連載小説
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8章 曙
 ここは魔界。
空は暗く、大地は荒れ果て、木々はなんとも禍々しいものばかりである。
だがそれは人間の視点なのであって、魔物からしてみれば美しいのだ。

 そこに重装備を着て歩く者。弓や武器を担ぐ者。
ローブを羽織り杖を持つ者など多種多様の人間が・・・いない。

 たった二人で魔界に残された男と女。何も当てもなく取り残された二人は何を思い、何をするのか・・・


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 グレイとソフィアはたった二人ぼっちで立ち尽くしていた。かけがえのない仲間と別れた後で、今の彼らの気持ちは重く沈んみ、これから何をするという気にもなれず、ただただ呆然と立ち尽くしていた。

「ふぅ・・・本当にこれでよかったんだよな・・・」

「・・・そうだね・・・言い訳はしたくないけど、この方法でしか無事に帰らせる自信はなかったわ。長期遠征で倒れる人が出るのも嫌だしね。
 それでも・・・彼らの未来のことを考えたら、これが一番最善の方法だったと思うよ」

 ソフィアの言うとおりで、即席ゲートを開く方法が地上へ帰る一番最善の方法だったのは言うまでもない。

「あいつらな・・・あいつらはホンットにバカだ。大バカ野郎共だよ。たいして強くもなく、かといって頭もそんなに良くない。騎士団には超不向きなやつらだ。
 でもよ・・・でも・・・バカなあいつらだったけど、俺の大切な部下だったことには変わりないんだよな。バカなやつはなりふり構わず全力で頑張ることが出来る。俺があいつらを選抜してなかったら、今頃どこにも行く当てがなくてすぐ追い払われてるだろうよ。
 俺は絶対にあいつらのことは忘れない。忘れさえしなければ、あいつらはいつでも心の中に存在しているから・・・」

「わたしも決して・・・決して忘れないわ。彼らは部下である以前にかけがえのないわたし達の仲間だもの」

 






 二人はこのまま立ち止まっていても何も始まらないと思い、とりあえず目の前の道を歩くことにした。何もあてがなく何の目的もないので、今はただひたすら気の赴くままに歩こうと二人は同意する。
 時たま、下級魔物が二人の前を通りかかるが、二人を襲おうとする者はいなかった。たかが下級魔物であっても、元団長、副団長の実力は容易に把握でき、襲う気にさせなかったのだ。
 二人はお互いに寄り添いながらしばらく無言で歩く。ソフィアがふと何かを思い出しグレイに質問をした。

「そういえばちょっと気になったんだけど、グレイがスノウに渡したあの紙切れって一体何なの?スノウの為になるって言ってたけど・・・」

「あぁあれか。あれはな・・・俺がもしも何かがあったときの為に書いておいた、王様とスノウ宛の大事な手紙だ。まぁまさか本当にこんなことになるとは思ってもいなかったがな。書いておいてよかったぞ」

 彼は笑いながら話していたが、彼が本当に心から笑っているときの顔とは少し違う顔だった。ソフィアはそれに気がつき胸が痛くなるが、あえて彼には言わない。

「王様宛にね・・・それで何が書いてるの?」

「まずは任務の結果報告だな。あいつらが王様に面会して報告してもらうのが一番ありがたいんだが、流石に上司が部下に頼み事ってわけにもいかないだろう?それに、あいつらも王様と面会してまともに話せるわけなさそうだからな。
 それと、俺達二人の辞表だ。こんな状況になった以上、仕事なんて出来るわけがないからな。
 最後に・・・」

 そう言うとグレイは言葉を詰まらせる。聞いてはいけないことを聞いてしまったのか、とても言いにくいものなのかとソフィアは言いようのない不安に駆られる。
 が、よく見るとグレイの顔はさぞ嬉しそうで、早く聞いてくれないかと言わんばかりに輝いていた。
 それを見てふとソフィアは彼の癖を思い出した。グレイは自分のことは滅多に話そうとはしない。だが、珍しく自分の自慢や本当に嬉しかったことを話そうとするとき、必ずと言っていいほど相手に再度質問させるように仕向けるのだ。今回もまたその通りであることにソフィアは気がついた。むろんグレイ本人は自分の癖には全く気がついていない様子だが。

