胸が膨らむ話

「それなら今あるのを膨らませる方向で行くのじゃ!」

「その方向は地獄だぞ」

「ならば、やはりアタッチメント式にするしかないのう」

「当たり前のようにその2択に絞るな

 まず何でそうなったのか詳しく話せ」

「よろしい、儂の話を聞けば、自分からおっぱい膨らませたくなるに違いなしじゃ!」

「その凶行を俺に納得させる自信があることに恐怖を隠せない」

「まず、1つ!おっぱいは男でも女でも触ると気持ちいい!」

「うん、まあ…」

「胸の谷間に飛び込んで顔が埋もれた瞬間、性交とは違った心地よさがあったのじゃ」

「胸の谷間に飛び込む経験が今後一切ないであろう俺に言うな」

「兄上が協力してくれるなら儂も胸の谷間くらいなら融通利かせてもいいのじゃ」

「悩む取引材料だな」

「どうする?じっくり兄上の手で大きくしてもいいんじゃよ
#9829;」

「…もう少し話を聞いてからだな」

「なら続けるのじゃ、

 儂はその時の心地よさと安心感に兄上の膝の上を思い出したのじゃ」

「俺の膝の上がホブゴブリンの胸並みと言われて喜んでいいのか悲しんでいいのか…」

「で、儂天才じゃからそこでひらめいたんじゃよね、
『兄上におっぱいつければ膝の上に座りながら頭を谷間に突っ込むことができるな』
…と」

「二度と天才を名乗るな」

「一緒に寝るときも谷間に顔突っ込みながら寝れるな…と」

「それ朝になったら窒息して死んでるぞ」

「ゆくゆくはミルクも飲んでみるのも悪くないな…と」

「悪いわ」

「兄上顔の作りが良いから違和感ないと思うし
 なんなら形から入っても良いと思って用意しといたのじゃ、ファミリアの服」

「なんで白透けレオタードからスタートなんだ、いろんな意味で終着点だ、そこは」

「女装に関しては置いとくとして…さっきのミルクの話なんじゃけど」

「それも置いといてくれ」

「もし兄上もミルクが出るようになったら、子供にも良いと思うんじゃよね」

「いや、普通に俺も哺乳瓶で飲ませるくらいするから」

「そこじゃないんじゃよなぁ…よいか兄上?
 子供の時から小さいおっぱいも大きいおっぱいも味合わせておくと
 おっぱいの違いの分かる娘に育つのじゃ」

「自分の娘をおっぱいソムリエにしようとしてる母親(予定)初めて見た」

「ちいさいのも吸う大きいのも吸う。その度量がおっぱいを吸うのには肝要なのじゃ」

「ヤバい、違う意味で泣きそう」

「娘の選択肢を狭めたくないしのう」

「だからって、あるはずのない俺のおっぱい膨らませる選択肢広げるのやめろ」

「人間には無限の選択肢があるのじゃよ…」

「綺麗ごと言いながら汚いことしようとするな」

「まあまあ…豆乳でも飲む?」

「大豆イソフラボンで膨らませようとするな」

「でも、自分のおっぱい揉めるのって男の夢じゃろ?」

「そこまで多数の男の夢でもないし、それならお前が自分のを大きくして揉め」

「いや…自分の揉んでも虚しいだけじゃし…」

「それを分かってて人に勧めるとかどういう神経してるんだ…」

「しかしじゃよ?性感帯が増えるのは良いことじゃろ?」

「そうでもない」

「魔界では性感帯が増える度に赤飯炊いてお祝いするのじゃ」

「性感帯増やすたびに赤飯炊く奴らに人間は侵略されてるのか…」

「儂も角やら蹄でイケるように頑張ったものじゃよ…」

「角はともかく蹄はもうまともに日常生活出来なくなるだろ」

「そこはほら、こう足を組んで浮いて移動すればいいのじゃ」フヨ〜

「なんかそのポーズすごいバフォメットっぽいな…」

「でも、儂は蹄でぽてぽて音を鳴らす方が良いと判断し、蹄開発は断念したのじゃ」

「そのまま浮いてたらあだ名が『尊師』か『悪魔神』になってたな」

「その点、産まれた時から全身弱点のマミーとかすごいと思うんじゃよね」

「包帯巻かないと生活できないって地味に不便そうだな」

「そうじゃね。で、話をおっぱいの方に戻すのじゃ」

「クソっ…わざと別の話題にずらしてたのに…」

「そのまま大きくするのが嫌だったら、
 オプションとしておっぱいに強化魔法をかけてあげるのじゃ」

「嫌という気持ちがそのまま大きくなるだけのオプションだな」

「暴漢が襲ってきたとしても胸をスイングするだけで場外まで吹き飛ばせるのじゃ」

「普通に生きてると暴漢は襲ってこないし胸をスイングすることもないし場外もない」

「いや、バフォメットの兄って普通に狙われるじゃろ…」

「それ暴漢じゃない、勇者、確かに刃物振り回したりするけれども」

「ま、兄上も元暴漢じゃけどね」

「今ここで暴れてもいいんだぞ」

「お?やります?やっちゃいます?」

「久しぶりにやってみるか
 思い切り体を動かせば、その頭
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