連載小説
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第一マンコ
 私には、姉がいる。
 一人っ子の私にはなんとも複雑な話で、しかもそれが人ではないとなれば、その問題は異次元レベルである。
 事の始まりは、ロイヤルゼリーを与えてしまったところまで遡る。
 その夜の事。
 眠りに就いた私は、寝付けずに寝返りを打っていたのだが、不意に壁際にある私のベッドから外を覗いてみたくなった。
 外を窺ってみると、雨が降っていないにも関わらず、ずぶ濡れになった塊が家に向ってくるではないか。
 絵本に出てくる恐ろしい者なのではないか思い、ブランケットに包まって隠れることにした。
 特にこちらに気づいた様子もないので、多分、バレてはいないのだろう。
 そっと、外を確認するために覗き込んだ。
 するとどうだろう。
 瓶のそこに顔を当てたかのように歪んだ顔が覗き込んでいたのだ。
 あまりにもびっくりして、思わずとんでもない大声で叫んで飛び退いてしまったが、それは悲しそうな表情を浮かべながらズルズルと力なく窓の風景から消えて行く。
 フレームアウトしてしまった何かを心配して窓に駆け寄ってみると、大きな泥の塊のようなモノが蹲っていた。
 向って来ていた恐ろしい者である。
 よくよく見てみれば、これは魔物だ。
 付近にはノームの住む洞窟しかない。
 翌朝、事情を説明して両親に頼み込んで、どうにか匿うことになったのだが、何分、情報が少ないので、これがどういう魔物なのかが如何せん分からない。
 そこで、この魔物の情報はないか調べたところによると、どうやらドロームと呼ばれる魔物で、ノームの進化系のようなものらしいのだ。
 だが、どうして急にこの魔物が現れたのかがさっぱりだった。
 確かな情報によれば、魔力過多によってなってしまうようだが、それほどまでに魔力に富んだ土地は、この近くにはない。
 なら、一体どこから。
 そうこうしている内に時は流れて、私は立派に成人し、家で酪農をしながらドロームの生体の研究をしていた。
 結局、突発的なものだから掴みどころがなく、魔力が有り余っていた、という結論に至って今日を迎えている。
 ノームを初めてみた時の感情なんてとうに忘れてしまった私の前にあるその他の問題点といえば、うちの姉がエロすぎるということだ。
 姉はドロームである。
 一応、名前がないと呼びづらいという事なので、ロー姉ちゃんと呼んでいる。
 両親はローちゃんと呼んで可愛がり、出会った頃よりも色々と大きくなって目のやり場に困っている。
 裸では不味いと、私が姉と出会った頃に作った麻のスリーブの付いたワンピースの服を着ている。
 ワンポイントにと付けた私の手形が印象的だ。
 手形は元々、襟元と後ろの脚の部分に付けてあったのだが、成長するのと共に段々と伸びた襟元が胸元に。
 縮んだスカートの丈のせいでお尻に手形が来ており、いかにも触ってほしそうにしている服になってしまった。
 宝物のように大切にしているおかげで、作り替えようと切り出せないでいる。
 学会での魔物の動向や特性など、一部界隈で引っ張りだことなっている私には、今更そんな事を指摘している暇などないのだ。
 畑の管理はもっぱら姉の仕事になっており、申し訳ないと思っている部分が心の中で引っかかっているのも要因かも知れない。
 今日も机に張り付いて部屋に籠っている折、姉が茶化しに部屋へやって来た。

 「Hey!Cherry」

 姉は多言語で揶揄いに来たらしい。
 いつものように少しだけ構って、さっさと部屋から出て行って貰おう。
 そう思って振り返った時、よく熟れたサクランボを唇で咥えながら天井を仰ぎ見て、流し目で立っている姉がいた。
 左の手形に手を掛けながら、思いっきり吸い込んで、口の中でコロコロとするところを私に見せつけながら、ニヤニヤと淫靡に微笑みかけて来る。
 初めてを捧げるという意味と童貞を貰うという意味のダブルミーニングである。
 このように毎回、ここを訪れる度にふざけるのだ。
 家の中ならどこだろうとこうだ。
 成長が著しいのは、突然変異の副産物なのだろうが、それにしても大きすぎて、顔が一つ埋まるくらいなのだからこっちにも我慢の限界というものがある。

