扉を開けて視界に入ったのは、紫のロールした髪の長い女性であった。
一瞬誰か分からなかったが、少しずつ昔の思い出が呼び起こされていく。
「フランツィスカ、様……?」
そう、まだウィルマリナ家に住まわせてもらっていた頃一緒に遊んだ女性だったのだ。
当時は身分をあまり気にせずウィルマリナ様やフランツィスカ様と一緒に遊んだものだ。
両親が解雇されてあの家を出て以来、彼女と逢うことなどなかったから本当に久しぶりだ。
最近では病気で体調が麗しくなく部屋で療養されているとのことだったが、俺に一体何の用なのか。
そう思い彼女に質問しようとする俺だったが、暗闇に慣れた目が彼女の姿の仔細を映し出していく。
「……っ!? その姿は一体!?」
昔と同じく優しそうだと思っていたその表情は、快楽に蕩けた扇情的な色を含んでいる。
紫と緑のドレスと思っていたものは衣類などではなく、蠢く触手と粘ついた液体。
その緑の粘液の奥には彼女の裸体がうっすらと浮かんでおり、淫猥さを醸し出している。
それは見違えようもなく異形、すなわち魔物の姿であった。
「ま、魔物ッ!」
「うふふ、お久しぶりですわね♪」
その声は確かに昔遊んでいた頃を思い出させる彼女の声だった。
しかし与える印象は昔のような気弱そうなものではなく、淫靡さが際立っている。
耳の中からじっとりと脳髄に染み込んでくるような魔性の響きであった。
彼女は混乱している俺を見遣ると、その蠢く触手を俺の方へと伸ばしてきた。
振り払おうとするものの、丸腰の俺に対抗策などある訳もなく手足を拘束されてしまう。
「捕まえましたわ♪」
「な、何を……」
「何を? 決まっております、じっとしててくださいね」
触手を器用に動かして俺の服をずり下ろし脱がしていく彼女。
触手にされるがままとなって、俺は性器を露出させてしまう。
「ふふ、これが……♪」
「や……やめてください、一国の王女ともあろう方が……」
「王女? 身分など関係ありません。わたくしは貴方と繋がりたい、ただそれだけなのです♪」
そう言い終えると、ぬるぬると淫猥に光る触手を俺のモノに這わせていくフランツィスカ様。
粘り気のある液体が擦りつけられ、竿や先端、袋の方まで這いずり回る触手に性器はだんだんと硬くなっていく。
性器だけではない、身体を縛りつけている触手もまたその液体を俺にたっぷりと浴びせてくる。
体中がぬらぬらと光る緑色に埋め尽くされていく様子を見て淫猥に微笑む彼女。
「身体が自由に動くことがこんなに素晴らしいだなんて、デルエラ様には感謝しきれません♪」
――魔物になったことで病気がちだったのが治った、ということか?
喜色満面の彼女は触手だけでなく、その腕も差しのべてくる。
左手は俺の頬を撫で上げ、右手は手のひら全体で俺のモノを擦りあげてくる。
うっとりとした顔で弄ばれて、俺のモノはこれでもかと言わんばかりに勃起しきってしまう。
「用意が出来たみたいですね♪ まずは手でそのままイかせて差し上げます♪」
左手を首にまわして顔を耳に近付けたかと思うと、彼女はそう囁いた。
その囁きに身体が弛緩してしまい、彼女の触手に身を任せてしまう俺。
それが嬉しかったようで、彼女は先ほど以上に俺のモノを扱きあげてくる。
手と触手による奉仕だけでも俺の身体は快楽に支配されつつある。
しかしそれだけではなく、彼女は耳元に近付けた顔を移動させ、口付けを落としてきたのだ。
軽く触れ合っただけだと言うのに身体に電撃が走ったかのように反応してしまう。
びくびくと震える性器を右手でさすりながら、今度は深く口付けをしてくる彼女。
甘く蕩けるような唾液が送り込まれ、絡んでくる舌により口内が蹂躙されていく。
口と性器、そして体中にまとわりつく触手の粘液により限界に達しそうになる。
「フ、フランツィスカ様……お、俺……」
「様などいりません。先ほど身分など関係ないと言ったばかりではありませんか」
「……フランツィスカ……で、出る……」
「はい♪ 私の手にたっぷりと出して下さいね♪」
手の動きがさらに激しくなり、絡む触手も執拗に責め立ててくる。
その刺激に耐え切れるはずもなく、俺は白濁液を彼女の右手へと撒き散らす。
玉袋をなでる触手や、竿全体を扱いてくる触手によって残さず彼女の手へと出し切る。
多くの精液でべとべとになった右手を見つめると、彼女は淫猥に微笑む。
「こんなにたくさん……♪ そんなに気持ち良かったのですか?」
「は、はい……」
「うふふ♪ 手だけでこんなに出るのです、ナカへ入れたらどれほど出してくれるのでしょう?」
二本の触手が彼女の性器をくぱぁと広げていく。
視線を向けると、そこは緑の粘液だけではなく透明な愛液が垂れているのが分かる。
その淫猥な女性器の虜にな
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