第5話 物知りはいいこと

 
 「昨日の入園式は、疲れたな」肩を叩きながら職員室に向かう俺・・・・・・昨日は、子ども達も来たが保護者が一番個性的だったな。特にMr.シュガーという人6人の娘さんが居るのに喜んで相手してたな。しかも、部下まで引き連れて・・・・あの人一体何者だ!?そういえば、何処かの世界紳士教会責任者って言っていたような・・・・・・・・・。
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 何の問題もなく、朝礼が終わり子ども達を迎える準備をしていたら早くも子どもが来たようだ。

 「おはようございます」元気よく挨拶しているのは、リーヴェスト=レゾンターラーさんだ。みんなからは、ヴェストさんと言われてる。リヴェリアちゃんのお父さんで趣味が読書兼図書収集である。

 「おはようございます、きょうは早いんですね」ニッコリと微笑むのミリー先生だ。
 「いや〜妻に娘を連れて行く時間だと言われましてね」と苦笑いで微笑み返した。そういえば、奥さんはアヌビスだったな。スケジュールに組まれてるのかな?

 「そしたら、パパはお仕事があるから行ってくるね。いい子に待ってるんだよ」娘の頭をなでて笑顔で手を振って仕事場に出かけるヴェストさん。それをみていたリヴェリアちゃんやっぱり寂しいのか少しうつむいていた。
 
 「まだみんな来てないから、職員室で待っとこうね」そう、ミリー先生が声をかけると、頷き手をつないだまま、職員室に連れて行った。

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 時間が経つにつれて、子供たちも増えていきそれに追われて先生方が職員室からいなくなり残っているのはリヴェリアちゃんと俺だけだった。ちょうど、子供たちも多くなってきたので、そろそろクラスに戻そうとした。その時、リヴェリアちゃんが前にいた。

 「どうしたの?」俺がそう聞くとリヴェリアちゃんは、俺の頭を指差した。そこには天道虫が止まっており、髪の毛に絡まっていたのだ。

 「あぁ〜ホントだ。天道虫が止まってるね」そういうと彼女に天道虫を渡した。その後が驚いた。

 「この天道虫は、魔界特有の天道虫で名前は、ルリ天道虫っていってね。この季節しか出てこないの。あと、この子は花のみつを吸うから他のと違って口あごが長いの」この説明が終わって俺は、目を丸くした。何せ子どもでもこんな難しいことを知っているのだからしかも5歳児で!!!!!!

 「リヴェリアちゃんは、虫が好きなの?」
 
 「ううん、本を読んで覚えてるだけあとは、魔法の書や古代の魔道具、他にも天文・科学・歴史・旧魔物聖書も読みました」
 
 「全部!!!!?」

 「うん」元気よく頷いた彼女に、俺は驚いた。俺でもわからなかった書物も覚えているのだから………

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 午後の職員会議のとき(この時は子ども達はお昼寝中)今日の出来事をみんなに言った。

 「とにかく、リヴェリアちゃんは物知りなんですよ。俺のわからなかった書物も簡単に読めるし・・・・・・」

 「そう言えば、あたしもHの仕方を子ども達に教えていたらリヴェリアちゃんが来てあたしの知らない体位を私に教えてくれたんですよ」と、満面の笑みで言っているリリ先生ですがさすがに公開Hはどうかと思うけど。よく知っているなリヴェアちゃんも・・・・・・

 他の先生方も色々と見てるみたい。しかし、何であんなに知ってるんだろう?
ん・・・・・・・・・・?まてよ、確かリヴェリアちゃんのお父さんは読書兼図書収集が趣味・・・・・そうかそれでか。俺は、膝をぽんと叩き笑った。こんな話をしているのに、なぜかミリー先生は考え込んでいた。
 
 「どうしたの、ミリー先生なんか問題でもあった?」心配そうにアリア先生が声をかけた。

 「実は、リヴェリアちゃんお友達と話していないんです。ずっと一人絵本呼んでばっかりで・・・・・・・・」そういわれてみたら、普通物知りだと子ども達からも人気が出て遊ぶんだけどリヴェリアちゃんには、それがない・・・・・・どうしてだろ?

 「とにかく、様子を見ましょう。まだここに来て一日目不安があって話し掛けられない面もあります」そう、ミリー先生に言ってこの場を後にした。

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 だがミリー先生の言う通りで、誰とも喋らないでずっと絵本を呼んでいた。しかも数日間も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 一度彼女と話してみるか、そして彼女の下へ行った。

 「リヴェリアちゃん、この前はありがとう。色々と教えてくれて」

 「うん…」

 「お友達と遊ばないの」
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