 「What do you mean?」

 同じように英語で返した。
 誤魔化すしかないのだ。
 姉はぐぬぬと唸って、そのままどこかに行ってしまった。
 別に気づいていない訳ではないが、流石に近親の背徳恋愛は憚られる。
 一緒に住み始めた頃からこのような兆しはよく見られたのだが、私の成人直後から性格が豹変し、一気に飄々と掴みどころのない性格になってしまった。
 そのため、どこまで本気で信じていいのか分からないし、本気だったとしても答えたくはない。
 どれくらい籠っていただろう。
 参考にする論文の資料と辞書などその他諸々が山積みになって、一つのタワーが出来ていた。
 かたずけなければ、と考えはしたものの、何かお腹に入れなければ倒れてしまうので、部屋を出ることにした。
 外では、木の実をそのまま胸に押し当てて潰した跡の残る裸の姉がいた。
 股間はどこからか拾って来た大きな葉っぱで隠し、羞恥心の欠片もみられない。
 頭のネジが外れてしまったのか。
 とりあえず、無視をしてキッチンに向った。

 「待って、待って、待って〜!」

 グニャグニャと絨毯のように揺れながら駆け寄って来て、肩を掴んで泣きついて来た。

 「お姉ちゃん、君を悪いようにはしないから、お部屋に来てよぉ!」

 それがダメなのだ。
 着いて行けば最後、いつの間にか一線を越えているに決まっている。
 私は目を反らしながら、感情なく笑った。

 「ハハハハハ……」

 姉はそんな私の身体をポカポカ叩きながら、子どものような事を言い出した。

 「も〜!そんなに嫌ならどれだけ頼んでもお部屋に入れてあげないんだから!」

 可愛らしいと思いながら肩から手を外して、ケタケタ笑いながらキッチンに向った。

 「本当に入れないんだから〜!」

 手を振りながらその場を後にした。
 テーブルには布が掛けてあり、きっと母親が作った夕ご飯だろうと思ってそれを捲った。
 するとそこには、なんだかよく分からないものがあった。
 それは、辛いのか酸っぱいのか、苦いのか甘いのか。
 見た目からでは推し量れない質量の何かが置いてあった。

 「美味しそうでしょ……」

 笑いながらそう言う姉の声が背後からしたが、振り向かずにそれを食べることにした。
 お腹が空いていた事もあって、食べられない物ではなかった。
 しかし、母親と比べれば寂しさを感じるのも確か。

 「イケてる…よ?」

 まだ母親なんて言っている私がはずかしいので、人生で初めての母親以外の女性の手料理としての感想を述べておいた。
 姉だって、お世辞が分からない訳でもない。
 顔に影を落として、トボトボと去っていく気配がした。
 やってしまった。
 姉の部屋の前までやって来た。

 「ロー姉ちゃん、いる?」

 そう言ってノックをすると、中からバタバタと慌ただしい音がして、一瞬で静まった。
 これは、何か企んでいる。
 直感で理解した。
 しかし、ここで退いては、また同じことを繰り返すだけ。
 ここは男らしく。

 「入るよ…」

 ドアノブに手を掛け、ゆっくりとドアを開いた。
 すると中からデタラメな力で押さえつけられて、入れない。
 タックルをしながら強行突破を試みたが、結果はあえなく惨敗となった。
 ヘナヘナと折り方の下手な紙飛行機のようにその場で座りこんで、ドアに凭れ掛かった。
 すると、中から小さな聞き逃してしまいそうな囁き声が聞こえて来た。

 (ねぇ……)

 今にも消えそうなロウソクの火のように弱弱しく、消え入りそうだった。
 きっと、向こうではドアに身を預けて体操座りをし、膝を抱えている事は想像するのに難くない。
 悲し気な吐息の向こうから不意に言葉が漏れて来た。

 (お姉ちゃんの事……好き?)

