連載小説
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act15・セラエノ学園ラジオ2
3…


2…


1……きゅー!





録音素材「ネフェルティータと!」
録音素材「イチゴの!」

録音素材「「セラエノ ラジオ☆ジャックー♪」」






イチゴ「ワシの歌をきけぇぇぇぇーっ!!!」






(オープニングテーマ)
『バフォメット★Dark endless night('10 mix)feat.Luna/C』

バフォメット★Dark endless night

ヌシのやらしい思いがワシのサバトの片道切符
強く握り締めて離さぬぞ♪

ねぇ、出会いはないの?
会員は結構いるのにのぅ…
イケメンのお兄ちゃん希望!

バフォメット★Dark endless night
今日も、もっともっと肉バイブ増加!
バフォメット★Dark endless night
感じる(わんわん♪)がジャスティス

永久に解けぬ魔法で
モラルも常識も壊してやるわぃ♪





ネフェ「……………………。」
バフォ「ほ、ほれ、機嫌を直すのじゃ。」
ネフェ「……直せると思いますか?」
バフォ「直せるじゃろう?」
ネフェ「短時間で直せる訳がないじゃないですかぁー!
    確かに寝坊した私が悪かったですけど…、
    あんな起こし方しなくったって良いじゃないですか!!」
バフォ「だってのぅ…。
    目の前のたわわに実った二つの巨にゅ…、もとい
    形の良いやわらかな果実があれば、
    揉み倒すのが人の情というものじゃろう?」
ネフェ「そんなの人の情なんかじゃないです!!」
バフォ「そんなこと言っておるが、しっかり感じておったくせに。」
ネフェ「感じてません!!!」
バフォ「ま、さっさと機嫌を直すのじゃ。
    ほぅれ、これをくれてやるぞぉ〜。」
ネフェ「な、何をする……はっ!?
    こ、この香り…、この質感は…、まさか!?」
バフォ「ふっふっふ、さすがに理解したようじゃの。
    御察しの通り、脱ぎたてほやほや。
    うちの学園長殿の羽織じゃー!!」
ネフェ「私……、今、ロウガさんに包まれてる………♪
    あ、あれ?
    でも何で脱ぎたてほやほやの羽織がこんなところに?」
バフォ「何でも何も、今日のゲストはその学園長殿じゃからな。」
ネフェ「キャァァァァァァァァァァァーッ!!!!!!
    嫌ァァァァァァァァ!!!!!
    こんなとこ見られたくないのぉ〜〜〜〜〜!!!!
    帰る、私、おうち帰るぅぅぅ〜〜〜〜〜!!!!」
バフォ「安心するのじゃ、アヌビス。
    あの男はまだブースには来ておらん。
    逃げようとしたらしく、学園長夫人とアヤノ殿に捕まって
    今頃楽屋でコッテリ怒られてる最中じゃと思うぞ。」
ネフェ「…でもぉ、この放送聴かれたらバレちゃうじゃないですか。」
バフォ「だが想像してみよ。
    この放送を聴いた学園長殿の反応を…。
    おそらく大笑いしながらオヌシをなじるじゃろう。
    ワシワシと子供の頭を撫でるように頭を撫で、
    耳の裏や尻尾を軽く指で引っ掻き、
    オヌシの痴態を夫人共々楽しむあの男の顔を…。」
ネフェ「………どうしよう。
    私、胸がドキドキしてる……。」
バフォ「よし、それでこそ学園のプチM教頭じゃ。
    じゃあ、構成作家が早く次行けと催促しておるから
    さっさとフリートークのコーナーに行くぞ〜♪
    ついでに提供はワシが言うからな。
    ワシのCDが売れるように!


    この番組はある意味地獄の一丁目、セラエノ学園、
    肩こりスッキリ、佐々鍼灸医院、
    安くて早くて美味しくてデカ盛り、居酒屋フラン軒の
    提供でお送りするのじゃ。


