連載小説
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ラジオ四日目
はい、始まりました。進行役のDJアゲハです。
「同じ進行役のアリスです」
今日でこのラジオが最後になりました。
「そうなんだよね?ここのプロデューサーが人間の幼女を拉致監禁で捕まってしまったしね?」
そうなんですよね?しかしどうして魔物の幼女を拉致監禁で捕まったら魔界にある留置所に連れて行かれるのですか?
「それはね?人間界の偉い人たちと魔界の偉い魔物つまりはリリムだね?この人たちが人魔平和条約を結んだからだって聞いたよ?」
おや?そうなのですか?それは初耳ですね。
「お兄ちゃんは聞いていなかったの?」
私は魔物が人間界つまりはこちらの世界で暮らし始めてから現状を知ってからいろんな魔物と過ごしたので…。
「じぃ〜〜〜〜〜〜ッ…」
なんですかその目は?
「お兄ちゃん…まさか浮気?」
あのですね?私はアリスちゃんと出会う前は恋人がいたのですがね?
「その恋人はどうしたの?」
愛想をつかれて別れてしまいました。
「お兄ちゃんも大変なんだね?」
そうなんですよ…おっとここでCMです。
「はーいッ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(CM中)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…今日でこのラジオも終わりか…」
「何だか寂しくなるね?」
「そしたらアリスちゃんはどうするの?」
俺の質問にアリスは少し考えてから答える。
「私はお兄ちゃんの元を離れて別のラジオに行こうと思う」
「そうか…それは寂しいな?」
「うん…でもそうしないとお兄ちゃんは彼女さんと寄りを戻せないでしょ?」
「…だそうだよ編集長?」
俺はミラー際でくすくす笑っている編集長のサキュバスにアイコンタクトを送り俺も微笑む。
何故かわかっていないアルスは頭に大きな?を浮かべている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(CM後)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて…最後のお便りですね?
「そうだね?」
ではPN.天月さんからのお便りです。
「二通目だね?」
そうですね?では読みます。
『アリスちゃん、アゲハさん、こんにちは!!』
はい、こんにちは。
「こんにちは」
『先日は自分のお便りを取り上げて頂き有難う御座います。

質問ですが

アゲハさんは亭主関白な方ですか?
それともかかあ天下な方ですか?
結婚に悩んでおられる所に追い打ちかもしれませんがお答え頂きたいと思います。

次回も自分のお便りが読まれることを願って。
楽しみにしています。』
「…お兄ちゃん」
ははッ!!これは一杯食わされましたッ!!ではお答えしましょう。
「それは私が答えましょう」
「編集長ッ!?どうして…」
「こんどからママって呼んでもいいのよ?」
そうですか…ではどうぞ。
「彼はね?…とても優しいからかかあ天下かしらね?」
あははッ…やっぱり?
「そうなの?」
「そうなのよ?だから傷つきやすいのよ…」
…そうですね?だから貴方に嫌われたのでしょうね?
「…お兄ちゃん何だか勘違いしてる気がする」
…えッ??
「そうね?私はアナタと別れているとは言っていないしね?」
…そうなのですか?…良かった…
「これで一件落着だね?」
おっとお時間が来ましたのでまたどこかで会いましょう。

〜完〜
12/05/05 15:14更新 / オガちゃん
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■作者メッセージ
何だか申し訳ないです。
俺の身勝手でごめんなさい。
次回はまた読み切りを描こうと思います。

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