読切小説
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夜市の人身売買事情
 今夜。街はずれで夜市が開かれる。
 そんな噂が俺の街に流れた。俺は興味本位で、夜市に行ってみることにした。

 夜市の話を聞いたのは、仕事の同僚と酒場で飲んでいたときのことだ。
「なぁ、夜市って知ってるか?」
「夜市? 闇市場じゃないのか?」
「まぁ、似たようなものだけど、違うんだよ。夜市は不定期に、それもあちこちの国で、開かれる市場なんだ。何でも、様々な世界から交じり合った空間のようなものが形成されて、別の次元からいろんな物を売る商人達が現れるんだと。」
「へぇ・・・別の次元からねぇ・・それってパラレルワールドってことか?」
「ああ。まぁ、この世界だけじゃなくて、並行世界からも商人が集まって、巨大な市場が開かれるんだ。当然、珍しい物や、常識じゃあ考えられない物や、この世界じゃあ手に入らないような物まで売られるらしいぜ。」
「それはすごいな。でも、値は張るんだろ?」
「それはピンキリらしい。この世界の石ころが1億Gで売られることもあれば、並行世界のダイヤモンドが100Gで売られることもあるらしい。まぁ、価値観が違う世界が交じり合うわけだから、この世界の石ころも、別の世界では宝物なのかもしれないな。」
「なるほどな・・・。」
 そう言って、俺はビールを飲みほした。
「ああ、そういえば、夜市には会員証なるものが存在するらしいぜ? どこで手に入るのかは知らないが、それがあれば夜市がどこで開かれるかも知らせてくれて、自分で店を出すこともできるらしいぜ。」
「なんか胡散臭いな・・・。」
 それから、俺は夜市の掟を知らされた。

・夜市内に武器を持ち込んではならない。
・夜市で喧嘩、戦闘を行ってはならない。
・夜市に入ったら、必ず1つは何かを買わなければならない。もし、何も買わずに夜市を出ようとすれば、異次元に閉じ込められてしまう。
・夜市を日の出までに出なければならない。出遅れた場合、異次元に閉じ込められてしまう。
・夜市で警報が鳴ったときには、黒服の指示に従って避難しなければならない。

「黒服ってのはなんだ?」
「夜市の警備員みたいなものらしい。噂では、マフィアが主催しているとか、刑部狸が元締めをやっているとか、いろいろ黒い噂があるんだよな。まぁ、あまり首を突っ込まない方がいいぜ。」
 刑部狸。商売をやる狸の魔物としか聞いたことがない。

 この国は反魔物国家なので、魔物の情報はあまり入ってこない。

 俺は街はずれに向かった。そこには、いつもの街の光景がなくなっており、代わりに真っ暗な闇の中に、青白い光がポツポツと光っている。見るからに怪しい。
 暗闇に近づいてみる。すると、2人の黒いスーツを着た、ガラの悪い男が立っていた。
「夜市に入るのか?」
「はい。」
「これを読め。」
 男から夜市のルールが書かれた紙を渡された。
「そのルールを破ったら、おまえの命はない。」
「はい。」
「よし、入れ。」
 俺は暗闇の中に入る。

 暗闇の中はまるで異世界のような空間だった。空は真っ暗で、辺りには店の光が照らされており、一つの道に見える。そして、あちこちに、入り口にも居たガラの悪い、見るからにマフィアの人間と見えるような男が見張りをしている。

(まぁ、ルールさえ破らなければ、殺されはしないだろう。とりあえず、早く何か買って、帰ろう。)

 俺はホームレスらしき男が開いている店を覗いてみた。
(・・・ガラクタばかりだな。石ころに、棒きれに、葉っぱ。こんなの買う奴居るのか? しかも値段もめちゃくちゃだ)
「その石は1億だ。あと、そっちの葉っぱは1000万。どうだい?」
 俺は無言で立ち去った。

 武器屋を見つけた。・・・なんだ? この店の武器は? というかこれは武器なのか?
「いらっしゃい。表の世界じゃあ手に入らない、いい武器が揃ってるぜ。たとえば、そのAK-47はT型の初期モデルだ。今じゃあほとんど残ってない貴重品だ。M16だって売ってるぜ? コピー品じゃないから安心しな。あと、こいつは幻の品だ。あの日本軍のお蔵入りの伝説の銃、四式自動小銃だ。ただ、使う弾薬だけは現代の物に変えてあるが、そこは妥協してくれ。」
「あ、ありがとうございます・・・。」
 俺は立ち去った。どうやらこの夜市には、この世の者ではない商人も居るらしい。