    セラエノ学園ラジオ、
    セラエノ ラジオ☆ジャック、は〜じまるぞ〜♪」




―――――――――――――――――――




二人 「「フリートークのコーナー♪」」

ネフェ「おはようございます、こんにちは、こんばんわ?
    パーソナリティーのネフェルティータです♪」
バフォ「同じく、おはこんばんちわ!
    パーソナリティーのイチゴじゃ。」
ネフェ「やっと機嫌直りましたよ…。
    それにしても、さっきのオープニングの歌…。
    何だかすごい歌でしたね?」
バフォ「じゃろ?
    うちのルナとその彼氏が協力してくれてのう。
    カップリングにはムード歌謡remixと
    魔界の名曲をカバーした「肉バイブの館」を収録しておる♪」
ネフェ「…………何だかすごくあなたにマッチした選曲ですね。」
バフォ「何だかすごく含みのある言い方でお姉さん、ちょっち心外じゃな。
    さてさて、今回も何か企画があるのかな、サクラ…?
    あ、ない?
    本気でフリーに話せと言うとこじゃな。」
ネフェ「それは良いんですけど、彼、大丈夫ですか?
    何だか最近、やつれたような……アッ!?
    マイアちゃんにサクラ君が攫われた!?」
バフォ「最近、おっぱいドラゴンに連れ回されることが多いそうじゃからのう。
    ちょっとあの娘も嫉妬の炎がメラゾーマ?」
ネフェ「お、おっぱいドラゴンって…、ダオラさんのことですか?」
バフォ「それ以外に誰がおるのじゃ?」
ネフェ「それ以外って…。
    でもサクラ君も大変ですね。
    この間、お尻の手術したばかりって言ってましたね。」
バフォ「まぁ、遅かれ早かれそうなっておったのう。
    ダオラとマイアのごんぶとの尻尾に犯されて、
    しかもそれが気持ち良くなってしまっておったのじゃから、
    そりゃあ、クセにもなってしまうわい。」
ネフェ「あ、そういえば…。
    サクリスト的にはそのあたりはどうなんですか?
    あの二人に何らかの報復措置に移るとか…。」
バフォ「ああ、心配無用じゃ。
    ワシは意外に時給が良いから在籍しているだけじゃけど、
    大首領を含めて、その他のメンバーはむしろ大歓迎。
    大首領に至っては。」
宗近 「あんな可愛い男の娘が、性に目覚めたばかりの少女と未亡人に犯されるなんて
    あの少年の器は私の鑑定眼を超えていましたね♪
    出来ることなら私が性の手ほどきをやさしくねちっこく、いやらしく
    手取り足取り腰取り教えてあげたかったですが、
    これはこれで、ご飯3杯は軽くいけますね♪」
バフォ「何て言っておった……て、えぇぇぇーっ!?」
ネフェ「む、宗近さん!?
    いつの間にブースに入ってきたんですか!?」
宗近 「ほほほほ…。
    私はどこにでも現れますからね。
    別にギャグだから、という訳ではありませんが
    本編でも私の能力は瞬間移動と未来を見通す千里眼という風に
    公式設定になっていますからね。」
ネフェ「み、未来を!?
    あの、私の未来も見てもらえますか!?」
宗近 「………上総乃丞との未来ですか?」
ネフェ「え、あ、あの……、えへへ♪」
宗近 「…口に出すのはちょっと。」
ネフェ「ど、どんな未来なんですか!?」
バフォ「まー、ワシは見当が付いておるぞ。
    どうせ学園長殿に騙された挙句、
    借金作って、落ちるトコまで落ちて、あの男のM奴隷まで行っちゃうんじゃろ?」
ネフェ「なりません!
    それにロウガさんはそんな人じゃありません!!」

ガチャ(ブースの扉が開く音)

ロウガ「まったくだ、バフォメット。
    人のことをどんな悪魔だと思ってやがる。
    宗近も宗近だ、声を殺して笑っていないで普通に答えてやれよ。」
ネフェ「あ、今日のゲストのロウガさんのご登じょ…。」

ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーッ

バフォ「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
    アヌビスが壊れたのじゃぁぁぁぁーっ!!!!」
宗近 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
    鼻血の、鼻血の噴水がーっ!!!!
    いやぁん…、着物の袖に血が着いちゃったぁ…。」
ロウガ「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
    鼻血が直撃したぁぁぁぁーっ!!!!」
バフォ「CMじゃ!
    とりあえず、CM入れて時間を開けるのじゃぁぁぁぁぁ!!!」



――――――――――――――――――



ネフェ「えーっと、本当に失礼しました。
    ではご紹介致します、
    本日のゲスト、セラエノ学園学園長のロウガさんと
    飛び入りゲストの稲荷の宗近さんでーす♪」
ロウガ「よろしくー。」
宗近 「皆さん、こんばんわ〜♪
    スタッフの方に服をお借りして、
    珍しくTシャツとジーンズの宗近お姉さんですよ〜♪」
バフォ「アヌビスや、可愛らしく言っておるがオヌシのせいで
    ブースの清掃に2時間もかかってしまっておるのじゃぞ。
    良かったのぅ、この番組が生放送じゃなくて。
    生じゃったら間違いなく放送事故じゃったな。」
ネフェ「ご、ごめんなさい……。
    でも、私じゃなくても驚くじゃないですか!
    ロウガさんが、十代の姿で来てくれたんですよ!?」
ロウガ「………アスティアと綾乃に取り押さえられた時に
    大人しくさせる薬というものを飲まされてなぁ…。
    その薬を無理矢理飲まされたら、こうなった…。」
バフォ「え、薬…?
    …………………ハッ!?」

