「おや?どうしたんじゃ、メガネなんか掛けて?」
「ああ、これか・・・」
「老眼ですか?大変ですよね・・・わかります」
「違うわ」
「お主も幼女じゃからわかっちゃ不味いはずなんじゃけど・・・」
「え!?いや、私じゃなくて私のおばあちゃんが老眼で大変そうだっただけですから!
私じゃなく!」
「でも、メイが本読んでいる時に凄まじい目つきになる時が「気のせいです♪」
「このメガネは・・・
そうだな、掛けてみた方が早い。
フォーメルちょっと掛けてみろ」
「なんじゃ?儂にメガネを掛けさせて新たな属性の開拓でもするつもりかの?」チャキ
「不毛の地を耕しても無駄だろ」
「お主はバフォメットの無限の可能性を分からんようじゃな・・・」
「フォーメル様メガネもお似合いですよ♪
でも、メガネのバフォメットなんて、どことなく偉くて健康的な人と被りますね」
「あれは海外ファンの非公式設定じゃから・・・」
「それより、それを掛けたままメイギスじっくり見てみろ」
「なんじゃ?何か仕掛けがあるのか・・・?」ジッ・・・
「いやん
#9829;そんなに見つめられたらまいっちんぐ♪」
「もはや古典だぞ、それは・・・」
「・・・ぷっ」
「あら、フォーメル様今の分かりました?」
「むひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「大ウケですね・・・言った本人が恥ずかしくなりそうです」
「いいや、これはお前の親父ギャグ・・・違うな、おばさ「はい?」ゴゴゴゴゴ
・・・お前のギャグで笑ったわけではない。お前に魅力があるから笑ってるんだ」
「言っている意味が分かりませんが、悪い気はしません♪」
「むひゃ!むひゃひゃひゃ・・・はひっはひっ・・・」
「このメガネはだな、対魔物娘用に俺が開発した結界を組み込んである」
「ほうほう」
「ひゅー!ひゅー!ぐひっ・・・ぐひひっ」
「視覚から性的な魅力を感じた場合などに、それを笑気に変えるのだ」
「なるほど、確かに容姿で男性を引き付けるのは我々魔物娘の最大の武器ですしね。
・・・あと、揚げ足取りもなんですが『笑気』の使い方おかしくないです?」
「いいんだフィーリングで」
「確かに分かりやすいといえば分かりやすいですが・・・」
「ふひゅー!ふひゅー!」
「これを付ければその最大の武器を封じ込めることが出来て、
教団にも勝機が見え始めるというわけだ」
「笑気だけに・・・ですね♪」
「・・・」
「ゲヒヒヒヒ!!」
「フォーメル様には今度虜アイス御馳走してあげます」
「それでいいのかお前は」
「にしても、こんなもの教団に売りつけたら流石に不味いのでは?
こんな悪質な物を出回らせたら、魔界全土を敵に回してもおかしくありませんよ」
「売りつけるのは魔界側だ。
この魔道具とそれを無効化する技術を売り込み、今後教団が似たような魔道具を開発したとしても迅速に対応できるようにするというわけだ。いわば予防薬だな」
「そういうことですか。
その似たような魔道具ってまさかジナン様が・・・?」
「いや、そこまで露骨なマッチポンプではすぐにばれる。
何事も加減というのを知らなければ生きて行けん」
「長生きしているだけありますね」
「まあな、結界の出力を下げて自分で試そうかと思っていた時に、
お前らが来てくれたからちょうどよかった」
「なんだ、もう少し遅れて来てれば笑うジナン様を拝めたんですね、残念♪」
「そう考えると俺も幸運だったな」
「ですね♪
ただ、フォーメル様は不運としか言いようがありませんが・・・」
「ふ・・・ふひっ・・・」チーン
「もっと感度下げた方が良さそうだ」
――――――――
「笑いすぎてお腹が痛いのじゃ・・・」
「まあ、笑うってのは健康にいいらしいですし、前向き前向き♪」
「確かに、おかげでだいぶ適正値に近づけられた」
「魔物が一人昇天しかけていたというのに無責任な奴らなのじゃ・・・」
「だから今度は笑い死なない奴に頼もうと思ってな」
「それと、笑いながらで途中までしか話が聞けなかったがジナンよ・・・」
「どうした?」
「笑気の言葉の意味、間違ってるのじゃ」
「いいんだフィーリングで」
―――――――
「あぁ!フォーちゃん
#9829;メイちゃん
#9829;
ゴホン、じゃなかったフォーメル様!メイギス殿!
図書館にいらっしゃらないので、どこに行ったのかと探してたたところです」
「なんじゃ、気にせずフォーメルちゃんでいいのに」
「やはり人前では節度をもつことが肝要ですから。
それよりも、お二人で出かけるなら私も誘って欲しかったです・・・」
「リネもジナンの家に遊びに行くのを誘おうかと思ったのじゃが、
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