「グレイったら・・・最後に何を書いたの?」

「まぁよく聞いてくれ。俺達が騎士団からいなくなったら当然団長と副団長の座が空いてしまう。必然的に残された者たちで団長に成り上がろうとするが、まぁそれは騎士団としてお互い切磋琢磨していいことだ。だが、どこかのアホな野郎が権力を使って団長になろうとすると、かなり面倒になってしまうのはお前もよく知っているだろう?
 それを防ぐために俺は、時期団長の座をスノウにさせてもらう願いを王様宛てに出したってわけだ」

「時期団長をスノウに・・・?
 わたしも大賛成♪彼はもう十分立派になったし、意外とリーダーシップあるからね。必ず皆を引っ張ってくれると思うよ」

「だろ?もちろんこのことを知っているのは、俺らと王様だけだ。俺からの推薦だと、他の部隊の奴らが黙っちゃいないからな。王様からの指名って形にしてくれって手紙には書いたから大丈夫だろう。
 王様宛てに書いた手紙はこれだけだな。・・・言っておくが、スノウ宛てに書いた手紙の中身は言わないぞ。色々とプライベートな話も入ってるんでな。」

 プライベートな話と聞いてソフィアが黙っているかと言うと、そんなはずはなかった。恋人に言えなくて友人に言える内緒話しなどは、古今東西女性の格好の話題だ。
 急にソフィアの足が止まり、グレイも少し遅れて2、3歩前で足を止めた。ソフィアの視線がこちらにキラキラと射されているのが目を見なくても理解できた。


「ジーー」
「・・・・・・・・・・・」
「ジーーーーーーーー」
「・・・あのーソフィア?」
「ジーーーーーーーーーーーーー」
「ちょ・・・いい加減にしないか?」
「ジーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「その目で俺を見ないでくれえええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!」


 頭を抱え悶え叫ぶ彼を尻目に、ソフィアはくすくすと笑っていた。「冗談よ」と言いポンと軽く彼の肩に手を置くと、彼のおびえた顔がソフィアの方を振り向いた。普段のたくましい彼の顔からは想像も出来ないほどの恐怖した顔であり、なにやらわけのわからないことを喚いている。どんな魔物よりもキレた彼女の方が怖いということをその顔は物語っているようだ。
 グレイは顔を振り向くとそこには、笑顔で笑っている彼女の顔があった。彼女の表情を見ると、気がつけばグレイも彼女の笑顔に釣られ自然と笑顔になっていた。二人は何がおかしいのかさえさっぱりわからなくなり、時に任せただひたすら笑い合っていた。








 二人はまだ歩き続けている。人間の慣れとは怖いもので、魔界に来たとき禍々しいとも思っていた魔界の雰囲気も今では普通の景色として見れるようになっていた。魔界の草花が鬱蒼としている地域もそろそろ抜けそうな距離なのだが、二人はあまり気にはかけていないようだ。
 先ほど寄り添って歩いていた二人だが、今はソフィアがグレイの左腕に抱きつくような形で歩いていた。魔界でデート気分とはよく言ったものである。騎士団の連中がこの光景を見たらさぞ驚くだろうが、グレイ曰く、これが彼女の仕事オフモード、つまり素の彼女なのだという。

「そういや・・・こうやってお前と二人きりで歩くのっていつ以来だろうな」

「そうだね・・・最近はずっと忙しくて二人で居れる時間なんてなかったからね。だから・・・不思議よね、魔界に取り残されたって言うのに今はとっても幸せ♪」

「おいおい、それは俺のセリフだっての。そして嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか」

「俺のセリフってことはグレイもそう思ってたの?意外だわ〜」

「意外か?お前が俺を好きなように、俺もお前が大好きだからな」

「!!!ちょっと!大好きとか不意打ち止めてよ!?自分で言うのはそんなに抵抗ないけど
 ・・・言われると恥ずかしいじゃない////」

「ははっ・・・やっぱあれだな。うん、お前はその照れてる顔が一番可愛いな」

「っ―――――!!!!」

 ソフィアは顔を真っ赤にし、グレイをぽかぽかと殴るが、もちろんそれは彼女の本気ではなく、じゃれている程度のものである。グレイにはそれがとても心地よく感じた。
 やがて彼女は諦めたのか、彼女はグレイに向けてベッと舌をむき出し、先にすたすたと歩いて行ってしまった・・・・・・ということはなく、恥じらいつつもグレイの腕にさらに強く抱きついた。やれやれといった様子で二人はまた歩いていった。

