連載小説
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後日談
和希と幸喜の交際が始まって半年が過ぎたころ。
毎日、幸喜は和希との逢瀬のために彼女の部屋を訪れ、夜な夜な疲れ果てるまでセックスに勤しんでいた。幸喜の好みに合わせようと和希も体を成長させて、彼女の体つきは極めて女性的で豊かなものになり、町を歩けば男性が思わず振り向くほどになっていた。
そして今日も、
ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ!
壁に手をつき後ろから突かれる後櫓の姿勢で、和希は快感に喘いでいた。
一突きごとに大きくて形のいい胸がふるふると揺れ、肌を伝う汗を床のあちこちに飛び散らせる。力強く抱きしめたら折れてしまいそうな線の細い腰は幸喜の腕に包まれて安心したように弛緩し、決して大きくないながら引き締まったお尻は恋人のグラインドに応じて形を変える。
腰のあたりまで伸びた髪はさらさらと艶やかに揺れ、辺りにあでやかな香気を振りまく。中性的だった美貌も今では淑やかな佇まいと妖艶な色気を併せ持つ大人の魔物のものに変わりより男を誘う魅力に満ちている。
「んぁん! あはぁっ! あんあんあんっ♪ いいよぉ、もっとついてぇ!」
「言われなくても、そうさせてもらうよ!」
和希の淫らなおねだりに答えるように、幸喜はさらにグラインドを速めて和希の奥を犯す。
最初のあの日からほとんど毎日こうやって逢瀬に勤しんできた結果、和希の膣は幸喜専用と言っていいほどに幸喜の一物の形を覚えそれに最適化し、幸喜の一物もまた和希のためだけに特化していた。
乱暴な一突きごとに的確に和希の急所を捉え、刺激するその動きに和希は夢中だった。
「カズ姉は変わったな、随分変態になったし、それに女らしくなった。」
そう言いながら、幸喜は和希の体に体重をかけてその胸を揉む。
柔らかな乳房を掌で押しつぶしながら、指先で乳首を苛める。
「変態なのはこーきにだけぇ……おっぱいもおまんこもお尻も全部こーき専用だからぁ! もっと私をこーきのものにしてよぉ♪」
そう言いながら尾を絡みつかせ、幸喜の体が自分から離れないようにする。
「けど、初めての相手は楓さんなんだろ。」
幸喜の声が不意に冷たくなり、その声に和希の体が硬直する。
「何でそれ……知って………」
「付き合い始めたってメール送ったら返信に書いてあった、これって、浮気だよね?」
「え………? ぁ……………ぅ………」
反論も浮かんでこないほど、和希はパニックに陥っていた、「もし幸喜に捨てられたら」「二度と自分を愛してくれないのではないか」そんな恐怖心が正常な判断力を奪い、頭の中を真っ白にしていく。
「楓さんとどんなことしたの? 仔細に至るまで詳しく教えてくれないと俺カズ姉のこと嫌いになっちゃうかもしれないよ?」
「ひっ………!?」
ダメ押しの一言によって、パニックに陥った和希はそれを唯一の脱出口と思い口を割る。
「いっかいめ、一回目はクリトリス苛めてからお尻に尻尾突っ込まれて。二回目の時は双頭バイブでおマンコ苛められた、それだけ、その二回だけ!」
早口にそう言い切り、信じてほしいと言わんばかりに涙目で幸喜を見る。
幸喜はその回答に満足しなかったようで、ゆっくり腰を引き和希から遠ざかっていく。
「本当に二回だけ? 嘘ついてない?」
そう念を押す、和希が必死に首を縦に振ると、ようやく幸喜は笑顔になり、
「そっか。」
