そこに立っていたのはミミルだった。
自分より背の低い体躯に、桃色の髪が美しい、凛とした赤い目を持つ魔法を得意とする子だ。
「こんな夜遅くにどうしたんだミミル? 子どもは早く寝ないと背が伸びない……ぞ……」
最後まで発言出来なかったのは彼女の様子が普段と違っているのに気づいたからだ。
普段のミミルはクリーム色の大きなリボンにピンクを主とした可愛らしい服に金色のステッキだ。
しかし今の彼女は大きな帽子に身体の前が大きく開いた黒い服、そして禍々しい触手のステッキ。
いや、ステッキだけじゃない、服も触手が蠢いており、お腹には紫色の文様が浮かんでいる。
顔もよく見れば桃色の髪の先に紫が混じっていたり、眼光も赤色ではあるが色合いが違っている。
「ミミル? その格好は一体……」
「そんなのどうだっていいよぉ♪ それより一緒に寝ようよぉ♪」
ミミルが小さな声で呪文を詠唱した直後、俺の身体は動かせなくなっていた。
その後も何かを唱えて、触手を動かし俺の身体を横たわらせて跨ってくるミミル。
どうやら口は何とか動かせるようなので言葉を発し彼女に詰め寄る。
「おい、ミミル!? さっきから何してるんだ!?」
「なにって、気持ちいいことの準備だよぉ♪ いぃっぱい気持ちよくなろうね、おにいちゃん♪」
そう言ってぬめぬめとした触手を器用に這わせてくる。
寝間着を脱がし、体中を舐め回すかのように動き回る触手。
それは明らかに魔物のものであることに気づいているのに、俺の身体は反応せずにはいられない。
足の指の先さえも触手は執拗に愛撫し、気がつけば俺の男性器は勃起してしまっていた。
――相手は魔物……いや、それ以前に子どもだぞ!?
そう、目の前で俺の身体を弄んでいるのはミミルなのだ。
大人たちに混じって魔法を扱ってはいるがそれでも自分よりも年下の少女なのだ。
子どもがこんな淫らなまぐわいをするだなんて絶対に間違っている。
頭ではそう分かっているのに身体は刺激を求めて反応するばかり。
そんな苦悩を見抜いたのか、彼女は俺に囁いてくる。
「おにいちゃぁん……難しい事考えないで? 気持ち良くなれればそれでいいじゃん♪」
「や、やめてくれ……」
快楽に蕩けてはいるが、ミミルの声が聞こえてくる。
たまに俺をからかってきたり皮肉を言いに来るその声。
普段ならただ子どもだなと思うだけなのに、今はまるで悪魔の囁きのように耳から脳へとしみ込んでくる。
何とかしてこの状況を脱せれないかと考えていた頭もその声によって次第に快楽に塗れてくる。
「ふふっ♪ 一緒にきもちよぉくなろうねぇ♪♪」
じゅぷ、と音を立てて俺のモノが彼女を貫く。
その小さな体から分かる通り彼女の膣内はとてもきつく、けれどただきついだけじゃなく俺のモノへと快楽を与えてくる。
ミミルの天井にこつんと亀頭が接したのが分かる、先端から根元まで竿全体が搾りとられるかと思うほどの刺激。
彼女の顔へと視線を向ければ恍惚に顔を赤らめて、よだれを垂らしながら淫猥に微笑む。
「入ったぁ♪ おにいちゃんのがぁ、ミミルの奥までぇ♪」
その淫猥な喘ぎ声は一際耳朶に染み渡ってきた。
彼女はその小さな身体を少しずつ上下に動かし始めた。
桃色の髪がふわりと揺れ、最初ほんの少しだけ苦痛にゆがんでいた顔も快楽に赤く染まっている。
お腹は丸出しだったが触手で何とか局部は隠れていた身体も、いつの間にやらぷっくりと腫れた乳首が目に映る。
さらに視線を下げれば結合部からは愛液が溢れており、じゅぽじゅぽと水音が響き渡る。
「いいよぉおにいちゃぁん♪ 気持ちいいぃ♪」
「ミ、ミミル……」
「おにいちゃんもミミルで気持ち良くなってぇ♪ おにいちゃんもミミルに甘えてよぉ♪♪」
そう言ってさらに動きを激しくしてくるミミル。
それだけでもう射精してしまいそうだったが、俺は彼女の最後の一言が引っ掛かり何とかこらえる。
――甘えて? おにいちゃん『も』?
確かに彼女はそう言った。
俺も……つまりミミルは俺に甘えてもらいたいだけじゃなく、俺に甘えていたいんだ。
思い返せば彼女は常に大人に囲まれて子どもらしく誰かに甘えることができなかったのだ。
そんなミミルが俺を必要としてくれているんだと思うと、何とかしてやらなきゃと思う。
魔法で動かない身体に鞭打って、何とか上体を起こし彼女の背中に手を回す。
……いや、もしかしたら魔法なんて既に効果が切れてとっくの昔に動かせていたのかもしれない。
けれども、俺がミミルを抱きしめたいと思った気持ちに偽りなど無いのだからそんなのは些細なことだ。
背中にまわした腕にきつく力を入れ、彼女をぎゅっと抱きしめてやる。
「おにいちゃぁん♪ 嬉しいぃ、ミミル嬉しいのぉ♪ もっとぎゅぅぅってしてぇ♪♪」
「あぁ……これで良い
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