連載小説
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第二試合『スラッシュファイト!』
さぁ、引き続き第二試合に移ります!
一体どんなバトルが繰り広げられるのか!?

それでは、第二回戦の選手たちに入場していただきましょう!


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審判「赤コーナー!

魔界の平和は彼女が守る!

白鎧の戦士!

『ハクハン』んんんッ!」


『ワァァァァァァッ!』(歓声)


種族はデュラハン!
とある戦士の末裔!
好きなことはバイク集め!

背に背負う太刀は『叢雲』!その白い刀身に宿る彼女の力は、相手をなぎ倒す!詳細不明の剣技、その目に焼き付けよ!



審判「青コーナー!

表は臆病管理者!裏は異常性癖者!

二重人格の王の墓護!

『チャカ・アヌビ』ィィィッ!」


『ワァァァァァァッ!』(歓声)


種族はアヌビス!
エジプト、とあるピラミッドより来ました!
好きなことはひとりでじっとすること!暗っ!

友人スフィンクスの紹介文によりますと、持参しました刀『カーン・チャリオット』を抜くと人格が変わるとのこと!


ハクハン(以下、H)「ずいぶん緊張しているようだが、手加減はせんぞ」

チャカ(以下、T)「はははははぃ・・・よよよよろしくです・・・ほほ、本日はお日柄もよく・・・」(ガタガタブルブル)


・・・大丈夫なんでしょうか?

試合ルールは一本勝負!
制限時間なし!
ちなみにまたもやリング上の特別魔法により、剣での切り傷や切断はありません!

それでは両者、剣を鞘からお出しください!


H「うむ」

T「は、はひぃ・・・」


『フォンッ!』

カイ選手、勢いよく鞘から叢雲を引き抜いた!軽く振る音だけで重々しい刀身の重さが計り知れます!

『カタカタカタ・・・キチッ』

対するチャカ選手はようやく刃が指一本分ほど見えた!大丈夫かいなあの臆病わんこ・・・


T「・・・フフッ」


ん?


『シュォ・・・ォン』


抜いた!チャカ選手、刀を抜きました!なんと綺麗な音でしょう!この広いスタジアムに音が響きます!


『れろぉっ』(チャカが刀を舐めた



T「フフフ・・・今宵もカーンが争いを欲している・・・斬れないのが少々残念ですが、貴女の苦悶の表情で我慢するとしましょう・・・フフフフフ・・・」



・・・怖っ!?これが二重人格の裏か!?なんか殺人狂かなんかが言いそうなセリフ吐いたぞ!?


H「我が名はハクハン、推して参る!」

T「さぁ・・・貴女の苦痛の叫びを聞かせてもらいましょうか!」


両者構えました!さぁ!ゴングが鳴ります!


審判「Get Ready…Fight!!!


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ハクハンHP[■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■]
アヌビHP[■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■]
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T「シャァァァァァァッ!」


開幕1秒!チャカ選手が飛びかかった!上空からハクハン選手に斬りかかります!


H「でぇや!」

『ブォンッ!ガキィッ!』

T「ぐぎっ!?」


しかしハクハン選手、一瞬しゃがんだ後、叢雲で切り上げるようにしてチャカ選手を撃退!ガードは間に合ったのか!?アヌビ選手、奇襲は失敗!


H「ずぇあっ!」

『ドガァッ!』

T「ぐあっ!?」


さらに素早く跳躍したハクハン選手、大きく横に切り払い、アヌビ選手を吹き飛ばした!アヌビ選手はきりもみ回転しながら地面に落ちた!これは効いたかぁーっ!?


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ハクハンHP[■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■]
アヌビHP[■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□]
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T「お、おのれっ・・・」

H「『鬼蹴』(キシュウ)!」


立ち上がるアヌビ選手にハクハン選手、素早いしゃがみダッシュで近づく!


H「『閻魔』(エンマ)!」


さらにそけから素早くアッパーだぁっ!


