ミドルフェイズ
シーン１
そんなこんなで二人旅
シーンプレイヤー：フリック
ＧＭ：さて、ミドルフェイズ１シーン目、シーンプレイヤーはフリックとしましょう。アルトも登場です。
フリック：了解。今のうちに【魔力の源泉】を使っておきたいけどいいかな？
ＧＭ：問題ないです。さて、数日間の移動は特に問題もなく、君たちはレスカティエ国境沿いの――ルチアの町にたどり着きます。ここの町の教団支部がゴブリン盗賊団の被害にあったようですね。
フリック：――ドロー。よし、それなりだ。――じゃあまずは教団支部に向かうか。何処で襲われたかという話も聞けるかもしれないし。
アルト：わたしもついて行きますよ、勇者様。
フリック：「うう……なんというか照れるな、その呼び方」実はプリプレイの時に容姿その他諸々の設定はしたけどこんな風に使われるなんて……。
アルト：「じゃあフリック君、早くいこっか」
フリック：「うーんそれはそれでこそばゆいな……」そんなムダ話をしながら支部につく感じでいいかな？
ＧＭ：了解です。では教会の演出をしますね。
ルチアの町、その中心に位置する教会は普段とは違う喧騒に包まれていた。
荘厳な静謐に包まれているであろう聖堂では、多くの教団関係者たちが行きかい、情報を集めたりまとめたりと修羅場が繰り広げられている。
その陰でエンジェルがひとり青い顔をして蹲っていた。
ライナ：マスターシーンの子かな。
エルマ：だろうね。
フリック：声かけづらいけどこの状況ならかけるしかないな。「あのー！レスカティエの大聖堂から派遣されたものなのですが！」
ＧＭ：「……よし、第七班はそっちの調査。で、一班はとりあえず町の警護。魔物襲撃の可能性があるから注意してくれ。分からないことは後でアザレアに……彼女は居ないんでしたね。……っと、すまんね。忙しくて気づかなくて」君が声をかけると、中心で一生懸命指示していた神父さんが対応してくれるよ。
フリック：「いえ、こちらこそ忙しい所すみません。……ええとゴブリン盗賊団について話を聞きたいのですが」
ＧＭ：「ああ、今そいつらのせいで大変な事になっててね。……カティナ様、すみませんが説明をお願いします」そう言って神父さんは隅でいじけているエンジェルの子の肩を叩くよ。「う、うう……」
アルト：……よっぽどショックだったんですね。
フリック：そりゃ、マスターシーンを見ればなあ。でもこっちがしなければならないことは聞き出すことだ。「……聞いてもいいかい？」
ＧＭ：「は、はい……」うな垂れながらも彼女――エンジェルであるカティナちゃんは話し始めるよ。
アルト：「ええ、少しずつでいいですから。自分のペースでゆっくり話して下さい」
ＧＭ：「うう……その心遣いが心に刺さります……」さて、一応判定をしようか。対象はアルト。カティナちゃんはエンジェルだからそれなりに力があります。――正体を見破るための判定です。
アルト：……ですよね。目標値はいくらですか？
ＧＭ：ううん。ここは対決にしよう……ドロー！ハートの8だから達成値15！
エルマ：データ持ちか。怪しいな。とりあえず【精神】は７あると。
アルト：……うう、ついてきた事が裏目に……。変身は【影舞踏】の効果なので基準値は【魔力】。【影舞踏】自体に＋1の修正があるから基準値は7＋1で8。リアクション側優先則だから7以上で成功。７以上来て……っ！よし！クラブの12で達成値18の成功です！
フリック：ふうっ……危ない所だった。
ライナ：あれ？12＋8で20じゃないのか？
エルマ：ああ、絵札は10扱いらしい。まあ達成値に差を出さないための措置だな。
ＧＭ：説明ありがとう御座います。さて、アルトは無事正体を隠しおおすことに成功しました。フリックは判定しないよね？
フリック：心から信頼してる幼馴染にそんな判定するかっ。というわけで情報を聞き出す。
エンジェルのカティナからあれこれ聞き出すＰＬ。
その内容を大体まとめると以下のとおりである。
４日前に別の町――ルルドラから物資を運ぶ途中だったこと。
とても大切な何からしいこと。一部は被害を免れていたが殆ど奪われたこと。
どんな荷物かは知らないとのこと。
ゴブリン盗賊団はこことルルドラを結ぶ直線に現れたこと。
さらに荷物を巡って魔女達と激闘をくりひろげ、なんとか勝てたこと。
ということであった。
なおことあるごとにネガティブになるカティナについてフリックが他のＰＬに助けを求めたり、危機を味わったアルトがやたら棘のある言葉遣いになりかけたが割愛する。
フリック：なるほど。とりあえずいくつか追加で調べてからゴブリン盗賊団の退治に向かうか。
アルト：ええと、何か情報収集項目の
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