かぽっ

宗近 「あら、イチゴ。
    面白いですわね、それ。
    どうしたのです、急に紙袋なんか被っちゃって?」
バフォ「ワ、ワシ、メカバフォメット。
    美人でセクシーなイチゴなんて先生なんてちらないもんね。」
ロウガ「………そうか、テメエの渡した薬だったのか。
    後で鎧通し喰らわせるから、夜露死苦。
    それと今年最後の給料大幅カットな。
    光熱費と食費だけは残してやるからありがたく思え。」
宗近 「あらあら、面白そうな話ですね。
    では私も一緒にしちゃいましょうかしら♪」
バフォ「ワ、ワシ悪くないもん!
    てゆーか何で大首領まで!?」
宗近 「最近、経費を使い込んでエロゲー買っちゃったでしょ?
    それを私に貸していただけていたら何も言わなかったのですが、
    買うだけ買って、お部屋に積みまくって埃を被っているようじゃ
    ちょこっとだけ、穏やかな私としても怒っちゃいますよ。
    そういう訳ですので、大人しく本家本元鎧通しでも喰らいやがれ♪」
バフォ「も、もしかして、オラオラですかぁぁぁぁーっ!?」
ネフェ「Yes、Yes、Yes……、Oh,my god。
    イチゴ先生、ご愁傷様です。」
バフォ「へるぷ・みー!」
ネフェ「…私も今朝のことがあるので助けてあげません。
    ところでロウガさん、さっき宗近さんから何か渡されていましたけど
    差し障りなければ、何だったのか教えてもらえませんか?」
ロウガ「ん、ああ…、これ?
    住宅カタログ。」
宗近 「私も綾乃も、この町のホテル暮らしなのですが、
    せっかく旧知の仲の者が…、それも並々ならぬ仲でしたので
    この際ですからお世話になっちゃおうかと♪」
ロウガ「まぁ、娘もサクラと結婚したら今の家じゃ手狭だしな。
    そうなるとダオラの姐さんも一緒に暮らすことになるし、
    アスティアも綾乃と宗近が一緒に住むことに大賛成しているから、
    いっそ広い家でも建てようかと思ってな。」
ネフェ「そ、そんな計画が!?」
ロウガ「まぁな。
    資金はあるんだが、宗近もアスティアも綾乃も気に入る物件がないから
    カタログ見て参考程度にしようと思うんだが…。」
バフォ「建てると言えば…。
    町外れに何だかものすごい豪華なお屋敷が建造されておるのぅ。」
ネフェ「あ、知ってます。
    あそこのご主人、ルイ雑貨店の店長さんですよ。
    美人のラミアの奥さんを二人も娶っただけじゃなくて、
    彼女たちの主のエキドナさんにも気に入られて、
    彼女たちのために広くて、素敵なお屋敷を造っているんですって。」
宗近 「あそこまで、とは言いませんが私としても
    もう少し不肖の弟子に愛されても良いと思うのですよ。
    綾乃とも(わんわん♪)したし、
    まだ私の後ろを『おねえちゃん、おねえちゃん♪』と
    追いかけていたあどけない頃から面倒を見ていたのですから、
    恩返しに大邸宅の一つや二つくれたって良いじゃないですか…。」
ロウガ「一体どれだけ大昔の話をしてやがる。
    さすがに四十云年前の話なんぞ覚えちゃいねぇ。」
宗近 「そんな!?
    あなたのお尻の初めてをいただいたのは私だと言うのに!?」
三人 「「「バブゥッ!!!!」」」
宗近 「あ、あら?
    皆さん、どうしました?」
バフォ「大首領、そんな昔からそんな性癖じゃったのか!?」
ネフェ「放送出来ませんよ、そんな話!
    出来たら後でもっと詳しく教えてください!!」
ロウガ「何てことをしやがるんだ、テメエ!!
    覚えてねえ訳だよ!
    そんなことされたら、間違いなくトラウマになって記憶を閉ざすだろ!?」
宗近 「え、でも上総乃丞。
    あの時あなたも『おねえちゃん…、ボク、何かきちゃうよぉ…。』
    って切なそうに私の腕の中で啼いていましたけど?
    懐かしい話ですね。
    『おねえちゃん、大好き♪』と甘えてくる上総乃丞の
    何と可愛かったことでしょうか…。」
ロウガ「聞かなかった!
    俺は何も聞かなかった!!」
ネフェ「是非、後で教えてください!
    では一旦CMです♪
    CMの後は恒例のお便りコーナーです♪」
バフォ「さすが大首領じゃ。
    学園長をあそこまで追い込むとは…!
    他の連中に出来ないことを平然とやってのける!!
    そこに痺れる、憧れるぅ!!!」