T「・・・ニヤッ」

『ガキィッ!』

H「なにっ!?」


なんと!?チャカ選手素早く刀でハクハン選手のアッパーを止め・・・


T「ふははは!」

『ズバァッ!』

H「ぐぁっ!?」


さらにハクハン選手を斬りあげた!実況も追いつかない素早い動きだぁっ!


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ハクハンHP[■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□]
アヌビHP[■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□]
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T「・・・『今ので憶えた』!」


はい?


T「このアヌビ!覚えた技には二度とかかりませぬ!次にその『閻魔』をやった時!華麗なる反撃で貴女を斬ってあげましょう!」


なんと!大胆な宣言だ!アヌビ選手、ハクハン選手の同じ技にはかからないと断言したぁっ!!


H「・・・ほぅ、面白いことを言う・・・」

T「貴女の技!次々憶えて差し上げましょう!」


アヌビ選手、挑発でしょうか、刀の鞘でハクハン選手を指します!この挑発、ハクハン選手はどう出るのでしょうか!?


H「なら新しい技を馳走しよう・・・『残鉄』!」


ハクハン選手、大きく剣を振りかぶった!?


T「馬鹿ですわね!すぐに憶えて差し上げます!」


チャカ選手、刀を掲げて防御体制だ!


『フォン!すかっ!!』

T「ふふっ・・・へ?」

H「二撃目を防がぬといかんぞ!」

『ズガァッ!』


あぁっ!?ハクハン選手、わざと一撃目を外し、二撃目を足に当ててアヌビ選手を転けさせた!?


H「更なる追撃には対応できまい!『蓮華』ッ!」

『ゴッ!ドガァッ!!』


さらに下段蹴りで身体を浮かし、中段の連続蹴りにてアヌビ選手を壁まで吹き飛ばす!声も出せず、アヌビ選手はなされるがままだぁっ!!


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ハクハンHP[■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□]
アヌビHP[■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□]
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H「どうした?もう手仕舞いか?」

T「・・・・・・」


チャカ選手、ゆっくり起き上がりました。さぁ、反撃開始か!?


T「・・・私に本気を出させたこと、褒めてあげますわっ!」

『シャキィーーーンッ!』

H「ぬっ?」

T「刀と鞘の二刀流!悔やむ暇も与えぬ速攻連撃で、貴女の血の花を咲かせましょう!」


いちいち発言が危ないなアヌビ選手は!!どうやら、鞘を使った二刀流を見せてくれるようです!


T「死になさい!」


チャカ選手、素早く跳んだ!?


H「また落とすのみ!」


ハクハン選手、しゃがみから大きく切り上げる!


T「残念ッ!すでに『憶えている』ッ!!」

『ガキィッ!ズバァッ!!』

H「な、なんだと!?」


なんと!?最初の剣戟で憶えていたようだ!素早い反撃でハクハン選手、隙を見せた!


T「ここから怒涛の反撃!目をしっかり見開いておきなさいッ!」

『ビュババババッ!』

H「ぐっ、がぁっ!?」


アヌビ選手、セリフを言いながら素早い連撃!ハクハン選手は攻撃を叩き込まれるまま!これは完全に形成逆転か!?
腹部を鞘で突き、続けて足を刀で追撃!さらに崩れたところを鞘で叩き上げ、刀による二撃を叩き込む!



T「私はっ!

絶対に負けないのですわァッ!!!

『次元斬ッッッ!!!』



『ドガッ!斬ッ!!!』



・・・な、なんだ?なにが起きました?
さ、鞘でアヌビ選手が突いたあと、一瞬でアヌビ選手がハクハン選手の後ろに回っていましたが・・・


H「・・・が、はっ・・・」


『バギッ・・・ゴゴゴ・・・』


ちょ!?えぇぇぇっ!?
は、ハクハン選手だけでなく、壁まで斬れてます!?こ、これ、アヌビ選手がやったのかぁぁぁっ!?