 また武器屋を見つけた。ちゃんと剣のマークがある。ここなら安心そうだ。
「いらっしゃい。うちはいい武器揃えてるよ。鎧を探してるなら、ここからちょっと行った先に珍しい鎧を売ってる店があるぜ。」
「ああ、ありがとう。」
 俺は品物に目を通す。
「おい・・・伝説の勇者ハインリヒの剣って・・・これ、偽物だろ?」
「とんでもない! 正真正銘の本物さ!」
「だってありえないだろ!? 勇者ハインリヒの剣は見つかっていないんだぜ!?」
「だから、ここにあるじゃないか。・・・なんだ? いちゃもんをつけるなら、他行ってくれよ。」
 黒いスーツを着た男が、こちらを睨んでいる。
「悪かった。」
「まぁ、こっちは嘘何てつかないけどよ、夜市で買い物をするなら、それが自分にとって本当に価値のあるものかどうかは、自分で判断しな。」
「この剣は凄そうだな。」
「おお、そいつに目を付けるとはいい目をしているな。その剣は伝説の魔剣士スパーダが使っていた剣だ。」
「値札が貼っていないな・・・いくらだ?」
「10万Gだ。」
「・・・悪い。俺には買えない。・・・こっちの剣は?」
「そいつもいい品だぞ。伝説の緑の勇者が使っていたと言われるマスターソードだ。ただ、そいつは誰でも使いこなせるわけじゃない。勿論、買った後で使いこなせなくても、返品はできないからな?」
「・・・高いな。」
「そりゃあ伝説の剣だからな。これなんかどうだ? これもかなり貴重な剣だ。コキリの剣って言うんだ。まぁ、子供用だから多少安いんだけどな・・・2万Gだ。」
「子供用の剣なんて買ってもな・・・。どうも、ありがとう。」
 俺は店を後にした。

 その後、俺は適当に夜市を歩いて回った。人形店や、魔法道具を売っている店、何かの機械っぽい物を売っている店や、服屋、骨董品屋や美術品屋、薬物屋(覚せい剤やコカイン、MDMAが売られていた)や植物点(しぇしぇしぇのしぇという銘柄の怪しいハーブが売っていた)など、怪しい店ばかりだ。

 さらに怪しい店を見つけた。
「いらっしゃい。どんな子をお求めだい?」
「あの、この店って・・・」
「見ての通り、人を売っているのさ。魔物娘も売っているよ。」
 店には手錠をかけられ、足首に錠をつけられ、正座させられた人や魔物が並んでいた。そして、首輪には値段がぶら下がったカードが描かれている。
「お試しでフェラも1回だけさせられるよ。勿論無料だ。」
 店にはいろいろな人や魔物娘が売られていた。

・14歳〜16歳ぐらいの人間の女性
・10歳ぐらいの人間の幼女
・筋肉ムキムキの色黒の男性
・銀髪のショートヘアに黒い目隠し(?)をした女性
・太った男性
・色っぽい女性(恐らくサキュバス)
・アルラウネ
・コボルド
・ドラゴン
・シー・ビショップ
・スキュラ
・キキーモラ
・ホルスタウロス
・ヴァルキリー
・エルフ
・ハーピー

 表情もピンキリで、不安そうにしている者、反抗的な目でこちらをにらみつける者、笑顔を浮かべている者、色っぽい顔をして笑みを浮かべる者など様々だ。
「人間の、特に若い女性は値が張るのはご了承してくれよな。特に18歳以下の女は需要がたくさんある分高いんだ。ジジババなら安く買えるが・・・まぁ、あんたがそういう趣味なら、安く買えるよ?」
「やめとく。そういう趣味はない。」
「そうか。まぁ、気に入った子が居るなら、買ってみたらどうだい?」
「そうだな・・・」
 と言っても、ヴァルキリーやエルフ、ドラゴンやシー・ビショップは高い。
「その辺りは高いぜ。貴重な上位種の魔物が多いからな。あんた、魔物娘に興味ないかい?」
「俺の国は反魔物国家だけど・・・まぁ、ないと言ったら嘘になるかな。」
「反魔物国家ねぇ・・・奴らが何を考えてるのか、俺にはさっぱりだよ。まぁ、俺も人のこと言えた者じゃない人身売買人だけどな。だけど、どの人間や魔物を買うにしても、買ったならちゃんと責任を持って育ててくれよ?」
「あ、ああ・・・」
 何か変なとこだけ良心が残っているなこいつは。そのとき、俺はある魔物娘に目をつけた。
「おお、キキーモラに興味があるのかい? そいつはおすすめだぜ。穏やかで、真面目で、献身的だからな。メイドにでもしたら、最高の仕事をしてくれるはずだぜ。」
 値段もそんなに張らない。安くはないが、払えない額ではない。
 キキーモラと目が合うと、彼女は微笑んだ。
「分かった。この子を買うよ。」
「まいどありー! ちょっと待っててくれ。今鍵を外すから。」
 そういうと、人身売買人はキキーモラの手錠と足首の錠と首輪を外した。
「さっきも言ったけど、ちゃんと責任持って世話してくれよな。虐待したり、捨てたりはしないでくれよ?」
「ああ。分かってるよ。」
「私をお買い上げくださり、ありがとうございます! ご主人様!」
「あばよ。幸せになれよー」
 こうして、俺は夜市を後にして家に戻った。