――――――――――――――――――


ネフェ「お便り♪」
バフォ「コーナー!!!」


ネフェ「はい、ではこのコーナーはリスナーから寄せられたお便りを紹介するコーナーです♪」
バフォ「今回はお便りがてんこ盛り♪
    ところでアヌビス、やけに休憩のトイレが長かったのぅ。」
ネフェ「べ、別に変なことなんかしてません!」
バフォ「…………やばいのじゃ、こいつ弄りたい。
    もちろん性的な意味で。」
ネフェ「弄らないでください!
    では今回は特別バージョンでゲスト二人にも答えていただきたいと思います。」
ロウガ「任せろ、どんな質問もバッチリ答えてやる。」
宗近 「私でよろしければ、やさしくお答えしますね。」
ネフェ「では、最初のお便りを読みますね。
    ラジオネーム…、あ、本名ですね。
    ピクシーのステラさんからいただきました。
    『ネフィー先生、イチゴ先生、こんにちは。』。
    こんにちわ〜♪
    『ピクシーのステラといいます。
    最近は某狩ゲームをベースとした世界を探検してレポートしています。
    そのレポートを読んでくれた方の意見で考え付いたのですが…
    もしあの某狩ゲームがエロゲーとしてパロディ化したら
    どんな感じになるでしょう?
    どの魔物娘が出てくるモンスターを担当するかとか、
    性格とか、どんなイベントがあるとか…。
    エロゲーのマイスターのイチゴ先生、ご意見をお聞かせください!
    ネフィー先生も何かあったら教えてください!』
    というお便りをいただきました。
    イチゴ先生、あなたの独壇場じゃないですか?」
バフォ「ふっふっふ、某狩ゲームとはワシも大首領もプレイしておる
    モンスターハンティングP3のことじゃな。
    じゃが、残念ながらワシはその質問に答えられぬ。」
ネフェ「えぇぇぇぇぇぇぇ!?
    どうしたんですか、熱でもあるんですか!?
    お腹痛くないですか!?」
バフォ「ワシ、not 病気!
    ワシはすでにあのモンスターたちを脳内で擬人化しておるからのぅ。
    そういう質問であれば、大首領の方が良いかもしれぬ。」
宗近 「え、私に答えろと?
    …………そうですわね、まず大筋のシナリオを考えるのでしたら
    大自然に挑むハンター、もちろん男性ですね。
    魔物娘変換ということですので、彼女たちを狩るということを落とす、
    つまり自分の女にしていくというハーレムを作るのを前提とした
    エロゲーになるでしょうね。
    最近はあのゲームの同人誌が豊富ですので
    特にネタに困ることはありませんが、
    まぁ、色んなイベントを含めてそういう大筋になるでしょうか…。
    私としてはリオレウスは少年、それも男の娘ですね。
    リオレイアはリオレウスを守る年上のお姉さん。
    フルフルはふたなりさんの無口系貧乳少女…でしょうか?
    もちろんドラゴンで♪」
バフォ「大首領、それならワシだって言えるぞ!
    ジンロウガは間違いなくワーウルフじゃ。
    それも年上系、高ビーなツンデレお姉さんでどうじゃ!?」
宗近 「ありですね、それ。
    アオアラシは新種のグリズリーさんで決定ですね。」
バフォ「異論はないのじゃ。
    ワシが前作まで好きじゃった古龍、オオナズチには断然ゴーストを推す!」
宗近 「では今回消えてしまったキリンは?」
バフォ「ユニコーン!!」
宗近 「ディアブロスは?」
バフォ「そりゃもちろん、ミノタウロス!!」
ネフェ「は、話についていけない…。」
ロウガ「お、俺も……。」
ネフェ「ではまだ話が盛り上がっていますけど、次のお便りです。
    ……えっと、ここからお悩み相談が多いですね。
    では!
    ラジオネーム、偽りの住人さんからいただきました。
    『ロウガかサクラを亡き者にしたいのですが、何か良い方法はありませんか?』
    ありません!!!
    そんなことが出来たら、ロウガさんはこの30年間で何回も死んでます!!」
ロウガ「クックック、やけにハッキリ断言するじゃないか。
    後、その偽りの住人さんの住所、大至急教えてくれ。
    俺の殺し方を身を以って教えてやるから。」
ネフェ「駄目です!
    そんなことしたら、この番組終わっちゃいます!!
    では次のお便りです。
    ラジオネ……、あ。
    これスポンサーさんからお便りですね。
    『診療の時に魔物のお客が発情しちまうんだよね。
