
「いつも、鈴さんが作っているおにぎりの材料で?」海苔で巻かれたおにぎりを連想するベアル。
「そうだにゃ。作り方が書いてあるメモを明日渡すにゃに」
「ありがとうございます」ベアルがお辞儀をしながら礼をした。
「いいにょにゃ。私も、自分の子供が出来たみたいで楽しいにゃに」照れながら言う鈴。
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「エデン。あ〜んしてごらん」昨日、鈴から貰ったメモ通りにお粥を作り少し冷ましてからエデンにあげてみたが・・・・
「ぶ〜〜〜〜」スプーンに掬ったお粥を勢いよく吹いてベアルの顔面にかけた。
「エデン。食べてよ」泣きそうになるベアル。
「・・・食べない?」首を傾げながら言うドラゴンのジャンキー。
「ジャンキーさん。私は、ご飯あげるの下手なんでしょうか?」
「それはないと思う。エデンはベアルちゃんに好かれてるし、ご飯(ミルク)はしっかりあげられてるよ。それに、あたしの場合は・・・」レイムがエデンの側に行った。すると・・・。
「ぎゃあああ!!ぎゃあああ!!」大泣きするエデン。それを見てテーブルにお粥を置くベアル。
「私が、エデンの側にいるとどうしても泣いてし
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