「よ〜し。この前の定期テストの答案用紙を返すぞ」先生が教卓にドシンと重い音を出して数学・国語・社会・化学・英語・保健(性教育)の答案用紙が束で生徒達に返ってきた。
「全員に行き渡ったな・・・そしたら、平均点を言っていくぞ」そう言うと淡々と平均点を言っていく先生。
「国語78点・社会69点・化学72点・英語80点・保健100点だ。なお、平均点よりも半分の場合は2週間後追試があるからな」そう言うと教室を後にする先生。先生が出て行くと同時に生徒達が騒ぎ始めた。
「いや〜。やばかったな今回は・・・」
「本当だよね。あたしなんか化学今回やばかったんだけどね」
「ちょwwwおまwwww保健100点て」
「俺の童貞を貰ってくださいって書いたら100点くれたぞ!!
」
皆自分達のテストの結果を言っていた。だが一人を除いて・・・・
「茜さん。今回のテストどうでした?」甲が自分の答案用紙を見て茜に声をかけた。
「・・・・」だが、返事がない。それどころか、青ざめていた。
「茜さん?」不思議に思い茜の持っているテスト用紙を見て甲は声を失った。
「あ・・・・あかねさん・・・これ・・・・」そこに書いてあったのはとんでもない点数であった。
「国語23点・数学9点・社会13点・化学4点・英語45点・保健0点」そこには壮絶な点数が書いてあった。
「茜さん・・・これ・・・英語以外壊滅・・・それよりも保健が0点だなんて!!何を書いたの?」
「いや・・・ただ・・甲くんとの事を書いたら0点で返ってきた・・・」保健の答案用紙を受け取り見る甲。だが一番下にかかれていたのは・・・・・・・・・・
『もげろ!!!!!!!!!!!』byリリム先生
「・・・・」
「茜さん・・・・」かける言葉がなかった。
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ここは、メイド喫茶「パーラー」先日茜と貞春がチンピラ相手に大盤振る舞いした所だがお店をむちゃくちゃにしてしまいその分弁償しなければならないのだ。
「はぁ〜・・・・」店内を掃除しながらため息をつく茜。
「どうしたの茜さん?」心配そうに言う真闇。
「いや、この前のテストがあまりに酷いから追試を受けることになったんだ」
「そうなんだ・・・」
「でもな、その追試もダメで結局そのまま説教タイムだよちくしょおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」持っていた箒を真っ二つにする茜。
「茜さん箒が・・・・」無残に折れた箒を見る真闇。
「あ・・・やべっ・・・」
「茜ちゃん。掃除終わった?終わったら、ホールの手伝いお願いね」店長がウサミミをつけてゴスロリ衣装を着けながら茜に言った。
「よし。真闇!!この箒直しといてくれ!!」そう言うと真闇に折れた箒を投げつける茜。
「ふぇ!!茜ちゃん!?」
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ホールに出ると世話しなく動くメイド達にテーブルのところでお客さんが談笑しながら注文を待っていた。
「うえ・・・なんだよ。この盛況ぶりは・・・」そう言いながらお客さんの注文を取りに行く茜。
「お待たせしました。ご注文はお決まりですか?」溜息混じりながらも確りと注文を聞く茜。
「あ・・・そしたら、これください」男は恥かしそうに言うとメニューの一番上を指差した。
「(口でいえよ・・・)分かりました。えぇっとこれは・・・・こ・・・『こまめふんちゃパフェ』一つですね?」
「!?」
「な・・・なんだよ。驚いた顔しやがって・・・・」
「だって・・・これ。『アズキマッチャ』っていうですよね」笑いをこらえて男が言う。
それを聞いたら、顔を真っ赤にしてお客をボコボコにする茜。
「テメェが難しい物を頼むからだろうが!!!それよりも口で言いやがれ!!」
「ヒィィィィィそんな理不尽な・・・・」
「茜ちゃん!!お客さまをなぐらないでぇえええええ!!」店長の無常な叫びが店中に響き渡った。
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何とか、事なきをえた茜だが・・・・・
「ふぅ〜まさか、漢字が読めないんだなんて・・・・」コメカミを抑える店長。
「仕方ねぇだろ。此処まで難しい漢字が読めるかよ」不貞腐れて机に突っ伏す茜。
「よし!!茜ちゃん突然だけどなんて読む?『牛乳』」
「うしちち」
「これは?『珈琲』」
「カフェオレ」
「これ『犬』」
「ぱしり」
「・・・・・。茜ちゃん。勉強してきて・・・」
「あぁ!!何でだよ?これで大丈夫だろ
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