 ようやく鬱蒼とした地域を抜けると、先ほどとはまるで違う景色が広がった。そこにはごつごつとした岩が大小様々にあり、大きな壁のように二人の前を立ちはだかる。岩の形を見るとここには昔は水が流れていたと思われるような削れた跡があり、どうやらこの場所は昔は滝だったようだ。また、水が流れていたと思われる滝の裏側には小さな洞窟が2,3個あったが、深さは全然なく他の魔物も潜んでいなかった。
 二人はしばらくその景色に見とれていたと同時に、何やら気分がスーッと和らいでいき不思議な気持ちよさを感じていた。真偽は定かではないが滝にはパワースポットなるものが存在しているらしく、それは魔界でも例外ではない。と言うよりむしろ、魔界の方がそういった霊的な力が大きく作用しているようだ。
 ソフィアが抱きついていたグレイの腕をグイグイと引っ張る。どうしたんだと返したが、ソフィアは恥ずかしいのか目を合わせない。

「なんか急に喉が渇いてきちゃった・・・飲み物持ってない?」

「あー・・・もう何も残ってないな」

 グレイは空になったボトルをひっくり返しながらそう返す。しばらく考え事をし、彼は何かを思いついた。

「よし。物がないなら取りに行くまでだ!ソフィア、お前は付いてくるか?」

「わたしはちょっと疲れちゃった・・・先にあそこで休んでるよ」

 ソフィアはそう言い、一番下の小さめな洞窟を指を差した。さっきも調べたが一応もう一度調べ、やはり何もないのを確認する。グレイはあそこなら大丈夫だろうと思いソフィアを一人残し、近くの森に走っていった。








(・・・今回は水だが、これからはちゃんと食料のことも考えていかないとな。二人で生きていくと決めたんだ、餓死なんてしちゃ死んでも死にきれない)
(待てよ・・・?魔界の物って俺達人間でも食えるものなのか?・・・不安になってきた)
(・・・しかし、なかなか川とか池ってないもんだな・・・これは困ったぞ、長い間あいつを待たせるわけにもいかない)
(お!?これは・・・・・・桃?この色と形は間違いなく地上の桃と同じだ。喉の渇きなら水でなくとも、桃の水分で十分まかなえるはずだが・・・はたしてこれが本物の桃なのか・・・)
(ここは俺が毒味しなきゃな。・・・どうか普通の桃であってくれっ・・・!)

じゅるっ、くちゃくちゃ・・・

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは!!!美味い!!!
一口かじるとあふれ出る水分、口の中で唾液と重なり合った瞬間に弾ける甘み、喉を通るときの絹のような滑らかさ、胃の中に入ってなお爆発する甘味爆弾・・・凄いぞ!手が止まらない・・・)
(・・・毒味のつもりが、5、6個食っちまった。まだたくさん残ってるから大丈夫だが、まさか魔界にこんな美味い食い物があるなんてな。柄にもなく評価してしまったが・・・よく見ると卑猥な形をしているがまぁ問題ないだろう。)
(さて、ソフィアの分も持ったことだし戻るとするか。あいつの喜ぶ顔が目に浮かぶな)








「お〜い、今戻ったぞー」
 グレイが洞窟に向かって呼びかけるが、返事は返ってこなかった。不安になり洞窟に近寄るが姿が見えない。入り口の近くにもいないので、よく目を凝らして洞窟の奥を見るとソフィアは一番奥で洞窟の壁に寄りかかるように座り込んでいた。今までの長旅の疲れで寝てしまったのかと思い、グレイは彼女を起こさないようにそっと近づく。
 このまま起こさないで寝かせてあげようと考えていたが―――彼女の様態を見てそれどころではなくなった。
 ソフィアは起きていた。だが、先ほどまでの彼女とはまるで様子が違う。目は焦点が合ってなく虚ろ、顔は真っ赤に火照っている。生きも絶え絶えで体は小刻みに震え、しかし熱いのか全身からは汗が吹き出ている。