 まさに不意打ちである。
 寺の鐘を突くような衝撃は、私を狼狽させた。
 なんせ、これが家族愛や人間愛などではなく、恋愛対象に対して発せられる愛の質問だからだ。
 仮に好きだと答えて何になる。
 背徳恋愛なんかを知ってしまえば、真っ当な人間には戻れないだろう。
 私の倫理観に当て嵌めてみれば、こう云った結論になる。
 しかし、姉はそういう考えではないようだ。
 法律的には家族ではなく、血の繋がりさえない赤の他人であるがために交合は合法であると。
 だが、私は違う。
 たとえそれが法律が許さなくても家族なのだからシたくないのだ。
 だからその時は言葉を濁すことしか出来なかった。
 それから朝を迎えた。
 一睡もせずに文章を作成していたので、どうも頭が回らず仕事が捗らないのでコーヒーを作りに来たのだが、様子が可笑しい。
 時計は七時をさしているのにも関わらず、姉はリビングやキッチン周りにいないのだ。
 日常の僅かな変化を感じ取った私は、姉の部屋へ向かって、ドアへノックした。

 「ロー姉ちゃん?朝だよ、起きないの?」

 返事はない。
 もしかして、本当に寝ているのだろうか。
 それくらい疲れて眠っているとなると、夜遅くまで泣いていたに違いない。
 失礼に当たるかもしれないが、ドアをゆっくりと開いて侵入した。
 そこには壁を向いて寝ている姉がいた。
 それにだらしなくパンツだけになった下半身を見せながら上半身にブランケットを掛けて寝ている。
 恐らく、ブランケットで隠れるからいいだろうと高を括ったが、寝ぼけてブランケットを手繰り寄せたがためにまる見えになっているのだろう。
 パジャマを着て寝るのならズボンまで穿いて欲しいのだが、締め付けられる感覚が嫌で寝るときは脱ぐと、いつの日か言っていた。
 しかし、あれだ。
 パンツは灰色で、成長によって溜まった贅肉がこれでもかと突っ張っており、非常にムラムラする。
 だが、このままにして風邪を引かれても困るので、起こすことにした。
 上半身に手を乗せて、揺さぶり起こすのだ。
 でも、起きる気配は全くもってない。
 顔を覗いてみると、俄かに表情が強張っているようにも見えるが、狸寝入りしているようにも見える。
 つまるところ、何をしてもいいというサインなのだ。
 長い間の閉鎖空間生活で溜まっていたモノを放出したかった私にとって、それは地雷だった。
 私は固唾を飲みこみながらパンツを凝視し始めた。
 パンツは食い込んで、マン肉がクッキリと見え、パンツからはみ出すお肉が淫靡に寝息と共に躍る。
 太ももが擦り合う音も捨てがたいが、パンツのパツパツ感も捨てがたい。
 逆鏡餅の形を作って、それでいてテカテカなのだ。
 もはや、これはツヤ感のあるラバー系の上にさらに黒いレザーの靴や赤い目隠しといった装飾品があるくらい、限定的に発揮される魔力が感じ取れる。
 パンツの内部からはみ出す縫い目の感じもよく、ドレスのふりふりレース感覚で楽しめる。
 と、ここまで楽しんだがはいいが、これ以上マジマジと見てしまっては、その先にまで踏み込んでしまいそうだったので、一旦その目を上に逸らしながら立ち上がり、セリフを捨てて部屋を後にした。

 「朝ごはん作っておくから食べておいてね」

 姉はこの時から確信を得ていたのかもしれない。
 翌日は、休みという事もあってか久しぶりにゆっくりと朝まで眠っていたが、夕食を抜いて眠っていた為、お腹が減って仕方がない。
 朝食を摂ろうと向かってみると、そこには裸エプロンの姉が立っており、テーブルにはスクランブルエッグとパンがあった。
 パンは丁寧にカゴに入れられているバケットだった。
 奇妙な恰好は放っておいて、問題はその味だ。
 席に着き、まずは卵だけ食べる事にした。

 「いただきまーすっ」

 勿論、卵に美味いも不味いもなく、難なく食べれた。
 パンはどうやら焼き立てらしく、手作りパンのようだ。
 サクサクとしていてバケットらしい仕上がりとなっており、概ね評価は良好だ。
 まさか、パン作りの才能があったとは恐れ入った。
 これなら毎日でも食べられる。
 そう思っていたのが顔に出ていたのか、姉はキッチンカウンターの上からせせら笑うように見ていた。

