前魔王
「はぁ〜〜平和だ・・・・温泉も行ったし、夢の国にも遊びに行ったし、勇者にあって現魔王と結婚させたし申し分ないね」お土産で買ってきた温泉まんじゅうを口に頬張り夢の国で買ってきたのであろう帽子を壁にかけ、結婚式で使った、タキシードを無造作に床に置いてあるのであった。
「失礼します。ゴードン魔王様」扉をノックして入って来たのは凛とした目に手足がもふもふ肉球のバフォメットであった。
「おぉ〜〜よく来たな。ほれ、おじいちゃんの膝の上に座りなさい」
「わ〜い。ありがとうごーどんおじいちゃん・・・・って違う!!!!」膝に乗りかけて魔王にツッコミを入れるバフォメット。
「え〜〜〜。俺の孫じゃないの」すねる魔王。
「違いますよ!!てゆうか、なにお孫さん的な形になってるんですか!?あたしが幼児体型になったからですか?これでも、あなたを支えた参謀のバフォメットですよ」
「い〜じゃん。もう俺の孫で。ほら、お土産に温泉まんじゅうあるぞ」
「わ〜い。ありがとうゴードンおじいちゃん・・・だから、子供扱いするなーーーー!!!」魔王にグーパンチで体を殴るバフォメット。
「いや、お前もノリノリだったじゃん。痛い!!いた!!ちょ・・微妙に痛い!!止めろって!!!」
「今度、子供扱いしたら最上級の魔法をお見舞いしますからね!!」
「は〜い」
「ったく、いいですか?あなたは、前魔王様なんですからもっと風格を・・・」
「あはははは!!!!この、番組超おもれ〜〜〜・・・あっ屁放いちまった」バフォメットのお説教を聞く気にならない前魔王様。
「(-.-)・・・・(-_-)・・・・(# ̄_
gt; ̄)」
「Σ( ̄▽ ̄;;」
「『我が命に答えて今こそ集え氷の刃よ。今こそ敵を貫かん!!穿て尖氷山』」バフォメットの頭上に大きな氷の刃が集まり出した。
「待って!!ちゃんと聞くから!!今度はちゃんと聞くから、だからお願いそれを、俺に投げないで!!共に魔界を守ってきた仲じゃないか!!」
「問・答・無・用!!!」氷の刃が前魔王の尻に突き刺さる。
「ケツがあああああああ!!!!」
「いいですか。前魔王様。あなたは、元でも魔王なんですからしっかりしてくださいね」
「はい」正座させられてバフォメットの話を聞く前魔王。
「よろしい。では、この書類を渡しますね」
「ん。なんの書類だこれ?」
「あなたが、旅行で使ったお土産や旅費ですよ。経理に出しても落ちないんで、つき返されたんですよ」
「じゃあ、ツケで」
「もう一度、ケツ穴にぶち込みますよ」
「シレダケハゴカンベンヲ」
「ったくもう。あんたそれでも世界の覇者だったんですか?」
「それは、遠い昔の話だよ」
「遠い昔って1ヶ月前のことでしょうが!!」どこからともなくハリセンで叩くバフォメット
「あべしっ!!」
今日も前魔王様はお元気でした。
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