「ソ、ソフィア!大丈夫か!?」

「・・・ぐれい?わたしはだいじょーぶだよ・・・それよりなにか飲み物を・・・」

 グレイは全然大丈夫じゃないだろと思いながらも彼女の要望を受け入れる。水ではないことを説明して彼女に桃を渡すが、彼女はあまり聞いていなかったようだ。

「あぁ・・・とってもおいしーね・・・わたしのためにこんな苦労して・・・ありがと・・・でも・・・まだ渇くよ・・・」

「お前・・・どう見ても大丈夫じゃないだろ・・・どこか、どこか痛むのか!?」

「ばれちゃった・・・ん・・・とね、どこも痛くはないけど・・・か・・・らだじゅうが・・・あつくて・・・感じる・・・の・・・はぁ・・・」

 その言葉を聞いてグレイはある昔の記憶を思い出した。
 グレイがまだ普通の兵士だったころ、ある任務で魔界に進入した時の話である。騎士団は魔王軍と交戦している途中に、仲間の女兵士が一人サキュバスに捕まってしまった。たちまち彼女はサキュバスにより服を脱がされ性交されてしまう。性交を終えるとどうだろう、彼女は何かに悶え苦しみながら体をくねらせ、そして徐々に体毛が生じてくるではないか。体毛に続き、尻尾、羽、最後に角が生えてくると彼女は完全に魔物となってしまった・・・
 今回のそれは、ケースこそは違えど症状はあの時見たものと同じであった。

(サキュバスに襲われたわけじゃない・・・となると、やはりこの魔界の環境が原因か・・・まぁ魔界に残るって決めたときから覚悟はしてたが・・・)

 ソフィアをよく見ると、股は水浸しになっており、体のところどころにうっすらとだが体毛が生えてきていた。グレイの考えは確信に変わり、それと同時に決意をした。とても大きな決意を。





「はっ・・・くぅ・・・グレイ・・・わたし・・・どうなっちゃうのか・・・な」

「・・・本当に言いにくいことだが聞いてくれ。このままいけばソフィア・・・お前は・・・魔物になる・・・」

 ソフィアは一瞬こそ驚いた顔をしたが、すぐに表情が戻る。さほど驚いた様子ではないようだ。

「やっぱりそうなんだぁ・・・わたしもうすうす・・・感づいてきたん・・・だよね。このまま快感に身を任せたら・・・わたしがわたしでなくなる・・・気がしてさ」

「ソフィア・・・ごめんな・・・俺が無理に連れてきて・・・」

「だめよ・・・あなたはすぐに・・・あやまるんだから。わたしが・・・あなたと付いていくって・・・自分の意思で決めたんだよ・・・」

 彼女は涙をこぼしながら、続けてこう言った。

「でも・・・もうだめね・・・もう我慢できそうに・・・ないよ・・・あんっ・・・
 グレイ・・・もしわたしが魔物になったら・・・その時はあなたの手でわたしを殺し―――」

 そう言いかけたとき、グレイは彼女の頭を叩いた。

「全く・・・お前もあいつらと同じでバカだな。お前にいたっては超バカだよ」

「なん・・・で?魔物の恋人なんて・・・嫌でしょ・・・?しかも・・・サキュバスよ・・・?淫乱で淫らな恋人なんて・・・嫌にきまってるじゃない・・・」

 グレイはもう一回頭をバシッと叩く。さぞ呆れた顔で。

「あのなー。俺がいつそんなこと言った?魔物は気をつけろとは何回も言ったがよ、魔物が嫌いなんて今まで一度も言った覚えがないぞ。
 お前のその考えは教会の教えとかそんなだろ?俺にしてみりゃそんなのはどうでもいい。
俺は恋人が人間でも魔物でもサキュバスでもそうでなかったとしても、俺が本当に好きになったものならどれでもいいと思っている。そしてそれがソフィア、お前なんだよ。お前が魔物になろうが、サキュバスになろうが俺は必ず愛する。どんなことがあっても必ずお前を愛することが出来る。ソフィア=ウィンという一人の女性である限りな。
 だからよ、もう・・・そんなこと言うな」

 それを聞いたソフィアは堰を切ったように大粒の涙を流した。それはもうとめどなく流れ、股に出来ている水溜りのかさが増えるほどの量を流した。

「ご、ごめんね・・・わたしったら・・・あなたの気持ち・・・何もわかってなかった・・・
ん・・・くぅ・・・やっぱりグレイって・・・大事なことさらっと言っちゃうよね・・・はあぁ・・・もうそれ・・・プロポーズレベルだよ・・・」