 「美味しい?♥」

 声を弾ませて訪ねてくる姉に対して、私は頬を赤らめて返事するしかなく、虚しくも弱弱しい返しになってしまった。

 「ああ…おいしい、よ?まぁ……」

 姉は肘を突いて手に顔を乗っけた。

 「まあーまあーまあーまぁっ♥」

 嬉しそうだ。
 私は気恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだと言うのに。
 姉は部屋に戻ろうとエプロンの紐を緩めながら後姿を見せて去っていくが、思い出したかのように言葉を置き去りにして言った。

 「お姉ちゃん眠たくなっちゃったから二度寝するね♥」

 畑仕事があるので起こして欲しいという意味かも知れないが、私にはどうしても昨日のような事をして欲しがっているようにしか映らなかった。
 乗り気ではなかったのだが、いつの間にか私の足は姉の部屋の前で止まっており、手すら私の意志を無視してノックを始める始末。
 行くしかないのだ。

 「ロー姉ちゃん……」

 ドアノブに手を掛けて、音が立ったのと同時に慌ただしくブランケットが翻る音がした。
 もはや、ウソ寝を隠すつもりはないようだ。
 下半身は例によってパンツだけで壁を向いている。
 ベッドの傍らに立って、その場に膝立ちをし、こちらも包み隠さず堪能するつもりだ。
 息を荒くしながら、まずは太ももから触ることにした。
 その太ましい太ももは、筆舌に尽くしがたい滑らかな肌触りで、肉の詰まった感触であった。
 また、体液によってその艶っぽさは一段と際立って、触った後の感慨深さは人生においてこれが最後かもしれないくらい最高であった。
 姉は身体をイヤらしく震わせて、ビクンと跳ね上がらせる。
 手の甲から指先に掛けて尻から太ももを撫でると、我慢できないのかフルフルと身を揺らしている。
 今度はもう少し大きく出て、両手で薄皮を向くように、こちらに向けてお尻を撫でた。
 何度も何度も同じように繰り返す。
 姉は指を咥えて身もだえ、色っぽく喘ぎながら、小さく言葉を漏らし続ける。

 「いぃ…ふっ…♥」

 ここまで頑なに寝たふりをするなんて、と思った私は、大胆に次の行動に移った。
 ブランケットを腰までずらし、パンツを捲りやすいようにしてから、その張った物をスルスルと脱がしてゆく。
 パンツを脱がすのは案外難しく、一回一回休憩を入れながら下ろしていくのだが、どうしても体重が掛かっていて、そこから先に行けない。
 そんな時、姉の身体がキャトルミューティレーションにでも遭ったように浮き上がり、手が関所を越えたあたりでストン、とお尻が落ちた。
 どちらも大胆になって来ている。
 クロッチに差し掛かると、黄色のシミが姿を現し、白い股布に大きく居座っていた。
 しかし、パンツを足先まで下ろすことが出来ない体勢であるため、今はキレイな未使用マンコを堪能するだけにしておこうと途中で手を止めた。
 潰れた大陰唇を戻すように尻の割れ目を親指で広げ、その真っピンクさを堪能する。
 そこは、今まで見たことのない世界。
 私は素直に感じてしまった。
 私は上の尻を引っ張りながら、指をクリトリスに当てて、クニクニと変形するそれを弄び痙攣する肉体の振動が伝わってくる。
 ここを弄るとこの様な反応をするのかと関心していると、その横にあるホイップクリームの道具の先みたいな小さな突起がいくつもある小さな穴を発見した。
 私はその穴に指を突っ込みたいと思った。
 そこに挿入すると、一体どうなってしまうのだろう。
 私の探求心は、姉の呼吸に合わせて動く性器に興味津々だ。
 ちょっとだけ入れてみる事にした。
 皮膚の上にある液体よりもヌメヌメしていて、なんとも耽美的な映像だ。
 指がするする入る。
 だが、途中で動かなくなってしまった。
 その瞬間、私は恐ろしくなった。
 私が初めてで良いのだろうかと。
 指を抜いてパンツを直すと、そのままその場から逃げ出した。
 その日は魂が抜けたように縁側で惚けていた。
 翌日、私は街衢へ出掛ける用事があったので、朝早く家を出なくてはならなかった。
 しかし、姉の事が気になって仕方がないので、何分か部屋の前で入るか入らないか躊躇っていると、ふと表で馬車を待たせている事を思い出して、急いで飛び出していった。
 今日は学校へ赴き、講師をすることになっていたのだ。
 街へは片道三時間で、帰りは同じくらいになる。
 だから疲れて帰って来た私は、丁度、姉が眠っている時間帯とぶつかる。
 本来ならば、講師としての拘束期間は短いため、起きている時間帯に帰宅することも可能なのだが、どうしてもやりたい事があったので長時間滞在する事となり、現在、想定通りの時間帯で帰って来た。
 木々が唸り、風が強く吹いている。
 家に灯はなく、寝床にいる事だろう。
 紙袋を携えている私は今になって、昨日の事を思い出し、悶々とし始めた。
 あれは夢ではなく、現実に起こった事なのだ。
 無抵抗ではなかったものの、果たして、あれが正しい事だったのか、変態性欲と常識の狭間で今もなお揺れ動いている。
 もはや、家に入ることすら憚られるのだが、いつまでも家に入らない訳にもいかず、音を立てないようにドアを開いて、コソ泥の如く通り抜けた。