 え? 人身売買で売られていた魔物娘を買って助けた?
 バーカ! 何を勘違いしているんだよ! 人身売買で売る側は悪いが、買う側がまともなわけねーだろ。キキーモラを買ったのは家でこき使うためさ。値段もそんなしなかったし。
 ま、でも暖かい家に住めて服を着せてもらえるだけ、ありがたいと思って欲しいよな!

「さてと。今日からお前は俺のメイドだ。」
「はい! 頑張ります! ご主人様!」
「この国は反魔物国家だから、あまり外を出歩くなよ? 勿論、逃げ出したところで、兵士に捕まって殺されるのがオチだからな。馬鹿な考えはするなよ?」
「逃げ出したりしません。でも、外に出られないのは困ります。お買い物ができないので・・・」
「そうだな・・・じゃあ、このローブでも身につけろ。毛は厚着して隠せ。」
「分かりました! あの、ご主人様。一つだけ、お願いがあります。」
「あ!? 給料なら払わねーぞ!?」
「いえ、お金など要りません。私に名前をつけてくださいませんか? その方が、ご主人様も私を呼ぶとき、便利だと思うのですが・・・」
「確かに、そうだな。よし! おまえは今日から「モーラ」。俺の専属メイドのモーラだ! いいな?」
「はい! ご主人様に貰ったお名前。大切にしますね!」
「今日はもう遅い。もう寝ろ。この家にはベッドは一つしかないから、お前はそこのソファーで眠れ。」
「分かりました。」
「じゃあ、おやすみ。」

 こうして、俺に新しく奴隷ができた。これで少しは家の家事も楽になるだろう。恥ずかしながら、俺は家事は全くできない。掃除はしないので家は散らかっているし、ご飯は基本外食で済ませて来た。
 だが、今日からはメシの支度もモーラにやってもらえる。

 次の日、起きたら、家が綺麗に整理整頓されていた。既にモーラは朝ごはんを作っているようだ。
「おはようございます。ご主人様。」
「ああ、おはよう。おまえ、いつの間に掃除したんだ?」
「起きてすぐです。少し散らかっていたので・・・いけませんでしたか?」
「いや、いいよ。(かなり早起きなんだな。こいつ)」
「さ、朝ごはんができました。冷蔵庫に食材が少なかったので、目玉焼きとトースターしか作れませんでしたが・・・味付けには工夫しました。」
「そうか。ありがとう。」
 今までほとんど自炊してなかったから、冷蔵庫はすっからからんだったな。せっかくモーラが居るんだし、今日は帰りに食材でも買うか。

 美味しい。目玉焼きとは思えないくらい美味しい。
「お味はどうでしょうか? お口に合いましたか?」
「ああ。美味しいよ。」
「それはよかったです!」
 モーラは微笑む。可愛いな・・・魔物だとは信じられないぐらいだ・・・。

「じゃあ、仕事行ってくるから。くれぐれも逃げ出すんじゃないぞ?」
「逃げ出したりしませんよ。私はご主人様にお仕えするメイドなのですから。」
「分かってるならいい。あと、買い物行くなら、厚着してローブ着ろよ。」
「はい!」
「じゃ、行ってくる。」

 俺が善人なわけない。まさにその通りだ。世の中見た目からして分かる悪人なんて、実際にはほとんどいない。本当の悪人ってのは、善人のフリをしているものなのさ。おまえらの周囲にだっているだろ? 口じゃあきれいごとを言っていても、ほんとは自分のことしか考えていないような奴がさ。

 俺の仕事はコカインの密売だ。この街のマフィアから卸されたコカインを、街で売っている。ちゃんとマフィアに話を通さないと、殺されちまうからな。それにマフィアの下でやった方が、他のマフィアの人間と揉めた際に役に立つ。

 1回目は無料で渡す。コカインは1回でもやればやめられなくなる。2回目は確実に売れるから有料で売る。
 ヤク中はどんな手段を使っても必ず金を作る。男なら万引きや恐喝、窃盗など。女なら体を売って金を作る。

 1回目は純度の高いコカインを売ることも重要だ。俺の品物が上物だとわかれば、次も俺のところに買いに来るからだ。2回目以降は利益を増やすために混ぜ物を入れる。俺はコカインに睡眠薬を混ぜて売っている。これなら体に害はあまりない。他の売人はチョークの粉や風邪薬を混ぜる奴らも居る。それに比べたら良心的だろ?