ぢゅぶっ ずん!  ぢゅぷじゅぶぐぷずぶくぢくぢくぢっ
一度奥まで一気に押し込んでから、腰を動かし和希の中をかき回す。
「は♪ んぁああっあああアっ ひきゅぅっ!」
安心感から、さっき以上に快感を感じる和希の顔にそっと幸喜が顔を寄せ、
「俺がカズ姉のこと嫌いになるわけないじゃん、俺はもうカズ姉がいない人生なんか考えることもできないんだからさ。」
その言葉にたまらない喜びを覚えた瞬間だった、
「けど、俺が触ってなくて他人が触ったことある部分が一つでもあるのは我慢ならない。」
その言葉とともに、菊門をこじ開け幸喜の指が和喜の直腸に侵入する。
「はぅうううううううううん!?」
いきなり敏感な部分を遠慮なく刺激され、情けない声が漏れる。
「お、なんか面白いくらいに感じるんだな。」
ずにゅぐにゅぐりゅぐりゅ ぬちぬちぬちずにゅううう
「んはぁっ!? はあああああああああっ! ああっ!!」
もともと性行為のための穴ではないにもかかわらず、最初に開発した部分だけあってその感度は極めて良い。幸喜との逢瀬の間一度も触れられなかった鬱憤を晴らすように和希の脳に快感を送り込む。
「濡れてきてる、俺が一度も触ったことないんだけど?」
責めるような口調で幸喜は和希に向けて言う、少し怒ってはいるが、それほど強い悪意を向けているわけではない。
ピストンの加減をやや上にずらし、その上で腸と膣を分ける壁を両側から擦るように中から指で苛めはじめる。両側から性感帯をこすられ、和希の体を今までにない快感が迸る。
「これ気持ちいいのか? カズ姉?」
「気持ちいいっ! 気持ちいいよぉ」
はしたない声を出しながら幸喜の質問に答える、腸壁からも興奮と気持ちよさを示すように腸液が潤滑剤となって滑りを良くし、貪欲に更なる快感を求める。
「そろそろいけるか。」
ずぢゅううううううううううううう  ずぐっぐぐぐぐぐぅ!
幸喜が一気に膣内から肉棒を引き抜き、そしてアナルに抜いたばかりの肉棒をねじ込んだ。
「ふきゅううううううううううううううううううううううううううん!!」
(これぇ……お尻、お尻凄いいぃ♪ ちょっと入れられただけなのにイきそうだよぉ)
今までに挿入されたことのないアナルにいきなり太い肉棒を挿入され、新鮮すぎる刺激に絶頂直前まで簡単に上り詰める、排泄穴を強引にこじ開けられるときの圧迫感が堪らない。
「すっげ、ケツ穴ってここまで卑猥なもんなのかよ」
そう言いながら、幸喜はゆっくりピストンを開始する。
ずぶぶぶぶぶ にゅぶぶぶぶぶぶ ずぶぶぶぶぶぶぶ にゅぶぶぶぶぶぶぶぶ
「ふはァっ……♥ あぇええええっ♪ えぃいいいいん!」
押し込まれるごとに大きく広げられ、引き抜かれるごとに腸壁ごとめくられそうな錯覚を覚える。脳を押しつぶしそうな快感に和希の視界で火花が散る。
「ぁ! ダメダメまだだめぇっ!! くぅううううううううううううううん♪」
ただの緩やかなピストンに対して、ついに和希はイってしまった。股間から噴出される潮が床に水たまりを作り、幸喜の鼻腔に官能の香りを提供する。
「吃驚するほどあっさりイったな、カズ姉。」
「はぁ……ごめ……気持ちよすぎて………」
「いやいや責めてるわけじゃない、むしろ俺でそこまで気持ちよくなってくれて嬉しいよ。」
そう言いながら、幸喜はピストンをさっきよりずっと激しくする、イったばかりで快感に敏感な和希がこれに耐えられるはずもなく、またも絶頂に達する。だが、
ずぱん! ずぢゅん! ずぶん! ぱぁん! にゅぐぶ!