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ハクハンHP[■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□]
アヌビHP[■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□]
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H「ごふっ・・・これは・・・まずい・・・」

T「死になさいなっ!」


チャカ選手、ハクハン選手にトドメを刺す気か!?おい!?マジで殺す気じゃないだろうな!?


H「・・・ふんっ・・・」

『ヴォン!』

『ギィ・・・ィン』

T「なにっ!?」


なに!?ハクハン選手の出した腕の前に小さな白い陣が!?その陣にチャカ選手の攻撃が当たった瞬間、ハクハンがチャカ選手を突き飛ばした!?


H「魔空陣・奥義!

『疾風』ッ!!!」



『ズガァンッ!』


T「あ、がっ!?」


ハクハン選手が大きく振り下ろした叢雲から衝撃波が!!アヌビ選手が吹き飛ばされ、力無く膝を折りました!ハクハン選手、チャンスだ!


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ハクハンHP[■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□]
アヌビHP[■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□]
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H「・・・立て。砂漠の猛者よ。お互い、最後に全力を出し合おうではないか」


なっ!?なんと!ハクハン選手、チャンスを棒に振るのか!?体力的に、ハクハン選手の方が不利なはずだ!?


T「・・・余裕、なんですわねぇ?」

H「我は、久しぶりに戦いが楽しくなっただけだ。最後くらい、礼をしようと思う」


・・・これは、私がべらべら喋っていい雰囲気ではないようです。

・・・両選手、体制を立て直し、剣を構えました。


T「・・・私の全力はすでに見られてますけど・・・やってやりますわ」

H「・・・我が奥義の真髄を見せよう・・・」


・・・沈黙が流れます。一体、先手はどちらがとっ・・・

『コツン』

あ、私のコップが・・・

『・・・カチャン』







T「『次元斬ッ!!!』

H「『魔空陣・悪滅!!!』







・・・え、え?


『・・・パキン・・・』


T「・・・はっ!?え?え???」


あ、チャカ選手の刀が折れた・・・と、いうことは・・・


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ハクハンHP[■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□]
アヌビHP[□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□]K.O
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ハクハン選手の勝利ですっっっ!おめでとうございます!


ハクハン「・・・刀に封じられた剣豪よ。また、来世で逢おう・・・」


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思ったよりシリアスな試合になりました・・・

以上、第二試合を終わります!

次回以降の試合は、以下の3つの試合から観戦者の方々に選んでいただきます!


1、バフォメット vs 魔女
(一本勝負、時間無制限、武器・魔法あり)
2、サラマンダー vs ダークエンジェル
(一本勝負、時間無制限、武器・魔法あり)
3、ヴァンパイア vs ミノタウロス
(一発勝負、時間無制限、武器なし)


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12/01/08 22:31更新 / ganota_Mk2
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■作者メッセージ
キャラの解説

『ハクハン』
・元ネタはBLAZBLUE、ハクメン。私が最も愛用するキャラクター。( ◇)<ズェアァ!

・あんまりデュラハンにする必要はなかったんだけど、強い剣士だったらデュラハンかなって。

・このキャラの単発破壊力はチートレベルですよね・・・残鉄とか生当たりしただけで3割近いとか・・・敵に回すと怖い怖い。当身楽しい!



『チャカ・アヌビ』
・元ネタはジョジョの奇妙な冒険、未来への遺産から、チャカとアヌビス二刀流ポルナレフ。

・スタンドがアヌビス神ですもの。そりゃアヌビスでしょう。日本刀みたいな刀持ったアヌビス。ほら、可愛い(ぇ?

・近所のゲーセンの実機でチャカとか使ってネタ集めしたけど・・・チャカとかすごい難しい・・・間合いがクソ短い・・・『憶えた』は楽しいけど。当身楽しい!


この小説は、実際のゲームでは絶対に繋がらないコンボが描かれています。ご注意下さい。

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