ノームである彼女と契約してから短くない時間が経過した。
毎晩のように愛し合った結果だろうか、お互いの身体に変化が起きたのだ。
まずは俺自身だが、放出する精の量が増えて疲労を感じなくなった。
出会った当初は1日に片手分もすれば疲れきっていたが、今は両手両足分やってもまだまだ元気だ。
精の味も甘みが増したらしく、前以上に美味しそうにフェラしてくれるようになった。
端的に言えばインキュバスになったのだ。
そして彼女、ノームであるカナも色々と変化した。
一つは表情、性交の最中などにとろんと蕩けた表情を浮かべるようになった。
出会った当初の一見無表情に見える顔にかすかに浮かぶ朱に混じった頬なども素晴らしかった。
だが今はさらにストレートに表現してくれるようになり、精を注ぎ込むたびにだらしなく喘ぎ声を上げる。
愛している女性が淫猥な表情で悦んでくれるのだ、男としてこれほど嬉しいことはない。
他に変わったのは肌、褐色の美しい肌に黒い文様が浮かぶようになった。
乳房や頬などに他の部分より濃い目の茶色で浮かんでいた文様がさらに色濃くなったのだ。
色は変わったが、その感触は以前となんのかわりもなくすべすべとしており俺を魅了する。
交わる際には彼女の唇や頬、肩に乳房などにキスをするが、いつも瑞々しい弾力である。
そしてなにより変わったのは彼女に付随している植物である。
右半身の乳房や肩にかけて絡まっていた蔦が、以前は渦巻き状だったのが今はハートの形を成している。
艶やかなショートカットの頭から生えていた植物、以前は豆だったが今はなんと果物が生っている。
変化した時に彼女は病気にかかったのではないかと心配し医者や学者を訪ねて回った。
精霊について研究している学者に聞いたら、彼女は闇精霊という存在になったらしい。
学者によれば、魔精霊が契約者と交わりを続け大量の精を得た結果として闇精霊になる。
闇精霊への変化はいわば俺達の愛ゆえに起こった事らしい、心配する必要は皆無であった。
俺がインキュバスになり、カナが闇精霊になった。
身体の変化によって俺達の日常も、ほんの少しだが変わった。
変わったと言っても本質的には変わらず、詰まる所セックスばかりしている。
一日にする回数が倍以上に増えて、やり方が以前より多様になっただけの話だ。
お互いが変わってからするようになったプレイ(?)が、果物を使ったものである。
彼女の頭から生えるようになった果物は『虜の果実』というもので、精力増強の効果があるのだ。
色々と試した結果分かったことだが、生った果物を食べてしまっても寝ている間に新しいのが出来てくる。
それどころか、収穫しても俺が彼女に精を数回注ぎ込めば新しいのがぽこんと生えるのだ。
闇精霊に変化する前の豆状のも、もしかしたら食べられたのかもしれない。
ともあれ時間がたてばまた生える果物を食べない理由などなく、彼女と交わる前に食べるようになった。
ある日は、カナが頭からもいだ虜の果実をそのまま咀嚼し、接吻をしてきた。
彼女の唇を受け入れ、とろりとした果肉に混じる彼女の唾液ごとそれを飲みこんでいく。
果肉だけでは物足りず舌同士を絡ませそのままディープキスに突入した。
口内の果実が全てなくなった頃には俺の下腹部が大いに存在を主張する。
果物を頂いた後には口での繋がりでなく性器で繋がり互いを貪り合った。
また別の日には、カナは果実の皮をむき果肉を胸の谷間へと落とした。
虜の果実は皮が薄く、少し噛んでやるだけで中から乳白色の果汁・果肉がとろりと零れていく。
その零れた果肉が褐色の谷間に溜まり、俺を淫らに誘うのだ。
胸へと両手を宛がい、指を沈ませながら垂れた果肉を舌で舐めとる。
彼女の興奮した息遣いを耳に感じながら、添えた指や這わせた舌の動きを止めず愛撫を続ける。
零れた果肉を食べ尽くす頃には彼女の身体の準備も整っており、そのまま性交へとなだれ込んだ。
俺が虜の果実を食べるのではなく、彼女が食べる日もあった。
カナが口に果肉を溜めて、そのまま俺のモノを咥えこんだのだ。
普段のフェラチオでは舌が這うことによる温かさが俺を快感に導いた。
しかし口内の果肉の感触は舌とは別種の快楽をもたらしている。
ぷりぷりとしたほんのり冷たい果肉の感触の奥から温かな舌が伸びる。
彼女が口をもごもごと動かし唾液や果汁が俺のモノに絡まってくる。
俺のモノの熱さと彼女の口内の温かさによって果汁が冷たさを失う頃には先走りを漏らし始めていた。
カナの唾液や果汁に混じる先走り液によってさらに淫猥な水音が響き渡る。
這わされた舌の刺激に耐え切れず精を放出すると、彼女は口に含んでいた果肉ごとそれを飲みこんだ。
ごくりと喉を鳴らして口内に含んでいたもの全てを飲み干すと、カナは淫靡な表情で微笑んだ。
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