読切小説
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夢現。-影-
-10/1-
暗い、暗いこの闇が、私は嫌いだった。
でも、私も闇。だから私は、私が嫌い。

-10/2-
暗闇の中で、声が聞こえた気がした。
私は、疲れている....?

-10/3-
あの声が、昨日より強く聞こえた気がする。
少し、興味が湧いた。

-10/4-
「□□、どこにいるんだ?」
はっきりと、声が聞こえる。 誰の声だろう?

-10/5-
「ここは...?」
[ここは、[闇]だよ?]
声に、話しかけてみた。返答は、返ってこない。

-10/6-
「また、ここか...」
[こんばんは]
「っ!?...君は...誰だい?」
[分からない]
声と、お話した。なんだか、嬉しい。

-10/7-
「君は...何時も一人なのか?」
[ううん、違うよ?最近は、あなたがいる]
「ははっ。俺が、か...」
声は、落ち込んでいる?

-10/8-
「あれ...?顔が...見え、る?」
[ぁ...]
声...彼が、見える。 凄く、どきどきした。

-10/9-
「闇って、さ。実は、始まりの事なんだって」
[そうなの?]
「そうみたいだよ?」
少しだけど、[闇]が好きになれた気がする。

-10/10-
「そういえば、君...名前、は?」
[分からない]
「じゃあ、灯華って呼ぶよ。何となく、似合いそうだから」
[トーカ...]
胸が、暖かくなった。 どうしてだろう?

-10/11-
「□□...はぁ」
[誰?]
「んー、素敵な人、かな」
[...]
きゅーって、した。 なんだろう?胸が、痛い?

-10/16-
あれから、沢山時間が過ぎた。
彼の声が、小さくなって行く。
とても、悲しい....?

-10/18-
「灯華?居ないのか?」
私は、ココにいるよ。
_______声が、出、ない....?
彼と、お話、したい....

-10/23-
「灯華...?おーい、とーかー?」
[ぁ.......]
声が、上手く出ない。
どうして...。彼と...お話...

-10/28-
黒い世界が、崩れて行く。
嫌...私と...彼、の....。
あんなに嫌いだった闇が、今はとても大切になっていた。

-10/31-
明るい。ここは、どこだろう?
たくさんの声が、人が、居る。少し...怖い。

-11/3-
彼、が居た。
でも、隣にいる人達は誰...?
みんな...女の子...?
また胸がきゅーってなった。どうして...?

-11/4-
彼とお話したい。
でも、怖い。 どうして、怖いの...?

-11/5-
彼が、白髪の女の子を撫でている。
胸が痛む。私も撫でて欲し...ぃ....?
この感情は、なんだろう?




[-11/6-]
遠くから、彼を眺める。
明るい空は、暖かくて、綺麗。
「そういえば。あなたの名前は、訊いてなかったね」
家の上に立っている彼の周りを赤いふわふわや青いふわふわが飛んでいる。
「...綺麗」
呟いて、手を伸ばす。
そして、その手を、小さな彼の影に重ねて、撫でる。
「この気持ちは、なんなんだろう...?」
また、呟く。すると。
[その気持ちは、[好き]っていうんだよ]
後ろから声が聞こえて、振り返る。そこには。
白銀の長髪をなびかせた、黒く、ふかふかしてそうな服を着た女の人が居て。
「人を好いたのなら、会いに行くといい。私は、それを望む」
白銀の人は、そう言って、影に溶けて行く。
「ぁ....なた...は...?」
つい、問いかける。すると。
「私は、誰よりも[魔]を愛し、[魔]を憎み、誰よりも[人]を愛し、[人]を憎む存在だよ」
笑顔を見せて、彼女は消える。
一体、なんだったのだろう? 分からない。でも。
「好き...?」
彼を見ながら、さっき教えてくれた気持ちを呟く。
彼女が教えてくれた言葉が、暖かく感じる。
「私は、彼が...好き」
視界に映る彼を眺めて、呟いた。



私は、あなたが大好きです。
11/11/06 19:16更新 / 紅柳 紅葉

■作者メッセージ
「なぁ、ノエル」
「何かな?」
「んー、いや、なんか視線を感じたんだよ」
「疲れているんじゃないか?カズト君?」
「やっぱ疲れてるだけかー。いや、最近よく視線を感じるんだよ」
「良く寝なよ?」
「あぁ。そうする」




こんな話は、アリだろうか?w
ちなみに、この後本編へと続いて...。
さて、どうなることやらw

あー、後。
読みづらいと思います。
すいませんでしたorz
一応、灯華が現実に現れたのは、紀徒がこの世界に来た時ですw
まぁ...読みづらいのは仕方ないさ、うんw
いや、でも本当。
スイマセンでした。orz


1500文字...。
読み切りの中でも、一位級の短さww
なんだこれw
ごめんなさい!! 駄文でごめんなさい!!

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