     俺にはもう忠節を誓った女神がいるからどうすればいいかねぇ。』
    というお便りを佐々鍼灸医院の佐々先生からいただきました。
    うーん……、これ、私が言うのも何ですけど、
    佐々先生が全面的に悪いです。
    私の場合は肩こりで悩んでいるんですけど、
    先生のマッサージは筋肉の筋の一本一本ほぐしてくれるから
    本当に気持ちが良いんですよね。」
ロウガ「…そういえば佐々の旦那から聞いたぞ。
    お前、治療に行くたびに涎垂らして眠ってるらしいじゃないか。
    時には糸目になって本気で寝てしまって、
    あまりの可愛らしさに治療を止めて、
    永遠にその寝姿を守り続けたいと思ってしまったと
    ちょっと愚痴言ってたぞ。」
ネフェ「ふえ!?
    あ、その…、ごめんなさい。
    でも佐々先生?
    みだりに患者さんを気持ち良くさせるのは止した方が良いかもしれませんよ。
    この町で先生みたいに誠実で腕の良い鍼灸師ときたら
    魔物、人間問わず結構な人気なんですからね。
    欲望に負けちゃうと、ロウガさんみたいに認知とか色々大変ですからね?」
ロウガ「そうそう…、って俺のことかよ!?」
ネフェ「そういうことですので、私としては是非とも欲望に流されない
    いつまでも紳士でやさしい佐々先生でいてほしいです♪
    いつも全力で治療していただいて嬉しいのですが、
    時々その治療が性的な興奮を催す人もいますので、
    少しだけ手を抜くというのも良いかもしれませんね。
    お仕事、頑張ってください♪
    今日の放送も聞いていただけたら嬉しいです。
    では、次のお悩みにいきますね。
    ラジオネーム、とある騎士団所属A・Lさんからいただきました。」
ロウガ「あ、こいつもしかして本編に出てきた…。」
ネフェ「そういうのを言っちゃいけませんよ。
    えっと……。
    『はじめまして、ネフェルティータ先生、イチゴ先生。
     最近ちょっと悩みがあります。
     女性に甘えるっていいことなのでしょうか?
     どうすればできるでしょうか?
     女性に甘えるってなんかマザコンみたいでかっこ悪い気がしますし、
     騎士なら強くあって女性を守るべきだと思うのですが…、
     どうしても小さいころ、今はいない育ての母…』。
    ああ、この方はエンジェルに育てられたんですね。
    『優しくしてもらった記憶とその時の気持ちを忘れることができません。
     僕はどうしたらいいでしょうか?』というお便りをいただきました。
    ロウガさん、男性としてはどう思いますか?
    私はやさしくて良い方だと思うのですが…。」
ロウガ「ああ、それは同意するが…、それだけだと騎士としては弱いかな?
    だが女に甘える時があっても良いんじゃないかな、と俺は思う。
    強い男を目指したければ、簡単だ。
    自分に一切の甘えを捨てれば良い。
    だが、そんな人生は長くは続かないぞ。
    マザコンみたいだと周りの目など気にするな。
    幼い頃の憧れを抱いたまま男ってのは大きくなる。
    そしていつか憧れの向こう側に辿り着くのが男の生き方なんだ。
    今はまだ良いじゃないか、憧れとその時の気持ちのままで。
    それでいつかそのその育ての母に誇ってやれ。
    俺はあなたが好きでした、ありがとうってな…。」
ネフェ「………ロウガさんって真面目に答えると何だかいつも重いですね。」
ロウガ「まぁ、俺も人生色々あった訳で…。
    そんな訳だ、とある騎士団所属A・L君。
    恥じる必要はない、と思う。
    甘えたい時は甘えろ。
    騎士だから、男だから何てくだらん幻想は捨ててしまえ。
    憧れと思い出がお前を強くする…………って
    お前ら、エロゲトークいい加減に終わらせろよ!」
バフォ「え?」
宗近 「あ、あらら…、私としたことが……。」
ネフェ「えっと…、私も今回あまり質問の答えを言えていませんので
    何とも言えませんね。
    ではとある騎士団所属A・Lさん、こんな回答でよろしかったですか?
    私としてもそんなやさしさと迷いに揺れるあなたに好感が持てますので
    その思いを大事に、これからもあなたの道を進んでくださいね♪
    ではCMの後もまだまだお便り読んじゃいます。」
宗近 「チャンネルは、そ・の・ま・ま♪」
バフォ「おお、大首領!色っぽいのじゃ♪」