「んぁエっ!? ヲほぉ! ひぐぅ♪ おおオオン♥ ふぎぃっ!?」
激しいピストンは絶頂の波が引くより早く次の波を叩き込んでくる、その結果絶え間なく絶頂まで導かれ続けるため、もはやイっていない時間がないほど和希は逝きまくる。
ピンクやら紫やら赤やら黄色やら、色とりどりの火花が視界を覆いつくし、耳には卑猥な水音と自分の喘ぎ声しか届かない。
全ての器官を快感のために使っているような、前にも感じた感覚だった。
しかし和希はその時以上の多幸感を抱いていた、愛する男に抱かれその女として作り変えられていく被支配感がこれ以上なく心地よかった。
「カズ姉! 出すぞ、カズ姉の中に俺の精液!!」
幸喜の指が細い体にほとんど食い込むように押し付けられ、腰を強引に密着させる。
「イイよ出してっ♥ 私のお尻の中こーきの精液でいっぱいにしてよ!!」
その言葉に返事をするように、
どぐっどぐどぶっ! どびゅるびゅぐびゅぶびゅぅううううううううううううう
幸喜のペニスから重低音を醸しながら精液が和希の腸内に流れ込んでいく。
「え゙あ゙っ………ヲ……ひゅ………かふっ………!!」
体内を蹂躙し尽くす猛烈な快感の嵐に呼吸すら許されず、見開いた眼から涙を流し空気を求め舌を突き出した口からは言葉を生さない途切れた呼吸音だけが漏れる。
全身がぶるぶると痙攣し、ついには体中が弛緩して失禁し、足元の愛液溜まりを黄色に染めていく。
(気も………気持ちよすぎて♪ 死ぬかと思ったぁ♥)
実際に窒息死しかけていたのだから死ぬかと思って当然ながら、和希はそんな風に心で呟いていた、失禁すらも快感に変わるほど、感覚が狂いつつあった。
「カズ姉、大丈夫か? 生きてるよな?」
「らいりょーふぅ、だから、もっとシよう。」
窒息未遂までしながらそれでもまだ貪欲に快感を求める実の姉兼恋人に戦慄を覚えたのは、和希と幸喜が付き合いだした半年前から計算してこれが初めてだった。


ベッドに腰掛けた幸喜に向かい合いその上に座る抱き地蔵の体位でお互いに抱きしめあって密着する、豊かな胸が押し付けられて形を変え、添えられた手によって尻を揉まれる。
どちらともなくキスをして互いの唇を吸いあい、愛情を示すように舌を絡めて唾液を交換する。そのすべてが卑猥で、甘い。
「んちゅ……♥ちゅっちゅっちゅ、れる…ちゅぅ」
ずっずっずっずくっずちゅっずぷっぷぷっ   ぎゅむきゅむむにゅぐにゅ
腰の上下に合わせ膣内が刺激され、密着した体のほとんどすべてでお互いに快楽を感じる。
ぴったり一致した動きは二人の絆の強さを示すようである。
「ん………ンふ………んくっ、ぷはっ!」
息苦しいほどに濃厚なキスを止め、お互いに恋慕の表情で相手を見る。そしてまた軽いキスをしてから、濃厚なセックスを再開する。
ずっちゅちゅずっちゅずっちゅぶぢゅぅ
奥まで幸喜の肉棒が押し込まれると、和希の子宮が熱烈なキスで歓迎する。
奥の奥まで幸喜の女にされていると実感できるこの瞬間が和希は一番好きだった。
ぐりゅぐりゅぐりゅぐにゅぐにゅ
「ひぅううう……あはぁ……んぅううう」
腰がひねられて子宮口が丹念にこねられると、自然と甘い声が漏れる。
ずぐっずぐっずぐっずぐっずぐっずぐっずぢゅっ!
