「昼下がりの出来事」
私の部屋には、可愛い白猫のミューちゃんと言う猫がいる。つぶらな瞳に純白とも言える白い毛並みにもふもふの尻尾。そして、愛らしい肉球。そのミューちゃんが・・・・・。
「何故か猫又になっているのだ!!!!!!いやいや、落ち着け。落ち着くんだ沙織。まず、状況を確認しよう。この、猫又は外から来れない窓は完璧に閉まっているし、敵対高校に猫又がいないのは確認済み。そしてなにより、この猫又には、ミューにつけている首輪に鈴。確実にこの猫又はミューちゃん。でも、普通の子猫が猫又になるなんておかしいしそもそも・・・・・・」沙織がブツブツとつぶやいているとそれを見ていたミューが首をひねりながら器用に二本足で立ち沙織のそばまでよってきた。
「ごちゅじんちゃまー。ミューお利口にまってたにゃー♪♪どうか、あたまなでなでしてくだしゃい。そして、ぶらっしんぐもしてほしゅ・・したがいふぁい」舌足らずで一生懸命話しているので思わず自分のしたを噛んでしまうミュー。
その様子を見てた沙織の思考はその瞬間を持って途切れた。気づいたときには、自分は汗まみれで左手にブラシ。右手に猫じゃらしそして、膝には、いつの間にか寝てしまっているミューの姿があった。
「我ながら自分を見失うまで遊ぶとは・・・。携帯どこにおいたかな」ミューの寝顔を撮ろうとする沙織であった。
「ふみゅ〜〜ごしゅんじんしゃまのお膝はぷにぷにしていてそれでいて柔らかくてきもちいいにゃ〜〜」ダイエットもしようとこの時に固く誓ったのは言うまでもない。
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「藍のホワイトデー」
鬼瓦組の屋敷に集まった強面の男たちと魔物娘達。
「へへん。今年ももらったぜ藍お嬢様からのバレンタインデー」
「うれしいよな。こんな、下っ端な俺たちにチョコをくれるなんてよ」
「今日か明日かも分からないこの命。それでもくれる藍お嬢のやさしさ・・・お嬢のためならこの命くれてやっても構わねぇぜ」屋敷の庭にはたくさんの構成員の人たちが藍のために花束やお菓子を持って待っていたのだ。
鬼瓦組屋敷・大広間
「いやはや、藍お嬢もやはり女子どすな。でも、私にもチョコをくださるなんてほんまうれしいわ」無数の足をカサカサと動かして座布団に座る女性もとい大百足の毒島 靜【鬼瓦組直系毒島組三代目組長・執行部】
「ほんまやで、藍お嬢ほどわてらの事気を遣う人はおらへんがな」扇子をパタパタと仰ぐ刑部狸の堺 奈緒子【鬼瓦組直系堺連合二代目組長・執行部】
「ほんとうやの〜藍お嬢は源五郎ちゃんににてお人好しな面があるからの〜でもそこが可愛いからの」笑みをし左目に眼帯をして源五郎の方を向いている前島 四郎【鬼瓦組直系前島組組長・執行部】
「言葉が過ぎるぞ!!前島。藍お嬢も源五郎の親父も俺たちを家族のように思ってるんだ」スーツ姿に着こなしてる男その後ろには式神がふよふよと飛んでいる錫里 陽光(じゃくり ようこう)【鬼瓦組直系九尾会組長・若頭補佐】
「なんや、文句でもあるんかいの〜〜!?わしは、源五郎ちゃんの無二の親友やで!!」
「親友って・・・親父がまだ、若頭の時、命とろうと、銃をぶっ放したり、ドスで殺りやったりバットで殴りつけたりしてたやないかい!!」立ち上がる陽光。
「昔は昔。今は今や。やろ。源五郎ちゃん?」
「・・・・・・・・・・・」
「源五郎ちゃん?」
「zzzzzz」
「「「「ねとるやないか!!!!」」」」
「は・・・起きてる起きてるよ!!あれだろ、えっ〜〜と今日のおやつはプリンの話だろ!!」
「「「「ちゃうわ!!!!」」」」
コントなどしていると奥の襖から藍が半分寝ぼけた顔で出てきた。
「ふわ〜〜朝っぱらから何コントしてんだよ。ん・・・おぉ!!なんだ、このプレゼントの山は!?」そこには、藍のために積み上げられたプレゼントがあった。中には、マシンガンや日本刀などがあるが・・・。
「藍お嬢!!今日はホワイトデー。このプレゼントはわしら構成員からのプレゼントです。ワシらだけじゃなく他の組の奴等にも貰いありがとうごぜぇやす」大広間と庭にいた構成員全員が藍に向かって頭を下げた。その様子を見て少し照れる藍。
「そんな、照れるじゃないか・・・でも、このプレゼントは多すぎだろう。食いもんまであるじゃないか。食べきれねぇぞ」
「大丈夫だ藍。もう手はずは整ってある!!おい!!!宴会の準備だ!!」源五郎が言うともう一つ奥にある襖には酒と皿が置いてあった。
「さぁあ。今日は朝まで飲むぞ!!!」
源五郎の号令で酒盛りが行われた。もちろん藍も一緒に酒を飲んでんので飲みま
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