 顧客は様々だ。社会人や大学生や高校生、最近では中学生の顧客も居る。取引の際は、必ずしばらく歩き回り、そのあと裏路地へ連れて行き、そこで取引をする。兵士に尾行されていないか、あるいは顧客が兵士の潜入捜査だった場合に備えてのことだ。裏路地なら、最悪相手が兵士でも、土地勘があるから逃げられるし、身を隠す場所も多く知っている。
 10代の、特に女の子は、裏路地に連れてこられた途端、財布を取られるんじゃないか、レイプされるんじゃないかと怯えて警戒し始める。だから歩いているときはリップサービスで気軽な会話で楽しませる。
 わざわざ顧客から財布を取ったり、レイプしたりなんてバカげたことはしない。コカインを見せれば黙って金を払ってくれるんだし、ヤクを売って儲けてるんだから、わざわざ財布を取る必要なんてないのにな。
 レイプなんてしなくったって、風俗店に行けばいい女とヤれるんだから、わざわざリスクを冒してまで外でレイプ何てする気なんて起きないのにな。

 え? 良心が痛まないのかって? んなもん気にしてたら商売にならねーよ。俺だってこれは仕事だからやってんだ。それに人生が壊れるのが嫌ならコカインなんてやらなきゃいいだけの話だろ?
 初めの一回だって、別にやらないで捨てちまうか受け取らなきゃいいんだ。こっちは強制なんてしてねーしな。
 勿論俺は自らコカインに手は出さないぜ? コカインで破滅した奴は腐るほど見て来たからな。俺の親父もそうだった。コカインでラリって、母親や俺に暴力を振るって、母親が出て行ったあとぐらいに父親は致死量のコカインをキメちまって死んじまった。第一、売人が売り物に手を付けたら本末転倒だろ?
 ちなみに、俺のケツを持ってるマフィアでは、売人はヤクに手を出したら殺されることになっている。

 売り上げの一部はマフィアに還元されるが、労働条件を考えればいい仕事で、そこそこ儲かる仕事だと思うぜ。あんたに良心がないなら、この仕事はおすすめするぜ。ちょっとでも人間の良心があるなら、やめときな。

「ただいま。」
「おかえりなさい。」
「食材を買って来たぞ。」
「ありがとうございます! ・・・あの、またお願いがあるのですが・・・」
「なんだ?」
「少し、お金を家に置いて行ってもらえないでしょうか? でないと、買い物ができません。」
 金を置いてけだ? テメーご主人様に向かって・・・まぁ、でも確かに買い物に行けないのは不便だよな。
「わかった。明日から、置いておくよ。食材買って来たけど、これで何か作れるかな?」
「ええ! これだけあれば美味しい料理を作れます! すぐに作りますね!」

「お待たせしました!」
 モーラは豪華な野菜炒めを作った。
「うん! 美味しい!」
「ありがとうございます! ふふっ」
 この野菜炒めは美味しい。だが、ただ美味しいだけではない。なんというか、暖かい。心がこもった料理とはこのことだろうか? こんな料理を食べたのは・・・まだ母親が居たとき以来だったっけかな。

 夕食のあと、モーラは皿洗いをしていた。その姿を見て、ふと思った。そして、次の瞬間には行動に移していた。
「モーラ。おまえ、いい体してるな・・・」
 俺はモーラを後ろから抱きしめる。
「ご主人様・・・今は、お皿を洗っているので・・・ひゃん!」
 胸を揉んでみる。大きくはないが、かと言って小さくもない。揉み心地の良いちょうどいい大きさだ。だが、そのショックで、キキーモラは皿を落として割ってしまった。
「ご、ごめんなさい!」
「いい! 気にするな! さぁ、来い!」
 俺はモーラをベッドに連れ込んだ。