「あはぁっ! くひぃい♥ んぉおおっ!!」
激しく突かれると内臓を揺さぶられる刺激に嬌声を上げる。
りゅくりゅく、ちゅぅうううううううううう
そして幸喜が和希の胸を吸うと、母乳こそ出ないものの快感に体をのけ反らせながらも弟の頭を抱きしめもっと吸ってほしいと押し付け、それに応えて幸喜が吸う力を強くすると和希はさらに強く喘ぐ。
「そろそろ出そう? いいよ出して! おっぱい吸いながら下のお口にチンポミルクいっぱい頂戴!!」
そう言いながら和希は膣の動きを変え、ただがむしゃらに刺激するのではなく根元から順に搾り取るような動きで射精を促し、子宮口も鈴口に密着させ一滴も逃さないようにする。
その動きに耐えかねたのか、幸喜は強く和希の体を抱きしめ、歯が乳首を食いちぎりそうなほど強く噛みしめられる。そして、
どびゅううううううううううううううううううううううううるるるるるる
大量の精液が和希の胎内に撃ちこまれる、ビタビタと子宮の内膜に打ちつけられた精液が反射して暴れまわり和希の子宮全てを蹂躙し卵巣にまで殺到し受精すべき卵子を求めて暴れまわる。
その一瞬ごとに、和希は天を仰ぎ体を痙攣させ言葉無く絶頂する。何処にこれほど蓄えていたのか分からないほど大量の精液を放ち終えても、幸喜はすぐ腰を振り始めた。
「んぁあっ! こーきぃ♪ 出したばっかで激しいよぉ♥」
抗議の言葉こそ出すものの、和希はそれを嫌がっているわけではなくむしろ歓迎している、なぜならこの動きが自分をより感じさせてくれると理解しているからだ。
「ちゅぱっ! カズ姉……カズ姉!」
幸喜が和希を強く抱きしめ、そのまま巻き込むように後ろに倒れる。
和希の体に下敷きにされながらも、下からガンガン突き上げて攻撃する。
「あっあっ! こーき激しんむぅ!?」
さすがに激しすぎる弟の攻めに抗議しようとした和希の頭が抑え込まれ、無理矢理のキスで口を封じられ、その上で幸喜はすかさず舌を滑り込ませて和希の口の中まで犯す。
「んちゅ……くちゅくちゅ……ちゅろ………ちゅぱちゅぷ」
(こーきのぉ……こーきのくせにこんなにやりたい放題してぇ……)
上の口も下の口も弟に犯され手玉に取られる、それは姉として屈辱であるはずなのに、愛する男に自分をすべて愛されているのだという実感にもつながり、屈辱が丸ごと幸福に変わったような錯覚を引き出している。
ずぱん! ずちゅんずっぷずぶぐぢゅぬちゅずぶずぷぐっぷ
ちゅく…ちゅるちゅる……ちゅっちゅっ、ねぢねぢ
下の口では出し入れされる肉棒をすべての襞が甘く激しく愛し、上の口では舌を絡めあってお互いの唾液の味を心行くまで堪能する、そんな幸せのやり取りに、
(もういくよ、イっちゃうよ! こーきもイくよね? 一緒に、一緒にイこう!!)
快感が限界を迎え、和希は幸喜の限界もまた敏感に感じ取っていた。
そして膣がまたも収縮し、精液を迎え入れる準備をする。
その時和希が思ったのは、どうしてこうなったのかという感覚だった。
後悔があるわけではなかった、むしろ自分をここまで導いてくれたすべての事象に感謝したいとすら思っているからこその追憶だった。
そう、すべての始まりはアルプに変わった日。
そして楓に犯され始めて女の快楽を知った日。
それが今の和希を作ったと言っても過言ではない、ならばいま彼女がこんなにも幸福なのはひとえに楓のおかげ。
どぶっどびゅるるるるるるるるるるるるるるるる
膣内にまたも幸喜の精液が撃ち込まれる快感に嘶きながら、和希は心の中で
「ありがとう、楓」
そう呟いた。

12/07/08 17:21更新 / なるつき
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■作者メッセージ
と言うわけで完結となります
相変わらず濡れ場重視でストーリーに無理のある編成ですがここまで読んでくださった皆様には最大限の感謝を述べたいと思います。

有難うございました。

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