――――――――――――――――――



ネフェ「では引き続きお便りのコーナーです。」
バフォ「エロゲトークが熱くなって仕事放棄するところじゃった。」
ネフェ「あなたは学園の仕事だって放棄をしているんですから
    せめてここぐらいは放棄しないでください…。」
バフォ「わかったのじゃ、なるべく脱線はせん!
    ではラジオネーム、隊長さんから届いたこのお便り。
    『こんばんは。初めて投稿させていただきます。
     私は魔物軍で働いているのですが、
     この間ちょっとしたことから、非常に面倒、
     かつ慣れない仕事を友人でもある上司に押しつけられました。
     どうしたら面倒な仕事でもこなせるようになるでしょうか?
     このような質問で申し訳ありません。
     もしよろしければ、ご教授お願いいたします。』という内容じゃが、
     ………………これはワシへのあてつけか?」
ネフェ「そう思うんでしたら、仕事してください!
    本当のこと言うといつもあなたの押し付けてくる仕事のせいで
    私、肩こりに悩んでいるところもあるんですから。
    えっと、ラジオネーム隊長さん。
    こんなどうしようもない人ってどこにでもいるんですね…。
    正直言って面倒な仕事をこなせるようになるコツはありません。
    お仕事の内容はわからないですが、
    とにかく絶対しなければいけない仕事のようですので、
    優先順位を付けると良いかもしれません。
    例えば、
    絶対手を抜けないこと、そうでもないもの、手を抜いても問題ないもの、
    という風にしていけば、少しは楽になるんじゃないかと思いますよ?」
バフォ「よし、ワシもそれをやってみよう。」
ネフェ「あなたはいつも手を抜いてばかりじゃないですか!!!」
宗近 「イチゴ、私前々から言いたかったのですが……、
    サクリストの幹部報告書、誤字脱字が酷すぎますよ?」
バフォ「…………え?」
宗近 「それに字も汚いし、時々判別不能の字があるので困りますわ。」
バフォ「馬鹿な、会心の出来で出しているのに!?」
ロウガ「バフォメット、お前も宗近に字を習えよ。
    厳しいが、こいつに習えば字が綺麗になるぞ?」
宗近 「そうですね、人に字を教えるのは久し振りですが…、
    収録が終わったら一緒にいらっしゃい♪」
ネフェ「あ、私も教えてください。
    ジパングの習字って、心を落ち着けると聞きますし…。」
宗近 「ええ、構いませんよ。
    では後程、教えて差し上げますわ。」
バフォ「………帰ったらモンスターハンティングするつもりだったのに。
    ……絶対、逃げてやる。」
宗近 「逃がしません♪
    では次のお便り、私が読んでしまいますわね。
    ラジオネーム、魔剣の刃さんと魔剣の柄さんからいただきました…
    ってこの方、人間でも魔物でもないようですわね…。
    文面からすると、本物の魔剣、ですわ?
    どうやって書いたのかしら…。
    『主があたしをあまり使ってくれません。
     いざという時には使ってくれるし、
     大事にされてるのはわかってるんですけど
     他の子たちばかり使われてるのでやり場のない不満が溜まっています。
     もう諦めるしかないんでしょうか?』という魔剣の刃さん。
    それに対して魔剣の柄さんからの一通。
    んんっ!
    (ロリ声で)
    『デスちゃんはまだいいですよぅ。
     敵の力を吸収して体力を削るという役割がありますからぁ。
     でもあたしはご主人様が攻撃をほとんど受けないから
     あまり回復する機会がありませぇん。
     ご主人様に傷ついて欲しいわけじゃないですけど
     なんか複雑な気持ちですぅ。』というお悩みですわね。
    って、魔剣の刃さんはデスちゃんってお名前でしたみたい♪」
ネフェ「私それよりも宗近さんがものすごく可愛い声で読んだのに驚きました。」
宗近 「これでも稲荷の端くれ、人を騙すにはまず演技から♪」
ロウガ「何度騙されたことか……。」
バフォ「気を付けた方が良いぞ。
    大首領はワシらの気付かぬうちに学園内を変装して歩き回っておるからな。」
宗近 「ほほほ、演技をするというのは悪いことばかりではないのですよ。
    例えば、性交渉をした際に男性があまりに下手であっても
    感じている演技を完璧にこなすと男性は喜んでくれるので………。」
ネフェ「ストップ!
    それを言われるとへこんでしまう男性リスナーもたくさんいます!!」
宗近 「あら、そうですの?
    でも、私としてはそうならないように男性諸君には頑張っていただきたいですわね。
    ではお悩みの回答を言わせていただきましょう。
    魔剣の刃さんと魔剣の柄さん?
    それはとてもとても贅沢な悩みなのですよ。
    使われないということは、裏を返せば使う必要がないということです。
    あなた方は他人の命、魂を自分や持ち主の力に変換する魔剣のようですが
    その必要がなくなってきた世の中を喜ぶべきではないでしょうか?
    自分の存在理由に疑問をお持ちになると思いますが、
    あなた方は持ち主に愛されているはずです。
    手入れはされているのでしょう?
    いつも持ち主の傍にあるのでしょう?
    でしたら、今は不満に思うかもしれませんけど、
    そこにある小さな幸せを噛み締めてみるのも良いんじゃないでしょうか?」
バフォ「おお…、大首領が真面目に答えた。」
ネフェ「今回、私たち全然お役に立っていませんよね?」
宗近 「そんなことはないですよ。
    お二人がいるからこそ、私たちも楽しんでお話出来るのです。」
ロウガ「そういうこったな。
    何より、お前らは見てても飽きないし。」
ネフェ「ありがとうございます…。
    簡単に慰められちゃう私ですが、次が今日最後のお頼りです。
    ラジオネーム、這いつくばる人さんからいただきました。
    『こんばんは。
     私は小説を書いているのですが、書くスピードがなめくじの如く遅いです。
     どうしたら早く書けるようになりますか?』というご質問。
    小説書いているってすごい人ですね。
    ちょっと素敵ですよね♪」
ロウガ「だが、スピードがないというのはいただけないな。」
ネフェ「そうですか?
    ゆっくりじっくり書いて自分の納得のいくものを世に送り出すって、
    私カッコ良いと思うのですが…?」
バフォ「そういうのは陶芸家だけで良いのじゃ。
    ネタは新鮮さが一番、旬を過ぎると使いづらくなったりするから
    物書きは速さと確実性こそが命なのじゃ!」
ネフェ「く、詳しいですね!?」
宗近 「彼女、実はサクリスト社内報の記事も書いてますから♪」
ネフェ「ああ、そういうことでしたか。
    では何か速く書くコツってありますか?」
バフォ「ない!
    だが、常にネタを掴むアンテナを張っておかねばスピードは付いて来んぞ。
    オヌシはおそらく手が遅い早いではなく、
    いつもネタが浮かばなくて遅くなるタイプじゃとワシは思う。
    手が遅いのなら特訓あるのみ!
    じゃが、ネタが浮かばないのであればネタを掴むアンテナを張るのじゃ!
    例えば、図書館で適当に本棚を流して読んでみよ。
    例えば、町中を適当に散歩してみるのじゃ。
    ネタなんぞそこら中に落ちてるからのぅ。
    それらを発展させると、ワシのように
    日常生活を送りながらネタを思い付き、文章を脳内で構成出来るようにもなるし、
    ラギアクルスをムッチリしたドラゴン系魔物娘に変換して
    ハァハァしながら狩りも出来る!!」
ネフェ「まだその話続いていたんですか!?
    まぁ、そんな訳ですよ。
    這いつくばる人さん、本を読むっていうのは
    想像力を養う良い手段かもしれません。
    創作活動に必要なのは何より想像力と聞きますしね♪
    今回の回答があなたの道標になると嬉しいです♪」
バフォ「では今回の相談はここまで!
    オヌシらの悩みはスッキリしたか!?」
ネフェ「テンション高すぎですよ…。
    悩みは一人で抱えないで誰かに相談しましょう。
    私たちで良かったら、いつでもあなたのお悩みにお待ちしています♪
    もちろん、ふつおたの方もお待ちしています。
    では、一旦CMです。
    チャンネルは、そのまま♪」
ロウガ「アヌビス、リスナーに向かって投げキッスでもかましてやれ。」
ネフェ「え、や、やですよ!
    恥ずかしいじゃないですか………。」