「あの、ご主人様・・・」
「なんだ? 嫌だとでも言いたいのか?」
「いえ。そうではありません。このあとはまだ、料理の後片づけと、お風呂の準備が・・・」
「気にするな! 俺はもう火がついてるんだよ!」
 そう言って、俺は服を全部脱いで、キキーモラを押し倒すと同時にベッドへ飛び込んだ。そして、モーラの胸へ顔を押し付けた。
「あっ! ご主人さまっ!」
 俺はモーラの服のボタンを外し、モーラのおっぱいを露わにした。俺はモーラのおっぱいを揉みしだき、しゃぶりつき、思いきり吸った。
「あんっ! ご主人様! 気持ちいです!」
「気持ちいのか!? 淫乱だな! モーラは!」
「ご、ごめんなさい!」
「へへ! いいぜ! もっとよくしてやるよ!」
「あんっ!」
 俺は、モーラのメイド服を全て脱がせて、秘所にギンギンに勃起したペニスを当てた。
「へへっ! もうガチガチだ! モーラが悪いんだからな!? こんなにいい体して・・・こんなにいやらしくて・・・こんなに可愛いんだからな!」
「ご、ご主人様・・・ご主人様のも、被っていますけど・・・立派です。」
「うっ・・・言うなよ・・・」
「あら、私は被っている方が好きですよ。可愛いじゃありませんか!」
 男にとって、ペニスを可愛いと言われるのはどうなのだろうか・・・どうせなら、たくましいと言って欲しい。
 俺はペニスをモーラの秘書に挿入した。
「なんだ! もうグチョグチョじゃないか! おっぱい吸われて感じてたな!」
「ああんっ! そうです! 私はご主人様におっぱいをいじられて感じてしまう変態メイドですぅ〜!」
 こうして、俺とモーラの初のセックスは大いに盛り上がり、気づいたら寝ていた。

 目を覚ますと、俺はモーラの胸に顔を埋めた状態で、抱きしめられながら寝ていた。
「モーラ。起きろ。朝だぞ。」
「う〜ん・・・おはようございます。ご主人様」
「そうだ。モーラ。おまえも今日からこのベッドで寝ろ。」
「よろしいのですか?」
「ああ。このベッド小さいけど、なんとかギリギリ2人寝れるだろ?」
「ありがとうございます!」

 俺とモーラは起き上がり、モーラは朝食にサラダと目玉焼き、ベーコンを作った。

「じゃあ、言って来る。」
「いってらっしゃいませ。」
 お金はある程度家の中に置いておいた。

「ただいま。」
「おかえりなさいませ。」
 今日の夕食はハンバーグだった。子供の頃からハンバーグは大好きだ。
「ごちそうさま。美味しかったよ。風呂入ってくる」
「はい。寝巻きは洗濯物のところにありますからね。」
「ああ、ありがとう。」

 夕食を終え、風呂に入って体を洗い、夜は・・・。

「ああんっ! ご主人様はおっぱいがお好きなんですね!」
「ああ! モーラのおっぱいは甘くて美味しいよ!」
「そ、そんなこと・・・!」
 ちゅうううううう
「きゃあああああ!!」
 モーラは絶頂してしまったようだ。
「あーあ・・・おもらししちゃったか・・・」
「・・・ごめんなさい・・・」
「パンツ。取り換えようか。」
「はい・・・」

 次の日、俺は売人仲間と一緒に公園のベンチに腰かけていた。
「聞いたか? しばらくヤクの流通を止めるらしい。」
「本当か!?」
「ああ。外国人の売人を締め出すために、しばらくヤクを隠すそうだ。」
「マジか・・・くそ。」
 しばらくは収入が得られそうにない。一応、それなりに蓄えはあるが・・・。

「ただいま・・・」
「おかえりなさいませ。ご主人様。今日はお早いのですね。」
「ああ。しばらく、仕事は休みになったよ。」
「そうですか! ふふっ」
「なんで、笑うんだよ?」
「ご主人様と一緒に居られる時間が増えるからです!」
「収入が得られないんだぞ・・・」
「大丈夫ですよ。なんとかなります。」

「ふふっ! ご主人様・・・そんなにがっつかなくても、おっぱいは逃げませんよー」
 ちゅうちゅう・・・ シコシコ・・・
 俺はモーラのおっぱいを吸い、モーラは俺のペニスを手コキする。
「モーラの授乳手コキ・・・気持ちいよ・・・」
「ふふっ ありがとうございます。遠慮なく出してくださいね。」
 ドピュッ! 俺のペニスから勢いよく精液が放たれる。 モーラはそれを手ですくうと、美味しそうにじゅるじゅると飲み干した。
「ご主人様の精液、美味しいです。次は、こちらにいただけませんか?」
「ああ、いいよ・・・」
 俺はモーラの股を開かせ、ペニスを秘所に挿入した。
「あん! ご主人様の皮被りチンポ! とても素敵です!」
「皮被りは余計だ!」
 その後、俺は体力が尽きるまで何度もモーラの中でイキまくった。