 「ただいま…」

 ドアを閉める際にも細心の注意を払い、なるべく呼吸も浅くし、抜き足差し足で家の中を進む。
 だが、後ろ髪を引かれるため、姉の部屋の前へ来ると、どうしようもなく中を覗きたくなってしまい、どれだけ悩んで居ようとも、好奇心には逆らえないのだ。
 もしかすると、単純に学習能力が欠乏しているのかもしれない。
 中には立ち込める湿気と淫臭があり、思考を鈍らせ惑わせる。
 ベッドで寝ている姉は、枕に顔を埋めていた。
 私は姉の枕頭に立って、本当に寝ているのか確認してみたが、手が動いていたり、荒い息遣いで肩が上下している。
 それが狸寝入りである事は明白であったが、思考が狂っていた私は、姉が寝ているつもりになって、汗を吸ったブランケットを剥いた。
 熱気の籠っていたそこからは、艶やかな四肢が露となって私を誘った。
 その誘導するように垂れてくる汗を目で追い掛けて、姉の腰に手を伸ばす。
 今まで抑圧されていた性欲が突き動かしているのかもしれない。
 パンツだけで寝ている姉が悪いのか、私が悪いのか。
 私に向けて突き出されたパンツに手を掛けて、スルスルと下ろしていく。
 体重が乗って引っかかるところは姉が気を使って腰を浮かせ、爪先から抜けると、残るは裸の下半身のみである。
 姉を犯したい気持ちと姉を大切にしたい気持ちでコンフリクトする私は、露出した穴を凝視しながら悩んだ。
 本当に初めてが私でいいのか。
 身勝手にも人の手で育てられたがために、自由な恋愛の可能性を潰してしまった私と性交したいのだろうか。
 そうやって優柔不断にしていると、姉が寝返りを打ってうつ伏せになり股を開いた。
 だが、それでも挿入する気配を見せない私を見兼ねて、私の腰に脚を纏わりつかせて引き寄せた。
 身体はとてつもない力によって、姉の膣穴へと吸い込まれるように肉棒を差し込まされ、締まったナカのヒダを分け入る感覚が一気に私を襲う。
 脳みそがさながらチンポになったかのような、脳天を穿つ快感に身を震わせる私は、その一回で何かが外れた。
 今までの興奮を全てぶつけるように、女の穴を貪った。
 先程まで一人で弄っていたのか、その穴はトロトロと溶けて滑りが良く、愛液が肉樹に絡んで気持ちがいい。
 腰が止まらない極上の膣肉は、一突き毎に締まる。
 それに全身が一緒に揺れるのだ。
 腰が振りにくくなった私は、姉の脚を股間に敷いて、その上に跨りながら狙いを定めながら入れた。
 腰を押し付けると、美臀が零れて身体に密着してくる。
 その濡れた肌に触れるだけでも快感が凄いというのに、挿入したままというのはそれを凌駕した感覚が襲ってくるので、このまま思いのままに腰を振ったらどうなってしまうのだろうか、という不安があった。
 だが、今の私は肉棒の痒い部分を肉壁で洗わないといけないので、そんなことを気にしている場合ではなかったのだ。
 私は姉の脇の下から手を通して肩を固定すると、ゆっくりと同じペースで腰を振り出した。
 美臀が波打ち、生々しい柔らかさが伝わってくる。
 腰の動きに合わせて膣がキュウキュウ締め付けてくるし、何かが奥に潜んでいて亀頭にぶつかった。
 それだけで、もう気がやられそうだった。
 姉の身体はヌルヌルしていてるので、スライドするように腰を振る事も出来た。
 荒い二つの息遣いが渦巻いて、私のマラは収まる所を知らない。
 頭を枕に埋めて、必死に感じている事を悟らせないように苦心している姉の事など露知らず、頭が真っ白になって何も考えられないくらい腰を前後させて、姉の髪の毛の匂いを嗅いだ。
 今まで、一切の興味も示してこなかったのが悔やまれるくらい、脳みそを溶かすようないい匂いを発していた。
 私は、唇を首筋にあてて口づけた。