――――――――――――――――――



(エンディングテーマ)
BGM・バッハ『主よ、人の望みの喜びを』



宗近 「エンディングですよ♪」
バフォ「はい、つーわけでもうエンディングじゃ。
    大首領、楽しかった?」
宗近 「ええ、とっても。
    最初にちょっとだけアクシデントがありましたけど、
    おかげで普段とはまったく違う服も着れましたし、
    私は大満足ですよ♪」
ネフェ「あう……、ごめんなさい。
    あ、着物のクリーニング終わったみたいですね。
    さすがウンディーネクリーニング、良い仕事しています♪」
宗近 「私もあそこは利用していますよ。
    料金設定も手頃で丁寧な仕上がり、素晴らしいですわ。
    日本人気質を根付かせた上総乃丞の手腕、褒めてあげますよ♪
    よしよし♪」
ロウガ「ば、馬鹿!
    もう五十にもなろうかとしてんのによしよしはねえだろ!!」
ネフェ「ロウガさんも今回はゲスト出演ありがとうございました。
    イチゴ先生のお薬で大変でしたね。」
ロウガ「まぁ……、若い身体も良いものだぜ?
    右腕は動くし、両目でものが見えるし…。
    ところでアヌビス、お前そんなに可愛かったっけ?」
ネフェ「え、こ、困ります…。
    こんなところで口説かれたら…、私…、私…。
    アスティアさんと綾乃さんに聞かれたら怒られますよ…。」
ロウガ「昔、俺の家で飼っていた犬…、ああ、柴犬なんだが…、
    あいつを思い出してしまった…。
    後で首輪買って来るから、ちょっとお手ってやってくれる?」
ネフェ「そっちの意味ですか!!!
    やりません、絶対にやりません!!!」
バフォ「……オヌシ、ちょっと夢見る乙女すぎなんじゃ。
    それと学園長殿、そんなこと言ってると佐々医師に殺されるぞ。」
ロウガ「大丈夫、過去に何度か殺されかけた。」
宗近 「出会ってしまった超雄同士。
    拳で語り合わなければ理解し合えないのが常。」
ロウガ「それはない。」
バフォ「たぶん放送終わってもこのトークは続くのう。
    じゃあ、こっちはこっちでコーナーのおさらいじゃ!
    ふつおたのコォォーナァァァァーッ!!!」
宗近 「わひゃぁぁぁ!?
    すごい声!」
ネフェ「イチゴ先生、スパロボもやっていますからね。
    このコーナーでは皆様から普通のお便りを募集しています。」
バフォ「他にも次はこんなゲスト来やがれというリクエストも待っておる!
    出演してくれるかどうかは本人の予定次第じゃから期待するでない!
    そして、次は……。」
宗近 「(セクシーボイスで)お悩み相談室…。
    こちらのコーナーでは皆様から寄せられたお悩みを、
    私の可愛い部下イチゴと、あなたたちの可愛らしいアイドルのネフィーちゃんが
    やさしく、甘く、囁くように解決してくれますわ。」
バフォ「セリフ取られた!?
    しかも何て良い声で言うのじゃ!」
ロウガ「(緑川光ボイスで)さらに構成作家や放送時間の都合で
    コーナーが減ったり増えたりするかもしれないぞ。
    放送は毎回チェックして、絶対聞き逃すな…。」
三人 「「「ブフゥッ!?」」」
ロウガ「うわ、汚え!?
    何だよ、俺が良い声で喋ったら不気味なのかよ!!」
バフォ「いや、ワシ…、ときメモのガールズサイドをやっておるから
    ちょっと知りすぎた声が、意外なところから聞こえて
    本気で驚いただけ…。」
ネフェ「な、何でそんな声マネが出来るんですか…?」
ロウガ「そこの女狐に仕込まれたからな。
    変化は無理として、声マネくらいは少々出来るぞ。
    実はアヌビスの声とバフォメットの声もマスターしているからな。」
宗近 「なかなかやりますね。
    私の意表を突くとは…、成長しましたね。
    では私は後でジャック・バウアーの物まねでも…。」
ネフェ「………是非この後の打ち上げで披露してください。
    では今日の放送はここまで♪」
バフォ「お便りの応募期間は廃止されたままじゃ!
    いつでもどんな時でも、リスナーの熱い魂を待っておるぞ!!」
ネフェ「では、また次回。
    セラエノ学園ラジオ、セラエノ ラジオ☆ジャックまで……。」
全員 「「「「ご機嫌よー!!!!」」」」






ネフェ「この番組はある意味地獄の一丁目、セラエノ学園、
    肩こりスッキリ、佐々鍼灸医院、
    安くて早くて美味しくてデカ盛り、居酒屋フラン軒。
    そして、この番組を聴いていただいている
    皆様の提供でお送り致しました。」










―――――――――――――――――――――





この音声は番組パーソナリティーのイチゴ氏による隠し撮りによる、
番組終了後に焼肉「コルト亭」で行われた打ち上げ風景の音声である。
時折雑音と不適切な音声が入ると思いますが、ご了承ください。




(ざわざわざわ)

バフォ「それじゃあ、皆の衆。どつかれさーん!!!」
全員 『かんぱーい!!!!』

(かちゃ、かちゃ、かちゃ)

アステ「ロウガ、お疲れ様。
    ほら、乾杯♪」
ロウガ「おう、さんきゅ。」
アステ「懐かしいね、その姿。
    私と出会った時は、もう少し老けていたけど。
    今夜は……、若い頃のようにじっくりと愛してくれるか?」
ロウガ「…………それは、断れない話だな。
    どうせ明日は休みだし、昔みたいに寝かさないぜ?」
アステ「嬉しいね…。
    ところでロウガ。」
ロウガ「何だ?
    飲みすぎるな、って言いたいのか?」
アステ「………最近、綾乃が生理が来ないと言っていたぞ♪」
ロウガ「………………………………へ?」



綾乃 「稲荷様、お疲れ様でした。
    初めてのメディア露出は如何でした?」
宗近 「ありがとう、綾乃。
    中々楽しいものでしたわ。
    ではご返杯…、はいけませんでしたね。
    やや子に影響してしまいますわね。
    上総乃丞には言ったのですか?」
綾乃 「いえ、まだ…。
    そもそも肉の身体を得たばかりだというのに、
    またカズサの子を宿してしまって…。」
宗近 「本来の世界に生きる我が子が気になりますか?」
綾乃 「当然いつも気になっています。
    でも、私はすでに死者。
    この時系列でなければ存在出来ない者…。」
宗近 「大丈夫ですよ。
    おそらく本来の世界の私も、そこまで無責任ではありませんから。
    きっとスクスクと成長しているはずです。
    それに上総乃丞も悪い気はしないはずですよ♪」
綾乃 「稲荷様…。」
宗近 「アスティア夫人と仲良くなさいね。
    あの方もきっと可愛がってくれるはずですから。」
宗近 「…………はい。」