 モーラが家に来てから数週間が過ぎた。気づいたら、3つの袋、「給料袋」「胃袋」「金玉袋」の3つを完全に握られてしまっていた。
 現在、俺はモーラに全てのお金を渡して、必要な時だけ必要な分だけお金をもらうようになった。
 胃袋はもはや外食する気は失せ、モーラの手作りの料理以外食べる気にならなくなった。
 そして、金玉袋。一日一回はセックスしないと気が済まない。特に、モーラのおっぱいを咥えていると、心が落ち着く。

 気づいたら、俺はモーラなしでは生きられなくなっていた。

 モーラは全て気づいていた。ご主人様がコカインの密売をやっていること。ご主人様の上着から、コカインの臭いがしていたので分かった。獣の嗅覚なら、葉っぱや薬物の臭いを見分けることなどたやすいのだ。最も、コカインの密売が違法だと知ったのは、街中で薬物防止の講演をやっていたときに気づいたことだが。
 ただ、ご主人様がそうならざるを得なかったのも分かっている。家を掃除しているが、ご主人様が学校へ通われた記録がない。卒業証書も見つからなかった。学歴がなければまともな仕事につけないのはどこの国でも一緒だ。だから、生きていくためにはこういった違法な仕事をするしかなかったのだろう。
 そして、ご主人様はよく私の胸を好んで顔をうずめ、乳房を吸う。勿論、世の中の男性は女性の胸が好きな男性が居ても珍しくないし、それは特別なことではない。
 ただ、彼の場合は、甘えるようなしぐさをして私の乳首を吸っている。そして、彼が私の乳首を吸っている間、彼は普段の険しい顔が嘘のように、安心した無邪気な顔をする。きっと、母性的な愛情を私に求めているのだろう。その証拠に、私の手作りの料理も、ただ美味しいという感情だけでなく、愛情を感じ取っているような目をする。最も、愛情を込めて作っているのだから当然なのだが。
 私はできればご主人様に、違法薬物の売買から足を洗ってもらいたい。そして、どこか静かな場所で二人で暮らしたい。だけど、それは無理な話だろう。ご主人様に、他に収入を得る手段はない。まして、今までずっとこの仕事を続けてきたのなら、まっとうな仕事に転職するのは非常に厳しいだろう。

 だが、幸いご主人様は、金銭の管理を全て私に任せてくれている。少しずつではあるが、貯金も溜まってきている。
 この調子で貯金を貯めて、どこか別の国に移住して、まっとうな人生を送ろう。私は、貯金が十分に溜まったとき、そう提案することにした。

「ただいま・・・」
「おかえりなさいませ。ご主人様! ・・・どうしたのですか? 顔色が悪いですよ?」
「実は、この近くの家で、コボルドを飼っていた家が、国に摘発されたんだ。幸い、コボルドが主を守って、逃げ出したそうだけど・・・。」
「そうですか・・・。でも、私はちゃんと変装をしていますから・・・」
「それだけじゃあないんだ。・・・全部、話すよ。」

 俺は全てを打ち明けた。俺はマフィアに属しているわけではないが、マフィアの下請けでコカインの売人をやっていること。最近元締めがコカインの流入を止めて収入がなくなったこと。

「俺は犯罪者なんだよ・・・。だけど、他に食っていく手段はなかったんだ。」
「全部、知っていました。ご主人様の上着、いつも薬物の臭いがしていましたから。」
「・・・俺さ、親父もコカインをやっててさ、死んでるんだよね。親父、コカインが切れると、よく俺や母親に暴力振るっててさ。母親も、俺のこと望んで生んだわけじゃないみたいだった。で、母親は父親に嫌気が差して出て行ったんだよね。今はどうしているか知らない。」
 モーラはじっと、真剣かつ、それでいて穏やかな目で俺の話を聞く。

「それから、俺は学校へも通えず、ただどうやって生きていくのか考えた。そのときに、親父がやってたコカインが目に入ってさ。コカインを売って生きていくことを思いついた。・・・それしか、生きていく手段はなかったんだ。俺は犯罪者なんだよ。」

「実は、俺にコカインを卸してたマフィアのやつが、逮捕されたんだ。そのマフィアは、俺やこの辺の売人をまとめていた奴なんだけど、マフィアの中では下っ端だった。だからマフィアの上の奴らは困らないだろうけど、俺らにとっては致命的なんだ。恐らく、俺らのことも取り調べて喋ってるだろうから。」