「そ、そうなのか。もうちょっとデリカシーってもんをたしなんでおくもんだったな」

「えへへ・・・♪でもグレイのそーいうとこ・・・大好き・・・
 はぁぁ・・・わたし・・・もう決めたよ・・・うくっ・・・このまま魔物になって・・・グレイといつまでも・・・一緒にいる・・・!」








「ああんっ!も、もう・・・我慢できないみたい・・・」

 すでにソフィアの意識は保つので精一杯になっていた。グレイはこの後、起こりうるだろうことを予想し再び覚悟をする。

「最後に聞くが・・・お前はいつから我慢してた?その様子だと、相当我慢していたように見えるが・・・」

「えと・・・あの触手の森で・・・んくっ・・・幻覚にかかったとき・・・くらいかな・・・っはぁ・・・わたしが・・わたしでなくなるのが怖くて・・・今までずっと我慢してきた・・・
 けど・・・もう大丈夫・・・ふぅっ・・・だってグレイがついているもの・・・」

「そんなに長い間・・・やっぱお前は超バカ者だよ。
 ・・・まぁでもな・・・俺もお前のそういうとこが・・・大好きだ」


 そう言うとグレイは正面を向き、ソフィアと目が合う。ソフィアは彼を待ち受けるようにゆっくりと瞳を閉じた。
どくん――どくん――と心臓が高鳴るが、その鼓動を押しのけグレイは彼女の気持ちに答えるかのようにキスをする。それはいつもプライベートでしているディープキスではなく、まるで付き合った当初のような唇を合わせるだけの軽いキス。
 ものの5秒ほどでお互いは唇を離し、そして強く強く抱き合った。二人は抱き合いながら床に横たわると、お互いの脈拍が肌を通して伝わってくる。
 グレイは彼女の耳元でこうささやく。

「ソフィア、よく頑張ったな・・・もう・・・我慢しなくていいぞ」




「♪!!あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああんっ♪♪!」




 彼女は今までたまりに溜まっていた全てのものを放出した。全身から汗が滝のように流れ、股からは愛液が噴水のように噴出し、体はビクビクと痙攣し続けている。それと同時に彼女の体に変化が現れ始めた。
 うっすらと生えていた体毛が、一気に濃くなり体の一部分を埋め尽くす。頭には小さな角が二本生え、背中からは鎧を突き破り翼と尻尾が生えてきた。そして、もともと細身で胸の小さかった彼女のほっそりとした体型は、ほどよく肉がつき胸もBカップ程であったのがFカップ程の大きさに膨らんでいるナイスバディな体型になった。男性を魅了するのには申し分のない体型へ変貌し、またグレイ心を読み取ったのごとく、彼好みの体型にもなったのだ。
 今まで着ていた鎧がきついのか、はたまた体が熱いのか、彼女は鎧を全て脱ぎ捨てた。裸になった彼女は再びグレイと抱き合い、グレイもそれに答える。彼女は自分の胸に新しくついた大きな二つの果実を彼に押し当てると、彼の股間が膨らんでいくのがわかった。彼も我慢が出来なくなり、自ら服を脱ぎ捨てると、そり立ち熱を持ち脈を打つ大きな巨根がはちきれんばかりに眼前に現れる。

 彼女は嬉しかった。自分を見てこんなに興奮してくれているんだ、愛しの彼とこれからセックス出来るんだ、何回出来るかな、早く気持ちよくなりたいさせたい・・・
 


「やっぱり喉が渇くよ・・・早くあなたのを飲ませて♪♪♪」
10/09/19 09:56更新 / ゆず胡椒
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■作者メッセージ
なんとか話しをつなげることが出来た・・・
シリアルは終わったはずですがどうだったでしょうか?自分的にはまだまだっすね。

今回はその後の二人といった感じですね。書いてて二人がうらやましくも感じたぜ!
次回は・・・まぁ皆さんの予想通りになるでしょうか・・・

魔物化っていいですよね。普通のエロよりも遥かにエロスを感じます。

※なぜグレイは魔界の環境に飲まれていないかというと、彼は過去に
何度か魔界に来ているので、体に魔力の抗体みたいなのが出来ているんです。
という書き忘れの言い訳。

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