サクラ「も、もう飲めませんよー!」
マイア「そうか、私の酒は…、飲めないのか…。
    所詮、人間とリザードマン…。
    人外の杯など受けられないんだ…。」
サクラ「そ、そんなことはありません!
    わかりましたよ…、飲みますよ…。
    ごく…、ごく…、ごく…、ぷはぁー!!
    うっぷ…。」
マイア「ふふふ、よく出来ました。
    ではご褒美を上げないといけないね。」
サクラ「え、マイアさん…。
    何を……んん!?」
マイア「……………………。」
サクラ「……………………。」
マイア「…………どうだった?
    私の口移しで飲む一杯は?」
サクラ「……すごく、甘いです。」
ダオラ「マイア、我が厠に行っている隙に楽しそうなことをしているな。」
マイア「お先にいただいてます♪」
ダオラ「ではサクラ、マイアの杯を受けたのなら我の杯も受けてもらうぞ。
    我はマイアとは比べ物にならぬほど、
    甘くとろけるような舌技で、そなたの理性など掻き消して進ぜよう。」
サクラ「え、あ、あの……。」
マイア「遠慮することはないよ、サクラ。
    打ち上げが終わったら、二人でたっぷり可愛がってあげるから♪」
ダオラ「お尻の穴は勘弁して進ぜよう。
    だが、我の繊細な指技でそなたを天国という地獄に落として進ぜるから
    期待して、ズボンの中のものを膨らませておくのだな♪」



ネフェ「イチゴ先生、飲んでますか〜♪」
バフォ「飲んでおるが…、オヌシ、飲み方がグレードアップしたのぅ。」
ネフェ「え、そんなことないですよ?
    ああ、すみませ〜ん!
    ウォッカ、ピッチャーで3つ追加、お願いします〜!」
サイガ「はい、ただいまー!!」
バフォ「……サイガ少年も社会人が板に付いてきたのぅ。」
ネフェ「もうすぐ2児のパパですからね♪
    このお店もコルトちゃんのために始めたらしいじゃないですか。」
バフォ「店の準備をしたのは学園長じゃけどな。
    あの男も金の使い方、わかっておらんのじゃなかろうか…。」
ネフェ「あ、でもロウガさんが開店資金をあげちゃう人って
    みんな成功して、店を長続きさせているんですよ?
    ある意味、人を見る目があるんじゃないかと思いますけど…。」
バフォ「ワシはただ人間ギャンブルやっているだけにしか見えぬがのぅ。
    じゃが、事実この町であの男に関わった者は何かしら成功しておる。
    例えば………、ほれ。
    あっちの席で弄くられておる男の娘とか。」
ネフェ「サクラ君は確かに急成長ですね。
    ロウガさんは自分の跡を継がせたいそうですけど、
    果たして彼がその気があるのかないのか…。」
バフォ「大丈夫じゃろ?
    あのお嬢ちゃんとおっぱいドラゴンがおれば道を踏み外すこともあるまい。
    それに学園長殿とタイプは違うが、
    キチンと一本筋の通った男じゃから信用も出来るしの。」
ネフェ「……お酒が入ると、あなたっていつも真面目になりますね?」
バフォ「………そんなことはないぞ。
    ワシはいつだって真面目じゃからな。」
コルト「はい、先生方ー。
    ご注文のウォッカのピッチャー3つと、
    ホルモンとカルビの盛り合わせ、お待たせしましたー!」
バフォ「おお、待っておったぞ。
    それにしてもコルト嬢ちゃん、オヌシだいぶお腹が目立ってきたが
    動いても大丈夫なのか?」
コルト「ミノタウロス舐めんなって感じだね。
    このくらい屁でもないよ。」
ネフェ「…そういえば、あなたも痔の手術をしたそうですが、まさか。」
コルト「ああ、うちの旦那がねぇ…。
    お腹に子供がいるからって、あたしの尻ばかり責めるからさぁ…。」
バフォ「サクラといい、オヌシといい大変じゃのう。」
コルト「ま、そんなんでも幸せだから良いんだけどさ…、っと。
    お客が来たよ。
    いらっしゃいませぇー!!
    じゃあ、先生たちもガンガン食って飲んで行って、
    お金落としてくれよ♪」
ネフェ「……幸せそうですね。
    もうすぐ今年も終わりますけど、イチゴ先生はクリスマスどうしてました?」
バフォ「…バーでバイトしたり、ルナの惚気話聞かされて
    ライダーキック喰らって、寝ていたら気が付いたら終わってた。」
ネフェ「不憫!」
バフォ「そういうオヌシは?」
ネフェ「セトと買い物行ったり、美味しいもの食べたり、
    ああ、そうそう。
    娼館のルゥさんの新作、『聖騎士物語』を観に劇場に行きましたよ♪
    客席でフレイヤさん夫妻にもお会いしました。」
バフォ「本人にはくすぐったい話じゃったろうなぁ…。
    ま、お互い独り者同士、とことん飲んで次のラジオの構想でも練ろうか…。」
ネフェ「……そうですね。
    ではお一人様の良い女のために、かんぱーい!!!」



(ピッ、ザーッ)

ここで彼女の録音機材の充電が切れて、隠し撮りは終了となりました。
色々と衝撃的な裏話も聞き取ることも出来ましたが、
今回、この無修正の録音素材を以って、
セラエノ ラジオ☆ジャックのオマケとさせていただきたいと思います。

では皆様、また次回の放送にてお会いしましょう。

ラジオ☆ジャック構成作家、サクラでした。
10/12/31 00:05更新 / 宿利京祐
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■作者メッセージ
お久し振りです。
年末を皆様如何お過ごしですか?
私、宿利は今年一番酷い風邪をクリスマスに
サンタさんからプレゼントされてしまいました。
更新が遅くなって申し訳ありません。

ラジオ放送楽しんでいただけましたか?
今回、何故か17798文字も使ってしまったので
読んでて疲れてしまったと思いますが、
また次回もお楽しみに…。

では最後になりましたが
今回もここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

次回予告はしていませんが、
次回は「学芸会 シンデレラ」を執筆予定です。
どうぞお楽しみに^^。

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