「・・・モーラ。この家を出て行ってもいい。おまえは自由だ。ここは反魔物国家だけど、国境まで行けば、その先は親魔物国家なんだ。だから迫害されることもない。このまま、俺と一緒に居たら、俺は懲役、おまえは・・・殺されると思う。だから・・」
「私のご主人様はあなただけです! 私はご主人様を見捨てたりしません! もし! ご主人様を襲う者が居るなら・・・私がお守りします!」
 そう言って、モーラは俺を抱きしめた。俺はただただ、モーラの胸に顔を埋めて、自然と、涙が流れていた・・・。

 それから、俺は外を出歩くことを避けて、家に引きこもるようにした。俺はいつ逮捕されるんじゃないかと不安な日々を送っていた。モーラはいつも通り家事をやっている。
 夜は不安を紛らわせるかのように、俺はモーラを抱きしめ、乳首を吸い、セックスした。そんなある日のことだ。

「え? 母乳? モーラ。妊娠したのか?」
「いえ・・・。ただ、魔物娘は、妊娠しなくても母乳が出るようになることがあるみたいです。もしかしたら、ご主人様がたくさんおっぱいを吸っていただいたおかげかもしれませんね!」
「確かに・・・たくさん吸ってたからな・・・。モーラのミルク。美味しいよ。甘くて、暖かくて、ホットミルクみたい。優しい味だ。」
「ありがとうございます・・・あんっ! 私も、ご主人様に吸われると感じてしまいます!」

 こんな時間がいつまでも続けばいい。だが、終わりは唐突にやって来た。

 ある日の夜。扉をノックする音が響いた。
「おい! 出てこい! 麻薬取締法違反、及び魔物を国内に侵入させた疑いで逮捕する! 開けろ! でないと扉をぶち破るぞ!」
「・・・もう駄目だ・・・。モーラ。おまえだけでも・・・」
「いえ! ご主人様! 一緒に逃げましょう!」
「え? うわっ!」

 モーラは俺を抱きかかえるとそのままものすごいスピードで窓から飛び出した。そしてトラやライオンよりも速いのでは?と思えるほどの超高速で駆け抜け、反魔物国家の領を脱出した。

 気づいたら、俺は森の中にいた。モーラが俺を抱き抱えている。
「・・・ここは?」
「親魔物国家領の森の奥深くですよ。この辺りには誰も居ません。私と、ご主人様だけです。ですから、もう心配は要らないのですよ。もう、何も恐れることはありません。何も隠す必要はありません。自由に、そして幸せに暮らしましょう。」
 そういうと、モーラは服のボタンを外し、乳房を俺に押し当て、乳首を吸わせる。俺はただ、モーラの乳首を吸い、母乳を飲んだ。モーラの母乳を飲むと、安心した気持ちになる。

 それから私は、街に出てジャイアントアントがやっている建設業者に、木造の家を作ってもらった。
 実は、こっそりとお金もちゃんと持ち出して逃げていたのです! ただ、森の奥深くということで土地代も安く、木造の家なので建設費も安く済みました。
 そして私はダークメイジの魔法道具のショップで、特別にあるものを作ってもらいました。少し値が張りましたが・・・ご主人様はきっと気に入るはずです。

 それから1年が経ちました。
「ママ〜 ぱいぱい〜」
「はぁ〜い。今日もいっぱいぱいぱい飲んで、たくさんピュッピュしましょうね〜」
 私はユラユラと揺れる椅子に座り、白いおくるみに包まれた、幼児化したご主人様を抱きかかえ、おっぱいを吸わせている。
 あのときダークメイジに作ってもらったのは、特注品の指輪です。勿論、ただの指輪ではありません。身に着けた者に幼児化を可能にする指輪です。勿論、自分の意志で元に戻ることは可能ですが、ご主人様は一度身につけて以来、ずっと幼児化したままです。幼児化しても、言葉を喋れなくなったりはせず、髪もある程度生えたままで、おちんちんだけは小さくならないそうです。

 今ではご主人様は私のことをママと呼び、私のホットミルクを美味しそうに飲んでいます。その表情は安心しきった無垢な顔で、これまでの険しい顔はもうしていません。
 そして夜は幼児化したまま、大きく勃起したペニスを私の秘所へ挿入してもらい、セックスします。勿論、幼児化して体が小さくなっているので、私がご主人様を抱きかかえて動かす形です。幼児化してもご主人様の精液の量は相変わらず多く、そして美味しいです。