 「……♥」

 甘い喘ぎ声が微かに漏れ伝わってくる。
 私は、体に押しつぶされて零れた乳を肘で感じ取りながら、段々とスピードを上げて行った。
 お尻が意識を持って締め付けてくるのではないか、と錯覚するように揺れる尻肉の柔らかさに感動しながら、腰を打ち付けた。
 きっと姉の魔物的特性によって、抱き着くだけで快楽を与える効果があるのだろう。
 体が接している面だけ性感帯になったように、抑えが利かないのだ。
 仮にも姉弟だから、私としては外に射精したい。
 そう考えていると、唐突に姉の脚が持ち上がって、腰が浮かぶと同時に押さえ付けて来た。
 逃げられない力で退路を断たれた私は、膣内射精するしかなかった。
 そうなってくると、もはや自棄になって玉袋を揺らすしかない。
 ヤケクソになってオスの棒を打ち込み、排卵するように穿つしかないのだ。
 男の本気汁を子宮にぶちまけて子種が競争するイメージが頭を駆け巡り、尿道に膨らみを感じた私は、そろそろ限界である事を察した。
 無様なイキ顔晒して、特濃ザーメンを猿のように一滴も残さず肉壺の奥へと流し込んだ。
 ザー汁を放った瞬間、私は何かから解放されたような気がした。

 「〜♥」

 声にならない声で嬌声を上げる姉。
 腰を上げて一生懸命に潮を吹き、腰をガクガクと言わせて、そのまま潰れてしまった。
 私は肩で息をしながら、姉の身体から離れると、そのままブランケットを乗せてその場から離れた。
 翌朝、私はお昼に起きた。
 疲れが溜まっていたため、遅くまで寝ていたにも関わらず体が重い。
 手で頭を押さえながら起き上がって、リビングに向かった。
 案の定、仕事の休憩で椅子に腰かけて、机に向かって休んでいた姉がいた。

 「おはよ…」

 私は昨日の事を思い出して、挨拶がしづらかった。
 だが、姉は昨日の事なんて忘れてしまったかのように元気な挨拶を返してきた。

 「おはよう!よく眠れたかな?」

 白々しくも感じられるその言動に、皮肉めいた何かを感じた私は、気にしていないフリをしながら姉の正面に座った。
 どこか恥ずかしく思う気持ちを余所に、突然、姉は立ち上がって、私にお尻を向けて来て言った。

 「出し足りなかったら、いつでも言ってね♥」

 パツパツのズボン越しのお尻を両手で広げて、腰を振りながらそう言われた私は、これ以上、姉のそこへ思いを捧げてはならないと考えていたのに、口の中で唾液が収まらないくらい溢れて、どこかでタガの外れる音がした。
19/07/28 15:16更新 / ヌルスルたん
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■作者メッセージ
今日僕はちくわの中身を覗いてしまった
さかな♪さかな♪さっかな♪
ちくわ♪ちくわ♪ちっくわ♪

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