読切小説
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ペルソナッ!!
「なぁ、ちょっと聞いていいか?」
「いいよ、ボクに答えられることなら何でも聞いてよ」

放課後、りっくんがボクに話しかけてくる。
特に部活もやっていないボク達は大抵は教室で駄弁ってから帰るのが日課だった。

「いっつも思ってたんだけどさ、その仮面って付けてて不便じゃないの?」
「まぁ不便ではないかな、動きとかは感知できるし、ここの学校のチョークって魔力を練りこんであるから普通にノートも取れるんだよ」
「へぇーそんなもんなのか」
「あーでも、一つだけ不便なことはあるかな」
「何が不便なんだよ、俺にできることなら手助けしてやるぜ」

やっぱり、りっくんは優しくて格好良いよ。そんな事言われたらますます惚れちゃうじゃないか。

「ふふっ秘密だよ」
「もったいぶらずに教えろよ、俺と美弥子の仲だろ」
「いくら幼馴染の陸君でも乙女の秘密って言うのは話せないものなんだよ」

だぁぁ!!何を格好つけてるんだボクは!!
言えよ、この仮面付けてるとりっくんの生顔を見れなくて邪魔で邪魔でしょうがないって。

「そっか、乙女の秘密ならしょうがないか」

りっくんも納得しないでよ!!そこは『俺はお前のそんな秘密も受け止められるんだぜ』って感じの台詞をボクの耳元で囁いて、そっと仮面を外してあはぁ〜ん♥な展開に持ち込んでよ!!

「陸君は物分りが良くて助かるよ」

良くないよ!!全然良くないし助かってないよ!!なんで仮面付けてるときのボクってこんなに素直じゃないんだろう。

「まぁな、俺だって美弥子との付き合いは長いからな。お前の気持ちぐらいわかるさ」

全然わかってないよ!!自信満々にそんな事言うならボクの本心に気づいて!!
あっでも付き合いが長いってなんか交際期間が長いみたいに捕らえるとカップルっぽく聞こえるのがうれしいかも。

「流石はボクの親友だね♪」
「親友……かぁ」

なに言ってるんだぁボクは!!そこは茶化してでも恋人って言えよぉ!!親友って言ったせいでりっくんの声のトーンからして思いっきり凹んでるじゃないか!!
告白すればOKが出るの分かってるくせに何でワザとじらしてるのさ!!

「あのさ、こんなときに言うのもアレだけど。俺は美弥子の事が好きだ」

おぉ、りっくんからの告白!!返事なんか決まってる!!

「ん、ボクも陸君の事が好きだけど」

なんでだ!!何でボクは平然と返してるんだ!!もっと恥ずかしがって答えないと友達としての方に勘違いされるじゃないか!!

「いや、俺が言いたいのは……まぁいいや。悪かったな、いきなりこんなこと言って」

ほら、りっくんがヘタレたじゃないか!!いや、ちょっと落ち込んでるりっくんもそれはそれで可愛いんだけど。

「さてと、そろそろ帰ろうか?久しぶりに手でも繋いで、ね」
「手を繋いでって、それはいくら親友でも距離が近いような」

そこでヘタレる必要は無いよね!?

「あれ、親友だったのかい?ボクはてっきりさっきのは告白だと思ったんだけど」

ナイスフォロー!!クールぶっててもボクはボクなんだからりっくんへの思いを抑えることなんてできないよね!!

「いや、あってる!!」
「なら問題は無いじゃないか、さぁ帰ろうボクの素敵な彼氏さん♥」

なんか納得はいかないけどりっくんの彼女になれたし良しとしようかな。
でも、いつかは本当のボクの事も知ってもらうからね、りっくん♥
16/09/02 11:54更新 / アンノウン

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