「ママ〜 僕、ママのおっぱい大好き〜 ママのミルク大好き〜」
「ええ。私もご主人様のことも、ご主人様の精液も大好きですよ〜」
「あっ! 出ちゃう!」
 ご主人様は勢いよく射精する。
「はぁ〜い! 上手にピュッピュできましたね〜 夜は、私の中にくださいね。」
「うん〜 いっぱいパコパコする〜」
「期待していますよ。旦那様♪」
「え? 何か言った?」
「いいえ。何でも♪」
 私は手についた精液を舐めとる。

 この深い森の奥には人は住んでいない。住んでいるのはモーラとご主人様の2人だけ。だから何も恥じることはない。何も隠す必要はない。何にも怯える必要はない。お互い、ありのままをさらけ出せばいいのだ。
 飢える心配もない。モーラが料理上手なのは言うまでもないが、わざわざ森で食材を探して料理を作らなくても、モーラの母乳、そしてご主人様の精液さえあれば二人はずっと生きていけるからだ。ただ、モーラはたまには自慢の料理の腕を振るいたいと思うことはあり、そのときはご主人様に料理を食べてもらう。勿論、ご主人様はモーラの料理を美味しく食べる。
 魔物国の土地では、違法な薬物や危険性の高い薬物も、無害に変える性質を持っている。だから、この国でコカインを売ろうとしても、それはただの粉にしかならないから意味がない。
 もう、ご主人様が道を踏み外すことはない。ご主人様はモーラに甘え、モーラはご主人様に尽くすことで、二人は末永く幸せに暮らし続けた。

 とある魔物国のレストランで、刑部狸と人身売買人が話をしていた。
「上手くいきましたね。」
「ああ。キキーモラやコボルドは、反魔物国家の人間であっても、必ずうまく行くと思っていたよ。それより、魔物娘達の出品は、本当に合意の上だろうな?」「ええ、もちろん。刑部狸様との契約ですから。腐っても私は商人。契約は絶対に守ります。」
「ならいい。人間はともかく、同じ魔物娘が無理やり売られるのは、心が痛むからな。」
「おや、刑部狸様も、もしかして根はいい魔物娘ですかな?」
「まさか。私は単なるゴロツキだよ。でも、キキーモラやコボルドを買った人が、幸せになって欲しいとは思っているよ。それは偽りのない気持ちさ。そして、反魔物国家が弱っていくのもね・・・。フフフッ」
「やっぱり、腹黒いですなぁ・・・」
「そういえば、コボルドを買った客も居ただろ? あのあとどうなった?」
「運悪く国に知られてしまったみたいですが、コボルドがご主人様を守って、その後2人で国を脱出して、今は魔物国の街で幸せに暮らしているみたいだぞ。愛は剣よりも強しって・・・ハハハッ 臭かったかな。」
「ああ、臭いさ。それと、あのサキュバスはなかなか売れなかったよな?」
「ああ。何せ、見るからにサキュバスって顔してますからね。警戒もされますよ。でも、馬鹿な勇者が買っちゃいましたよ。見るからにクズで外道な勇者って感じの奴でしたがね。」
「ほほう。まぁ、抜けてる奴は運が悪かったな。今頃、勇者なんてやめてインキュバス化して、サキュバスと一緒にどこかの魔物国家でヤリまくってるだろうさ。」
「そうですね。」
「次の夜市も、決まり次第知らせる。できれば、またキキーモラやコボルド、あとサキュバス辺りを頼む。いいか? くれぐれも合意の上でだぞ?」
「分かっていますよ。キキーモラはメイド養成学校で、なかなか勤め先が決まらない子も多いですから、またすぐに見つかると思います。コボルドも、好奇心旺盛なので、大丈夫ですよ。問題はサキュバスですねぇ・・・。彼女達、わざわざ売られなくたって、魔物国じゃあ男から寄って来ますからね。」
「ハハハッ 確かにその通りだ! ま、他に何を売るかは自由だが、さっきの条件さえ守ってくれれば、あとは何も言わないよ。じゃあ、次もよろしく。」
「感謝します。刑部狸様。」






 
18/01/20 19:34更新 / 風間愁

■作者メッセージ
今回もキキーモラのSSを書かせていただきました。
この夜市は、小学校の頃に読んだ何かの授業で聞いた話がモデルになっています。元ネタの話は忘れましたがw
まだまだ魔物娘図鑑の勉強不足と、書き手の能力不足な点はあると思いますが、暖かい目で応援してくだされば幸いです。
今後もほのぼの、甘口、ネタ、サイコ、ホラーなど、あらゆるアイディアを形にしていけたらいいなと思います。
そして、キキーモラに甘やかされてダメ人間になっちゃいたいですねw

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