連載小説
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新しいゲームイベント
突然だが私達は魔物娘と呼ばれる種族の女たちで魔界と呼ばれるところに住んでいる。最近、異界につながる門が偶然だが開きそれを安定させて調査隊を送り込んだところそこには未婚の男が沢山居ると言う情報を調査隊から聞いた。そこで我々はボードゲームやカードゲーム、ゲームアプリといった娯楽の分野から入っていき溶け込んでいこうと言うことにしたのだ。幸いそこまで人数は多くはないのだが我々のことを知る者たちがいるらしく彼らの情報を集めた上でこちら側に引き込めれば幸いとその人たちに招待状を送った。


それからはイベントの日の前日までゲームの点検や設営に時間を費やしていく。幸い貴族系の魔物娘や上位種の魔物娘は未婚率が高く資金提供は簡単に引き受けてくれた、と言うより『そんなイベントがあるなら資金出すから我々にも参加させろ』と食い気味に迫ってきた。それはそうと我々もだが旦那が得るための投資や努力なら惜しみはしない。



それから準備や最終点検をしていくと当日になり、会場や個室の準備をしていくと開場予定までの残り時間一時間を切った。我々は恐らく全員胸の高鳴りを抑えつつ開場を今か今かと待っていると時間が来た。早々に開場すると招待状を送った人たちはほとんど来てくれたようだ…安堵と喜びに胸を撫で下ろしつつ全員が入場したところで開会の挨拶を済ませて案内のしらせとブースの説明をしていく。今回のブースはカードゲーム、ボードゲーム、アプリゲームの三種類だ。

一通り説明を済ませると大半の参加者は好意的な感じの雰囲気をしていて残りの参加者も質問があるような感じだが『質問は各ブースにある説明の張り紙を見たり案内の者に聞いてくれれば詳しく聞くことができます』と言うと彼らも納得したらしい。幸いなことに各ブースの参加者はほぼ均等に分かれていてこれなら対応も大丈夫だろうと一安心し自分もセレモニーの服から着替えて持ち場に戻る。

ここから切っ掛けにここの人たちと友好を深めたりそこから夫婦が成立することこそ我々の最大の願いにして目的だが、これなら多分うまく行きそうだなと思いセレモニー用の服から着替えて持ち場に戻る。
しばらく待っていると会場が賑わい始めた、どうやら楽しんでもらえているようなので第一の目標は達成出来たらしい。さて、最後の問題は自分のところに参加者が来るかだがこればかりは待つしかないだろう…と思う。

さあ、交流会の始まりだ…!!楽しんでもらうのもそうだがそのためには自分達がまずはこのイベントを楽しまなければ…
23/07/09 00:16更新 / サボテン
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どうも、サボテンです

次回に続きます

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